★ ニュース・スクラップ ★

目にとまった世の中の話題をブログ上にスクラップしています

山田太一の『終わりに見た街』を見ていたら

2005年12月03日 | 日本
 山田太一の『終わりに見た街』を見ていたら、二十年も前に亡くなった祖母の話を思い出した。その話とは、祖母が若かりしときに経験した東京大空襲のときの話だ。当時深川に住んでいた祖母は、あの大空襲で被災した一人なのだが、避難時の混乱で家族と離ればなれになってしまい(後に再会するが)、気がつくと、早朝の瓦礫の中にいたのだという。 目が覚めて起きあがると、そばに青年が横たわっていた。祖母のほうを見ていたので、「大丈夫ですか」と声をかけると、こんなことを言ったのだという。

「すみません、今日は何年何月何日でしょうか」。

 祖母は、その青年が空襲で一時的にパニックになっているのだと思い、「昭和20年3月10日です」と答えると、それまでぐったりとしていた青年がびっくりしたように起きあがり、「えっ、昭和56年ではないですか」と言ったのだという。祖母が「昭和20年です」と再度答えると、その青年はがっくりしたような表情を浮かべ、「そうですか」と言い残して、息をひきとった。その話を祖母がしたのは、空襲というのはそのように人の記憶まで一瞬にしておかしくするのだという結末であったが、このドラマの結末を見ていたら、何か鳥肌が立った。

<小泉首相>京都を訪問 日本の伝統文化に浸る

2005年12月03日 | 日本
 小泉純一郎首相は3日、京都市で西陣織工場と上方歌舞伎を見物し、日本の伝統文化に浸った。

 同市東山区の劇場「南座」で、人間国宝の歌舞伎俳優、四代目坂田藤十郎さんによる231年ぶりの襲名披露公演を鑑賞。藤十郎さんが10月、妻の扇千景参院議長と首相官邸を訪れた際「必ず見に行く」と約束していたもので、「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」などの演目を3時間近く楽しんだ。

 これに先立ち、首相は同市左京区の織物会社「川島織物」を訪問。織物文化館で、織機の手織り作業も体験し、「いやあ、根気が要るよ。すばらしいね、日本の伝統文化は。図柄を和洋折衷にしたら、もっと受けると思うよ」と、笑顔で感想を語った。【葛西大博】

(毎日新聞) - 12月3日20時51分更新

数年前から汚染深刻化 中国経済成長でアムール川

2005年12月03日 | 中国とその周辺
 【ハバロフスク(ロシア極東)3日共同】中国東北部の化学工場爆発で流れ出した有毒物質が近く到達すると懸念されているロシアのアムール川は、上流の中国領内での工業化が急速に進んだ数年前から水質汚染が深刻化している。ハバロフスク市民の中には「水道の水は沸かした後でも飲まない」と話す人もおり、水質悪化の懸念は有毒物質の流出事故の前から広がっていた。

 川の汚染を示す7段階の水質基準で、アムール川は最悪から2番目の「非常に汚れている」状態になっている。

 「6、7年前から、水量が減る冬には川の水から揮発性のにおいがするようになった」と運転手ワシリー・ラスコフさん(56)。地元専門家らによる川の水質検査ではここ数年、化学物質のほか重金属、殺虫剤、染料などが検出されている。

(共同通信) - 12月3日18時36分更新

独立派封じ込めに弾み 中国、国民党の躍進に期待

2005年12月03日 | 中国とその周辺
 【北京3日共同】中国は3日の台湾統一地方選について、政治体制の「台湾化(自立化)」を目指す陳水扁総統の民主進歩党(民進党)が劣勢と分析、選挙結果を受けて台湾独立派封じ込めに向け弾みをつけたい考えとみられる。

 独立志向の強い陳総統を敵視してきた中国共産党は4月、対中関係改善に積極的な最大野党、国民党の連戦主席(当時)を中国に招いて歓迎するなど同党との連携を強めてきた。8月には新主席に就任した馬英九・台北市長に祝賀メッセージを送っており、国民党の躍進を期待しているのは明らかだ。

 中国政府台湾事務弁公室の王在希副主任は、先月下旬の記者会見で「大陸は台湾の選挙に介入しないが、決して無関心を意味しているわけではない」と述べ、中国が地方選の結果を注視していることを強調。中国のウェブサイトでは、選挙戦で巻き返しを図る陳総統と民進党を中傷する書き込みが目立っていた。

(共同通信) - 12月3日19時48分更新

<ミャンマー>国民会議5日再開 来年の新憲法草案は困難

2005年12月03日 | インドシナ
 ミャンマーで新憲法草案を審議する国民会議が5日再開されるのを前に、国民会議開催委員会のアウントー副委員長が3日、ヤンゴンで会見し、06年中に新憲法草案策定までこぎつけるのは困難だとの見通しを示した。副委員長は「国民会議の代表は十分な時間が必要」と述べ、審議が終盤に近づいているとの見方を否定した。

