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フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

スプリングクリーク

2005-06-25 15:10:24 | 海外(アメリカ合衆国)

スプリングクリークは湧き水を源とする流れの事。日本のスプリングクリークと言えば、やはり忍野が代表的でしょう。
本場アメリカのスプリングクリークはどんなものかと思っていましたが、回りのロケーションはともかくとして、それは忍野と何ら変わらない流れでした。要するに、流れは緩く、魚も丸見えで、サイトフィッシングによる魚達との知恵比べを強いられるという事です。

初めて訪れる場所では、まず魚達がいつ何を捕食しているのか調べる必要があります。とりあえず最初の1尾が得られれば、胃の内容物を確認する事が出来るので、その後の戦術もたてやすくなり、良い結果に繋がる可能性が高まります。まずはライズフォームをじっくりと観察し、マス達が何を捕食しているのか、これまでの経験に基づき、判断する事からスタートです。
この時のライズは、ゆっくりとした動作で、明らかに水面下の何かを捕食していました。「何か」という表現になるのは、肉眼では確認出来ない程小さなものだからです。私は迷わずミッジピューパを7Xティペットに結びました。やがて、2、3投目もしたところで、足下に居た40センチ程のニジマスがゆっくりとフライに近付き、口をパクつかせるのが見えました。ようやく1尾目の魚がネットに収まり、早速ベストのポケットからポンプを…と思ったら、ストマックポンプがどこにも見当たりません。どうやら出発前にベストの中身を整理していて、そのまま忘れて来てしまったようです。

暫くして、フライに全く反応が無くなったので、半ばヤケクソで、ソフトハックルを引っ張ってみました。すると1投目でバシャっと大きな魚がフライをくわえ、鈍重なファイトで上がって来たのは、20インチを超えるレインボーでした。結果的に納得は行かないものの、これも良い経験と言えるかも知れませんね。

モーテル

2005-06-25 13:00:01 | 海外(アメリカ合衆国)

アメリカの安宿と言えば、やはりモーテルでしょう。特に片田舎の場末モーテルには、旅情を掻き立てる独特の風情があり、私は好きです。

ある日、シアトル在住の友人と、ワシントン州のとあるスプリングクリークでイブニングの釣りを終え、近くの町で宿探しとなりました。幹線道路に出ると、三叉路の向かいに手ごろなモーテルを発見、近くにはスーパーマーケットやバーガーキング、ガソリンスタンド等があり、明るくて便利そうな場所でした。
チェックインを済ませようとオフィスへ行くと、南アジア系の家族がソファーに腰掛け、テレビを見ながらくつろいでいるところでした。主人はどうもパキスタン人のようで、何故かニヤリとしながら部屋の鍵を私に手渡してくれました。
ところが、部屋へ入ってみると、何と巨大なベッドがひとつ、ドッカリと部屋を占領しているではありませんか。私達は一瞬唖然となり、すぐに主人を呼んで、ツインベッドの部屋に替えてもらいました。

暫くして、我々がタックルを片付けていると、例の主人が現れ、「何だ、釣りか?」と話し掛けて来ました。その時の主人の表情は、「やっと謎が解けたぞ」とでも言っているように見えました。やっぱアメリカってその手の人が多いんでしょうかねー?