アレコレ

猫たちとの暮らしの中で、やりたいこと・やらなきゃいけないことがたくさん。

本当の原発はどこだ?

2012-12-11 18:43:48 | 猫の健康・病気
辛く落ち込むようなことばかりを綴るブログにしたくない。
でも、自分の覚書として残しておくとともに、
こんなこともあるのだと知ってほしくて、とりあえず書き記すことにした。
 
竹三をあんな形で、若くして死なせてしまったことでずっと自責の念に駆られているが、
あんなにあっけなく亡くなったことも納得がいかなかった。 
そんな時、動物の病気に詳しい知人の方からメールをいただいた。
 
その内容は、
「獣医の診断に違和感があり、夜な夜な考えて連絡をしようと思っていた。」ということだった。
続いて、「次の日にブログを見たら、すでに竹三くんが亡くなっていたので驚いた。
肺炎でこんなに早く亡くなるのはほぼないのでは?」 
 
要するに、『原発はどこか別にあるんじゃないか』ということだ。  ※【原発】最初に発症すること。
 
 
 
■これまでの竹三の症状と生活
竹三は保護した時から、弱そうな子だった。小食なので強制給餌もした。
他の子より大人しいし、しゃべらない。だからはじめてしゃべった時はうれしかった。
たまに十秒くらい、ゼーゼーと咳のようなものをするので、気管支が悪いのかなと勝ってに考えていた。
そのうち、ふつうの子と同じように思いっきり遊ぶし走るし食欲も出て太ってきたので、丈夫になったと安心し、
大人しいのは性格なのだろうと思った。
でも、今年のいつ頃だったか、立つ時に後ろ脚がもつれたことがあってビックリしたことがあった。
でもすぐにふつうに歩き出し、その後も何ごともなかったのでそのままにしてしまった。
 
 
■病院に至った経緯
気温も下がってきて、寒暖の差がある季節になると、なんとなく大人しくなった。
寒いから動きたくないのかなと思ったが、寒い部屋に丸まっていたのは気になった。
なんとなく呼吸がおかしいのが気になり、次の日には他の子よりも明らかに呼吸が速いので病院に連れて行くことに。
病院に行く前はごはんも食べ、他の子が残したものも食べ出し、出窓にピョンと飛び乗り外を眺めている余裕さえあった。
 
 
■獣医師の診察と診断
私:呼吸が早い。食欲はいつもよりは無いが食べる。くしゃみはない。昔からたまにゼーゼーする。心筋症の心配は? 
医:心筋症は判断が難しい。(聴診器をあてるがコメントなし。)肺のレントゲンと血液検査をする。 
(採血の際、血管が細いのを驚く。血液がとれないので採血を2回する。)
体温は35℃台(私はビックリしたが、獣医師は何のコメントもナシ)。 後に37℃台だったことが判明。それでも低い。
血液検査とレントゲンの結果、WBC(白血球)が高く肺が白い。歳からみて腫瘍ではなく細菌性の肺炎との診断。
心筋症のような重症な病気ではないので大丈夫。
2,3日の入院。抗生剤と点滴の治療をする。
 
 
■入院時のこと
次の日面会に行くと(亡くなる1時間半前くらい)、うつろでぐったりして呼吸が早いのでビックリした。胸騒ぎがした。
私とわかるとゴロゴロしてくれ、帰りたかったのか苦しかったのか、何かを訴えて大きな声で鳴く。
 
獣医師は「2,3日のはずと言ったがもう少しかかると思う。昨日より悪くなっているような感じ。
抗生剤が効かないので別の抗生剤に変えた。明後日に肺のレントゲンを撮ろうと思う。
点滴は肺に負担がかかるので止めている。ごはんを食べない。」等々の説明。
私が「突然悪くなることもあるのか」と聞くと、肺だからあると言う。
 
最初驚いたのが、竹三が入っている入院室は暖房が入っているものの、ケージはステンレスで冷たい。
しかもバスタオルを引いただけだった。
竹三の体温で体の下は冷たくはなかったけれど別箇所は冷たい。体温が低いのに温めないのか?
呼吸が早くても酸素を供給していない。
犬猫同居の入院室。前には入院中の犬が3匹。ワンワン騒ぐ。
点滴をしていないのにエリザベスカラーをしている。
食べなくても食べさせない。
「自宅で食べているものを持ってくると食べる場合がある」と獣医が言うので、買ってきて私が食べさせようとしたが食べない。
しかも、私が食べさせる前に「手を洗った方がいいですよね」と助手の女の子に言うと「大丈夫ですよ」と返事。ダメでしょう。
 
