エンタメモンスターのひとりごと

エンタメ好きが綴る感想ブログです。

『ヤリチン☆ビッチ部 1巻』タイトルに戸惑い、内容に戸惑い、最終的には...。

2018-08-09 23:00:00 | BL
山奥にある男子校が舞台。
そこへ転校してきた主人公が何の気なしに入部した写真部が、実はヤリチンビッチ部という生徒や教師までをも相手にする、強烈でキャラの濃すぎる先輩たちが集まったとんでもない部活動だった。
更に1ヶ月以内に男とセックスしなければ輪姦が待っているという恐ろしい条件つき。
過酷な運命を突きつけられた主人公は..._


初めてこのタイトルと概要を知った時、
「何なんだこれは...」と思いながらも妙な高揚感を覚えた。

きっかけは好きな声優がこの作品のBLCDに出演しているということでまず興味を持ち、
とりあえずYouTubeで試聴はしてみたけど、
いきなりCDを買うのは迷いがあったのでコミックを購入した。

そしていざ読み終わったのだが、自分の好みから大幅にズレていた内容だったので、ああこれはやっちゃったな...と今までに味わったことのない気持ちになった。
でも少し時間を置けば印象が変わるかもしれないとポジティブに捉えて、また最近1から読み返してみた。

すると最初の衝撃は慣れへと変わり、
そうは言いつつどうしても倫理観を考えてしまう部分は残っていたけれど、1度目より割りとスムーズに読み終わることができた。

今では登場人物の中で"百合絢斗"が一番気になってしょうがない。
頭のネジが外れてしまっているけど、成績は常にトップで、言語感覚が独特すぎる人物。
そういえば自分が物語の中の変態(その役を演じている役者含め)異様に惹かれることを思い出した。
あれだけ最初は拒否感があったけど、今ではなんやかんや受け入れる器ができたみたい。

そして来月には3巻にこの1巻の内容が収録されたアニメDVDが付いたものがリリースされるし、
その主題歌や各キャラソンなど続々リリースされるとのことなので、なんだか世の中凄いなと。
(YouTubeで楽曲試聴したけどこれまた衝撃)

本当にBLの世界は知れば知るほど驚かされることばかりだし、奥が深いし、沼も深いんだなとしみじみ思う。

アニメ 『ヤリチン☆ビッチ部』第2弾PV

『僕のおまわりさん』5回ほど一旦本を閉じて悶えた一冊。

2018-05-06 12:40:00 | BL
最近BLコミックまとめ買いに初挑戦した中で
すんなり引き込まれたものもあれば初めてハズレを引いたものもあって、こういうものなんだと一つ経験になった。

でもそのうちの1冊『僕のおまわりさん』が大当たりだったので、ハズレのガッカリ感は少し薄れたのが幸い。

物語は家庭のいざこざなどが原因で10代の頃にヤンチャをしていた男 仲本晋が、ちょっといい加減で親しみやすい警官 田島誠治に補導され、ある事件で助けられたことで更生しつつ意識するようになる。
その後誠治のようになりたいと警官になったものの、誠治は警官を辞めて実家の小さな商店の店主(39歳・独身)になっていた。
30歳になった晋はその店近くの交番勤務になったことで再会し、10年以上秘めていた片想いが誠治の「男に乗り換えよっかなァ」の一言で溢れ出す_

まず最初タイトルがなんとも言えない印象を持ったのだけど、読み進めて二人のキャラクターや背景が明らかになっていくにつれて納得した。

どうも年の差と茶目っ気たっぷりなおっちゃんに弱いらしく、誠治のちょうどいいお茶目さや晋の一途さに何度も心を動かされて、その度に一旦本を閉じて落ち着いてからじゃないと読み進められなかった。
それに焦らしに次ぐ焦らしを経て一気に想いが爆発する展開がまた本を閉じさせるのだ。
読みたいのに読めないという今まで体験したことのないことを味わった。

絵の方は凄く好みだった。
どちらかと言うと線の細い男性よりガチッとした骨太の男性に惹かれる傾向にあるとこの作品で改めて思った。
あのゴ○ラの描写は大丈夫なのかな(苦笑)
あと獅子舞のおもちゃの勢いに笑った。あったらなんか欲しい。

元々この作品を手に取ったきっかけは、来月リリースされるこの作品のドラマCDに新垣樽助さんが出演されるとのことで興味を持って予習の為に読んだのだけど、おもいっきりコミックの時点でハマっちゃったからこれはもう購入決定だな。

このジャンルに足を踏み入れてから強く思うけど、自制しないと金銭的にかなり持ってかれる世界だと思う。
でも興味があるうちに存分に知りたいし、楽しみたい。

ただでさえ色んなエンタメに手を出してるから上手くコントロールしよう。

『百と卍 CD』マンガがまるごと音声化されていることに感動。

2018-04-02 19:50:00 | BL
人生で初めて購入してハマったBLマンガ『百と卍』のドラマCDを堪能中。

声と音だけで本のまんま江戸男子の艶事や衝撃的な過去や葛藤、江戸の雰囲気全て表現されていてとにかく凄かった。

既に何度もマンガを読んでいたので音を聴けばパッとその場面の絵が浮かぶようになっていたが、
音声化するにあたって具体的に場面場面どうしているのかという細かい部分はまた新たに言葉にして付け加えられていたので、絵がなくても十分状況が伝わってきた。
マンガを片手に聴くのもまた良い。

