モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

オオタルマワシ

2005年04月04日 | 甲殻類
学名: Phronima sedentaria
 
 
 エイリアンではありません。八重根港の水深:10mほどの中層で発見しました。この日は冷水塊の影響で海水温と潮位が下り沢山のクラゲが発生していました。その中に紛れて泳いでおり、注意して見なければクラゲと思い込み見逃すところでした。この生物は体長:30mmほどで、原索動物のサルパ(外側の透明な樽型をした生物でプランクトンの仲間)の体をくり抜いて自分が入り、その中に産卵し子供を育てる変わった習性を持ったクラゲノミの仲間です。そのオオタルマワシ自身の格好はエビに似て、はさみ脚のような腕をサルパから出してクラゲの体を千切って餌にするそうです。また、エビの尾にあたる部分には腹肢のようなものがあり、それを動かして泳いでおりました。
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