戯言

萌えやら呟きやらたまに更新記録も混じる無駄口日記
現在ジャンルが雑穀米

遅すぎた天才

2007年08月05日 | お侍
 小説版で、キュウゾウのあの真紅の外套が大戦時からのものだと知って、
 南軍はきっとキュウを「凄腕の兵士」というよりは、「強力な兵器」という認識で捉えていたんだろうなと思いました。
 前線に押し出しておけば目覚しい戦果を上げてくる兵器。
 使い勝手の良い殺戮兵器。
 便利だけど、使えなくなったら替えもきく兵器。
 だからわざと敵の眼を引くような姿かたちにしておいて、そこに群がらせ一掃させる。
 修羅だの羅刹だのと恐れらていたのは何も敵方ばかりでなく、自軍の兵士にすら畏怖の念で見られていた一方で、
「だったらソイツに全部任せときゃいいじゃーん凡庸な俺達とはレベルが違うんだからー」
 っていうような見方をされてたのかなぁ、と。
 当のキュウゾウはそれを何とも思っていなかったんだろうけど。
 否、むしろ自分も自身を兵器だと認識していたのかもしれない。

 一旦勝負を預けられて後、何の義理も無いカンナ村決戦ばかりか都殲滅戦においてまでも素直におっさまの「一駒」に徹したのも、そもそもキュウは己を兵器だと解っているから、自分を上手に生かして(使って)くれる人には素直に従うのかもしれません。
 南軍ではあの強さと他人と容れない性格のせいで、きっと持て余されていたと思うから。
 戦の大局を見極めるのはそれに適した人に任せて、最前線で刀振るってるのが性に合っているんだろうと思います。
 兵器、故に。

 南軍ではおっさま的立場の(キュウを上手く使ってくれる)上官に出会えなかったのかもしれません。
 出会う前に終戦を迎えてしまったのやも。
 って考えると、キュウはあと10年早く生まれていればキュウの望むような生き方が出来たんじゃないだろうか。
 希世の殺戮兵器は、遅すぎた天才だったのかもしれない。


■■■


 >Fーゴル森様
  そんな、レス不要だなんて寂しい事仰らないで下さいよう(笑)。こちらこそバトン回して頂きまして有難うございました!!今、キュウFan携帯の赤色含有率がとっても気になります。かなり高そう(笑)。ヒョゴさんはきっと誰かの世話を焼いていないと死んでしまう生き物なんだと思います(笑)。シチさんも大概「駄目人間製造機」だと思っていましたが、ヒョゴさんはもしかしたらその上を行くのかも。畳言い訳も読んで頂きまして恐縮です(汗)。ようやっと着手し始めました。少し書いては溜息ついて、ちょっと視聴しては打ちひしがれて、という感じでちっとも進みませんが(苦笑)。また遊びに伺います~!!

 >Y○re様
  『キュウは、死すべくして死んだ』 ええ、そうなのかもしれません。まぁ彼の死は50年も前から決まっていた事ですしね(苦笑)。ヘイさんについては、彼のミッションは常に「一人」がデフォルトだったので(←野伏せり様潜入の時も、都陥落の時も)、大勢に看取られたキュウとは対照的に最期もやっぱり一人だったのかなぁというのが25話を見た最初の印象でした。(カツはいたけど) ワタシ個人の勝手なイメージですが、ヘイさんはずっと死に場所を探していた人のように感じていたので、死に場所を探しているような人をそうそう早くに死なせてあげるのはあまりに親切すぎるから(←おいー!)っていうのは冗談にしても、(映画に比べて死期を)引っ張って引っ張って、最後の最後に村の為に命を賭けることができて、これで昔の仲間に胸張って会いにいけるのかなぁ、とか考えたりしていました。原作のヘイさんにはない「過去の罪」を背負わせた理由もその辺に見つけられるのかなぁと。まぁこれもワタシの勝手な憶測…というか妄想ですが(笑)。

 >M来恵様
  『おっさまは刀と鞘で二刀流』 ええ、四話では確かにその組み合わせで二刀流でしたが、最終回では片手にキュウの刀持って二刀流してるんですよ、おっさま。ここは勘キュウ的にものっそ泣きポイントなので、機会があったらもう一度是非是非確認してみて下さい!!ヘイさんって誰とくっつけるのが王道なんでしょうね。やっぱゴロさん? 7さんや9と違って、彼は常に「一人」が付き纏う人…って↑でも同じようなこと言いましたが(笑)、なので反面誰とくっつけても違和感ないのかなぁ、とか。下手に太いパイプがあると、それ以外は「ええ~!ありえな~い!」とか言われがちですもんね(笑)。


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