なにより百樹役の斉藤壮馬さんと万次役の新垣樽助さんがキャラクターにぴったりのお声で素晴らしかった。
百の甘え上手で明るい所、卍の顔だけではなく声や振る舞いの伊達男っぷりな所、二人の幸せそうなやり取りがしっかり表現されていて感動した。
更にソロやまぐわうシーンの吐息に喘ぎが官能的でドキドキした。

百の兄・醒を演じた遊佐浩二さんもぴったりで聴き応えがあった。
基本的に誰かや何かの為に自分を圧し殺して冷静を装いつつ実は胸の中では激しい思いを秘めているキャラクターが大好きなので、その葛藤を素敵な声で存分に表現されていて圧巻だった。

百の子ども時代を演じた平井祥恵さん。
少年って女性が演じるんだなー。
てっきり斉藤さんが演じ分けると思ってた。
声変わりしてない時期ということだし、実際に歳の近いキャストを使う訳にはいかないだろうから納得。
絵で見るだけでもキツかったけど、声がつくと子どもの百が気の毒で仕方なくて余計に居たたまれない気持ちになった。
やっぱり子どもがとんでもなく酷い目に合っている描写はフィクションでも辛い。

物語の中に登場した全てのキャラクターの声が味があって楽しかったし、声だけではなくBGMの和楽器も素敵。
他に「卍的 お江戸自由研究」「百的 陰間自由研究」の内容は勉強になって下の話多めで、二人のイチャイチャ具合が面白かった。
なんで百はあんなにラブホテルに驚いたのか謎(笑)

また特典の斉藤さん&新垣さんによるおしゃべりCDも良かった。
作品に対して真っ直ぐで熱の入ったトークが繰り広げられていて、濃くて楽しいおしゃべりだった。

改めて凄い世界を知ったんだなと思ったし、
声のみで表現することの凄さを感じたし、
このジャンルの扉を思いきって開けて良かったなと思う。

益々2巻が楽しみになってきた!
(CDも付くみたいだから更に楽しみ)

『百と卍(1)』江戸男子二人の艶事を描いた異色のマンガ。

2018-03-19 19:36:00 | BL
散々悩みに悩んで手を出したBLCDの次は、すっかり勢いがついてBL本デビューした。
着実に腐女子の階段を駆け足で上がっていってる気がする。
新しい世界を知る前の躊躇は一体なんだったのかと思うくらい、今は凄く楽しい。

という訳で人生初めて購入したBLマンガ『百と卍』第1巻の感想を書いていこうと思う。

物語の舞台は江戸時代 後期。
元町火消でその後篠笛吹きをしている伊達男の万次が、元陰間(江戸時代に客に男色を売った男娼の総称とのこと)で愛嬌たっぷりの百樹を拾ったことにより二人の関係は始まる。
熱々で楽しそうな二人の日常と、ヘビーな過去が良い塩梅に描かれている。

冒頭何ページかはネットの立ち読みでも読めるけど、のっけからセックスシーン(未遂)だったので軽く洗礼を受けた感あった。今までこういう入りの読み物は初なので余計に。
でも読み進むうちに慣れたし、百と卍のキャラクターや他の個性豊かな登場人物たち、過去パートの衝撃と、ぐいぐい引き込まれる内容だったので全てが新鮮だった。

とにかく百と卍の関係性が良い。
ちょっとやそっとのことじゃ壊れなさそうだし、卍に素直に甘えて百の無邪気さを心地良さそうに受け入れる互いの姿が本当に素敵なのだ。
帯に書いてあった「もう、二人を見守る障子になりたい・・・」と言う担当編集の方の言葉がなんとなく分かってしまった。

そして百の過去のパートは読んでいて胸が苦しかった。
時代背景柄、現代では考えられないことを身体に教え込まれる場面は直視したくなかった。
更に百の兄で"まわし(陰間として必要なことを教える役職)"の醒の静かで激しい葛藤には惹きつけられるものがあった。

絵に関しては好みの感じだったし、各キャラクターの表情がとても豊かで気に入っている。
風景もムードがあって好き。

あとぽつぽつ聞き慣れない言葉が出てきたけれど、ちゃんと簡潔な説明がさりげなく散りばめられていたので躓くことなくスラスラ読めたことも良かった。
江戸の人は"ひ"が言えなかったんだな~。
お話の最後『百と卍的 陰間自由研究』というページでは、知らないことだらけで面白かった。
"いちぶのり(今で言うローション?)"のレシピまであって、改めて昔の人の発想は凄いなーと思わされた。
甘いらしいし、材料的にも行程的にも作ろうと思えば作れそう。

今月末にこのマンガのCDと、来月には第2巻が発売されるとのことなので、益々この世界にのめり込んでいきそうな予感。
楽しみだー!

↓このCMの構成も素晴らしいと思う。
初めて聴いた時はなんか色々パンチが強くて吹いたけども(笑)
BLCDコレクション 「百と卍」 音声CM