
今日の野坂昭如、雑誌「面白半分」の話から始める。

野坂昭如(のさかあきゆき)1930(昭和5)-2015年(平成27)
小説家、歌手、作詞家、格闘家、政治家等。
小説家、歌手、作詞家、格闘家、政治家等。
「面白半分」の創刊は1972年、週刊だと思っていたが月刊誌だった。
創刊時の編集長は吉行準之助、半年後の2代目が野坂昭如。
半年ごとに人気作家が交代で編集長を務め、その後は、
開高健、五木寛之、藤本義一、金子光晴、 井上ひさし、遠藤周作らが続く。

創刊号表紙
創刊以来、私もよく買って読んでいた。
野坂編集長時代に、金阜山人作の春本「四畳半襖の下張」を掲載。
リアルで生々しい描写に夢中で読んだ記憶がある。
これが猥褻図画販売で摘発され、長期の裁判闘争へ。
雑誌発行は続いたが、1980年、発行社が倒産、裁判も確定したことから、
同年12月号を「臨終号」として発行後に廃刊となった。
この雑誌名は、昔の反骨奇人宮武外骨の「面白半分」のパクリである。

宮武外骨(みやたけがいこつ)1867(慶応3)-1955(昭和30)
ジャーナリスト(新聞記者、編集者)、著作家、新聞史研究家

宮武外骨「面白半分」表紙
昭和の「面白半分」で裁判沙汰になった「四畳半襖の下張」、
これを書いた金阜山人は、永井荷風のペンネームだったという。

若い頃の永井荷風
さて、野坂昭如は今風に言えばマルチ・タレントだった。
CMソングもよく歌っていたので、一曲。
なお、以下の歌はいずれも音声のみ。
ブログの「野坂昭如ノーリターン」は、以下の歌からのパクリだ。
彼は「シャンソン歌手」になりたかったらしい。彼の持ち歌から。
今日はもう一人「?」の女性のことを書く予定だったが次回に回す。
それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]