あらさき美枝(新崎美枝)いのちかがやく大阪を日本共産党大東市議会議員

日本共産党大東市議会議員で看護師のあらさき美枝(新崎美枝)が思い、感じる政治のこと

介護学習会 高すぎる介護保険料引き下げを

2021年08月23日 | 介護保険制度
8月12日大東市民会館で介護学習会が行われました。

大東社保協と介護問題対策会議は大東市の介護保険問題の改善に取り組み始めて58回の会議を重ね、利用者や現場からの聞き取りをもとに要望書を繰り返してきました。

今回の学習会も大東市の介護保険料はなぜこんなに高いのかどうやったら引き下げることができるのかという事を中心に学習しました。


 大東市で働いているケアマネージャーからの報告

ケアマネは事例検討会で事例を出したケアマネがつるし上げられる状況を目の当たりにし、予防プランを持つことを敬遠するケアマネが増えた事や、大東市が予防プランを持たないケアマネの要介護のケアプランを点検すると理不尽な方針が出されたことについて報告しました。

介護サービスから「利用者の卒業」が進められたのと同時に並行して行われていたのはケアマネージャーへの締め付けでした。

これらが原因の一つとなり大東市から撤退した居宅介護事業所があり、辞めるケアマネも続出しています。

その結果、大東市で介護サービスを受けようとする利用者さんに大きな影響を与えることに繋がります。私たちは今、現場も一緒になって声を上げなければいけません。


次に
大阪社保協介護対策委員長の日下部雅喜氏に講演してもらいました



 介護保険制度は介護サービス利用が増えれば介護保険料の負担も増えるという「給付と負担の連動」という仕組みになっています。

大東市は2016年から新総合事業を開始し、介護サービスを大きく削ってきました。

しかし、介護保険料は府内11番目に高く、介護保険料は値上がりする一方です。 

日下部氏は大東市独自の問題点として、介護認定率について全国・大阪府も増えているのに対し大東市だけ2016年の新総合事業が開始した翌年から下がっていること

(図)第8期総合介護計画より 



介護度については、要支援1,2の割合が減少しているが、重度にあたる要介護3~5の割合は増加していることが報告されました。

基金

大東市は介護サービスを削りながら高い保険料を設定してきたため、2016年から毎年基金が積み上がり、2020年度末には16億円の基金が積み上がっていました。

そもそも介護保険料は必要な額だけ集めることが必須とされていますが、必要以上に集めたため基金として積み上がっているという事になります。

集め過ぎたら返さなければいけません。

それをため込んでいるから大東市の介護保険料は高いのです。

被保険者一人当たりの基金残高は大阪府平均3,017円に対し、23,284円となっています。


 最後に、日下部氏は基金を全額取り崩して返したとしても、介護保険料が高いという根本問題は解決しません。

このままでは大東市の介護保険料は20年後には月1万円を超えます。

介護保険料の引き下げには国の負担割合を増やすことが必要です。

そのためには国の政治の在り方を変えていく必要があります。

「声を上げていきましょう。不服審査請求の取り組みも広げていきましょう」


大東市HP 第8期大東市総合介護計画
https://www.city.daito.lg.jp/uploaded/attachment/18698.pdf

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