さして実感はなくなっても
一年の終わりということは
カレンダーがもうナイということ
しきりと師走の街の情報を取り入れて
盛り上げようとするテレビやラジオのおかげで
やはり実感はワイテクルといふものだ
掃除もせんならん
正月用の料理も買出しもせんならん
エンジンがかかるのは明日からだな
どんな一年でしたか
というお決まりの街頭インタビューでは
散々な一年でしたという回答が放送されるはずもなく
良いコト尽くしのインタビューで終わる
ワタシにとっては年明け早々から
散々な一年の始まりだったぞ
実に苦手な事態の処理に終われたが
終わってしまえば、忘れた
なかったことにしよう
記憶の断捨離という言葉を知った
いらない記憶
覚えていたくない記憶は捨てるんだ
覚えている記憶は覚えていたい記憶だけだ
と心がけても
やはり記憶の井戸底は浚えることがでけんな
というのが今年一年の締めくくりになった