これって民族紛争?内ゲバ?

 5人の武装集団が国境を越えて略奪 19歳の戦士が戦友を守り犠牲に http://news.sina.com.cn/s/2005-12-12/03268554591.shtml
中朝国境の延辺朝鮮族自治州は戦中、その1割が国のために身を捨てた。人々は口々に「那漫山の赤く染まったツツジは英雄の鮮血で染まったものだ」と言う。

今日、また国境を守る戦士が人民の生命と財産を守るため、武装し国境を越えてきた不法分子との戦闘中、不幸にも弾丸が命中して犠牲となった。自身の若い熱血は、ツツジを真っ赤に染めていった。

いやあ、のっけから盛り上げますねえ。何事かと思うでしょうが、これは去る10月16日に、武装した朝鮮人5人が国境を越えて、警備していた人民解放軍と戦闘の末、解放軍側に犠牲者が出たというものです。

兵士の名は李亮、19歳。泣けるでしょう。まだ早いか。

広坪山荘のオーナーから「武装した不法分子が略奪している」との通報を受けた解放軍の哨戒所は、5名を現場に向かわせます。そこへ「小隊長、正面は危険です。一緒に向かいましょう」と李亮が従軍を志願します。小隊長は反対せず、正面から警戒しながら目標に接近し、また新兵に「中の様子は分からない。気をつけろ」と指示を飛ばします。

山荘は2階建ての別荘でいつもは夜になれば明かりがともるものの、当然その日は真っ暗。小隊長は2回別荘内へ呼びかけたものの、もちろん反応は無し。オーナーと観光客は捕まったものと考え、李亮が新兵を連れて別荘に接近します。このとき、窓から一丁の銃が伸び、「危ない!」と叫んだ李亮は胸に銃弾を受けるのと同時に、側にいた新兵を倒しました。

小隊長は反撃しながら、他の4人に李亮を危険な場所から脱出させるよう命令します。別荘内の不法分子は脇の森に逃げ込み、オーナーと観光客3人は無事でした。しかし、李亮は傷が深すぎて治療の甲斐もなく壮烈に命を捧げました。もちろん彼は革命烈士の仲間入り。おめでとうございます。

この地を希望したのは彼自身。自ら国境警備を望む申請書を出したと言います。

=====

・・・いや、革命烈士が1人増えた話なんかどうでもいいから、常態化している朝鮮人の密入国をもっと掘り下げろとか思いませんか。ねえ、人民解放軍の宣伝だし。

せっかくいい火種になったかもしれないのに、これじゃ賞味期限切れで火も着きません。朝鮮族なら昨年起きた漢族と回族に続く民族紛争の口火を切るかもしれない事件ですし、越境なのですから朝鮮人民軍なら普通に国境紛争でしょう。どこかの村みたいに手製の爆弾や火炎瓶ならともかく、銃器で武装してる民間人はさすがにいないでしょうから。 ただ、越境と断定する根拠は記事を見る限り通報の内容にしかありません。

その不法分子は逃げちゃったんですし。 この件を最初に報じたのは『長沙晩報』のようですが、この革命烈士の出身地でもありませんし。まあ、どっちにしても発生から2ヶ月経過して発表、もう決着が付いてるんでしょうかね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« チキンレース... 麻生太郎ヲチ... »