(毎日新聞) - 12月3日19時51分更新

仏塔現存の石窟発見 日本の調査チーム

2005年12月03日 | 中央アジア
 【バーミヤン(アフガニスタン中部)3日共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産、アフガニスタン中部のバーミヤン遺跡で、旧タリバン政権が破壊した西大仏立像跡(高さ約55メートル)の頭上付近のがけで、7-8世紀ごろの仏塔が内部に現存する石窟(せっくつ)を、独立行政法人文化財研究所のチームが3日、発見した。

 バーミヤン遺跡では、長年の戦禍や盗掘で、仏塔が内部に残る石窟は長く確認されていなかった。チーム責任者で、同研究所地域環境研究室の山内和也室長は「バーミヤン遺跡で仏塔が内部に現存する唯一の事例だろう」と話している。

 石窟は切り立ったがけにあって近づけないため、今回は実際に石窟に入っての調査は見送られた。

(共同通信) - 12月3日20時21分更新

参拝自粛が再開の前提 日中首脳会談で温首相

2005年12月03日 | 中国とその周辺
 【北京3日共同】中国の温家宝首相は3日、中国が小泉純一郎首相の靖国神社参拝を理由に拒否している日中首脳会談の実現の見通しについて「日本の指導者が自らの誤りを正すために実際に行動を起こすことを期待する」と述べ、小泉首相の参拝自粛表明などが再開の前提になるとの認識を強調した。中国外務省が同日、フランス紙フィガロの温首相とのインタビュー内容を公表した。

 首相参拝問題を棚上げにした形での日中首脳会談再開を期待する日本側に対し、温首相自らが、受け入れられない考えを明確にした。

(共同通信) - 12月3日22時5分更新

英雄ジョージ・ベスト氏、故郷ベルファストで涙の別れ

2005年12月03日 | ヨーロッパ
 【ロンドン=森千春】先月25日に死去した英国の元サッカー選手、ジョージ・ベスト氏の葬儀が3日、故郷北アイルランド・ベルファストで行われ、降りしきる雨の中、数万の市民が街頭で伝説的な選手に別れを告げた。

 同氏のひつぎを載せた車は市内の自宅を出発して、約5キロの道のりを議事堂まで行進。道路の両側には切れ目なく市民が立ち、拍手で見送った。議事堂での葬儀にはイングランド代表のエリクソン監督らサッカー関係者らも参列。BBCテレビが生中継した。

 ベスト氏は1960年代、マンチェスター・ユナイテッドの中心選手として活躍。しかし、ワールドカップ(W杯)予選では北アイルランドの一員だったため、W杯の晴れ舞台とは無縁だった。プロテスタント系とカトリック系の紛争が続いてきた北アイルランドで、プロテスタントの労働者家庭に生まれたベスト氏は、宗派を超えて愛された。

(読売新聞) - 12月3日22時31分更新

イラク紙への支払い認める 「多くは意見広告」と米軍

2005年12月03日 | 中東
 【ワシントン3日共同】AP通信などによると、イラク駐留米軍は2日、米軍が報酬を払ってイラク紙に記事を掲載させていた疑惑について、新聞社に金銭を支払っていた事実を初めて認めた。だが、多くは意見広告などだったと主張、「調査を続け、問題があれば適切な対応をする」と発表した。

 米上院のウォーナー軍事委員長(共和党)は同日、国防総省から疑惑に関する報告を受けた後、「深刻な懸念を抱いている。依然、未解明な部分が多い」として、米軍に都合の良い記事を報酬を払って掲載させるなどの不適切な行為がなかったか、徹底調査を軍に求めた。

 軍当局者らによると、紙上で「米軍提供」と明示した場合、新聞社が武装勢力の標的になる恐れが強いため、本来明記する必要がある情報の出所を省くことがあるという。

(共同通信) - 12月3日19時27分更新

野党国民党が勝利へ 台湾、統一地方選

2005年12月03日 | 台湾/フィリピン
 【台北3日共同】2008年総統選の「前哨戦」とされる台湾の統一地方選の投開票が3日行われ、中天テレビによると、最大野党、国民党は同日夜、23の県・市長ポストのうち少なくとも過半数の12ポストを獲得したと発表した。最終的に与党の民主進歩党(民進党)に勝てば政権奪還へ向け勢いづくのは確実。陳水扁総統は苦境に追い込まれ、中台関係にも影響が出そうだ。

 選挙戦では、元総統府高官汚職事件などでクリーンなイメージを失った民進党が苦戦。清廉な印象の馬英九主席の人気も手伝って、国民党が大きくリードしてきた。

(共同通信) - 12月3日21時12分更新