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遠い家への道のり (Reprise)

Bruce Springsteen & I

Bruce Springsteen "Long Walk Home" (Reprise)

2020-01-27 20:13:11 | 日記
昨夜 君の家の戸口に立って考えていた
いったい何が間違いだったのかと
君は僕の手に何かを握らせ、いなくなってしまった
夏の深緑の匂いや夜空の輝きは変わらないまま
遠くには生まれ故郷が見える

きっと家へは遠い道のりになるだろう
愛しい君、起きて待っていることはないよ
きっと家まで長い長い道のりになるだろうから

町ではサルの雑貨店やサウスストリートの床屋を通り過ぎた
誰の顔を覗きこんでも知る人などひとりもいない
丘の上にひっそりと立つ退役軍人会館
廃業したダイナーには「退去」とだけ書かれた板がかかっていた

ここでは誰もに隣人がいて友人がいる
誰にだってやり直す理由がある

父は言った
「息子よ、俺たちはこの町にいられて幸せだ、生まれ育つには素晴らしい場所だ
両手を広げお前を受け容れてくれる
何かを押しつけたり他人を拒む者もない
裁判所に掲げられた旗をご覧 それは不変の真理を教えてくれる
自分が何者であり、何をし何をしないかについて」

きっとへ家へは遠い道のりになるだろう
愛しい君、起きて待っていることはないよ
きっと長い長い道のりになるだろうから

ENGLISH


大変ご無沙汰しております。今でも当ブログをご覧くださっている方、本当にありがとうございます。いつしかブログからもSNSからもずいぶんと遠ざかってしまい、インターネット上の世捨て人のようになってしまいました。そんななか、2007年10月よりお世話になったヤプログもサービス終了となり、このページも世界から消えてしまう日が近づいているようです。ブログの管理人である私よりも早くそのことを知り、コメントをくださった方々、本当にありがとうございます。また、それ以前にもコメントをお書きくださった方々へこの場をお借りし心よりお礼申し上げます。個別にお返事を差し上げず誠に申し訳ございません。ですが、記事の更新がなくなってからも足をお運びくださり、過去の文章を読んでくださったり、コメントをいただいたりしたことは本当に嬉しいことでした。

このブログを通じて、たくさんの素晴らしいブルースファンの方や音楽好きの方に出会い、様々なことを教わり多くのチャンスやきっかけをいただきました。夢見がちで傲慢で自信たっぷりで自分のことばかり考えていた私の言葉を多くの方にとても温かく受け取っていただきました。ブログを始めた頃よりひと回り以上歳を重ねた今の私にそのような余裕や優しさがあるかと思うと甚だ疑問ですが、そのような方々に集まっていただけたのは、やはりこのブログの核となったブルース・スプリングスティーンの人柄や音楽の為せる技なのかなと思います。

このブログを書きながら、ブルースのことを本当に一生懸命考えました。そしてそれは自分を考えることでもあった。ブルースのことを考えながら自分について考え、変わることのない価値を、自分が何者であり、何を為し何を為さないかを考えてきた。今いる場所はまだどこでもない場所。家からはまだ遠い。世界が変わったように私も変わってしまった。でも家は遠くに見えている。起きていなくてもいいと言ってもきっと君は起きているだろう。明かりをつけて温かいものでも飲みながら。それとも暗い夜道を曲がり角まで迎えに来てくれるかもしれない。そして一緒に私達は帰り道を探すことになるのかもしれない。

どうかみなさまお元気で。ありがとうございました。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (terra)
2020-05-08 16:34:55
「遠い家への道のり」がヤプログから消えてしまっていたのに気づいた時の喪失感。いつでも丁寧で敬いの心のある、素晴らしいあの文章がもう読めないのかと…。
そしてこのgooblogに転載されていることを今知って、なんとも言えない喜びを噛みしめています。心からありがとうございます。
また遡ってじっくり読んでみようと思います。
asburyさん、どこかでまた何か書いてくれないですか。出版社はどうして気づかないのでしょうか。スプリングスティーンが与えてくれる愛を書かせたらasburyさんの右に出る人はいないでしょう。
またきっと、どこかでasburyさんの文と出会えることを信じています。待っています。
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