らくがき帖

ノンジャンル心象風景

キンモクセイ

2004年09月23日 | 生活


ご近所の庭から、キンモクセイの香りが
漂ってくる季節になった。

キンモクセイと言えば、老松のような渋い色の葉に、
くすんだオレンジの冴えない小花。
これだけ地味な外見から、
よくもこの強く甘やかな芳香を…と毎年感心してしまう。
目立たぬながらもきらりと光るいぶし銀の技。
人間で言えば職人気質というところだろう。

それはともかく、キンモクセイの香りを嗅いだ瞬間に、
あ、トイレの匂い…と思ってしまう我が嗅覚の刷り込みは、
もう一生どうにもならないのだろうか。
あまりにもキンモクセイに失礼な気がする。