竹三が私の方に帰りたいと鳴いて歩いてきて、私が抱っこした時オシッコをしてしまった。
それはそれはものすごい量だったが、獣医は「多いですね」のみ。
 
苦しいのにずっと鳴くので、さすがの私も「これはまずいのでは?」と獣医師に聞くと、「大丈夫ですよ」と笑って言う。
口でもハアハア言いだしたので、またそう言うと「興奮してるからですよ」と言う。
 
その後一旦家に戻り猫らにごはんをあげたりして、胸騒ぎがしたので夫に電話で報告。
また病院へ行こうとしていた時、病院から竹三が急変したとの電話があり。
喀血して瞳孔が開いているという。もうその時点で心臓が止まったらしい。
 
PLT(血小板)が低かったので、喀血したのか?
「PLTが低いのはどうしてか?」亡くなった後たずねたが、獣医師はわからなかった。
最後まで「若い猫で肺炎は極々まれです」と2人の獣医師は言っていた。細菌性肺炎としか疑わない。
 
 
■知人の分析と診断
心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全とか心筋症とか)による肺炎だと思われる。
竹三の今までの症状からすると、保護した時から心臓疾患があったのでは? 
肺というのは、他の臓器から影響を受ける。
(がんで亡くなった私の父も、抗癌剤を使った際に肺炎になった。)
 となると、竹三の治療は、最初に心臓の処置をしなければならなかったのだ。 
抗生剤を変えても効果がないということは、細菌性ではないということ。ふつう3時間くらいで抗生剤の効果は出るという。
血管が細くて採血が難しかったのは、心臓に負担がかかっていて血管に十分な血液を送れなかったため。
心臓病で、おしっこが出ないのは致命的。エリザベスカラーもストレス。
すべてのことがマイナスに回っていたのだ。 
 
病院で適切な処置をしていれば、その場では命をつないだかもしれない。
でも、心臓病は爆弾を持っているのと同じで、いつ発作を起こすかわからないので、
今回残念な結果だけど、寝たきりで不幸な最後を送るよりも、このような形で亡くなったのは、
竹三にとってもよかったかもしれない、竹三の寿命と言っていただく。
 
ちなみに、若いから腫瘍の可能性はないとの獣医師の判断だが、若くても実際にできる子はいるそうだ。
 
 
■その他教えていただいたこと・私が思うこと
とても納得しました。
病院の基本的な処置(冷たい入院室等)がなされていなかったのは憤りを覚えますが、
今までの竹三の症状を甘く考え見逃していたことは私の責任です。
呼吸の症状が出たのは、症状が悪化していた証拠だと思います。
肺炎なのに37℃台の低体温ということは、もう戦える免疫力が無くなっていたのかもしれません。
 
保護した時から食が細く大人しい子は、なにかしらの疾患を持っているかもしれません。 
そして、11月からの寒暖の差は、心臓病の犬猫にとってはとても負担がかかるようです。
飼い主さんは気をつけられた方がいいと思います。
 
血液検査はもちろん大切ですが、それだけでわかるものではなく、
患者の日頃の生活を問診したり、触診して状態を確かめたりと、
あらゆる可能性から病気を絞り出すことは大切なことだと思います。可能性を切り捨ててはいけない。
 
素人に出しゃばられるのが嫌で、患者の意見を聞かない獣医師も多いです。
今回はそういう人ではなく若い感じのよい獣医さんでしたが…。
これからは経験を積んで、想像力を生かして、治療は薬だけじゃないということをわかってほしいです。
 
飼い主も早めに気づき処置することが大事です。竹三のように間に合わなくなります。
そしてなによりも、健康に結び付くのは第一に食餌なので、品質のよい食餌を与え、
免疫をあげて病気を寄せ付けないことが一番大切で基本だということです。
 
それと余談ですが、あの頃私の調子が良くなく、家の中も嫌な「気」が漂っていました。
「これでは猫が病気になってしまう。どうにかしなくちゃ」と思っていたのです。
それが現実になってしまいました。
飼い主が元気で朗らかでないと、病気が猫に振りかかるのは否めません。

竹三には本当に申し訳ないことをしてしまいました。

これらのことは、まだまだいる猫たちへの今後の教訓にします。

 

またもや、載せるのを迷いましたが、竹三の生前最後の写真です。

この約50分後に亡くなりました。そばにいてあげられなくて、とても可哀想なことをしました。

 

とっても可愛い子でした。大きくなってからは高い声でよくしゃべってくれたので、

今は家の中が静かになりました。まだ9匹いるというのに。

 

知人のMさん、応援していただいた方々、ありがとうございました。

 

 

 

 

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