濡れてシビれて

日々のキーボードと電子楽器と音楽を自己満足で語るブログ

あとがきにかえて

2013-09-30 22:24:16 | 音楽

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

 「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>
 


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今回はおまけですねんAndyです。


年が明けて、2013年正月に何か新しいことでも始めよーかなーと思ってて、
彼女さんからの「ブログでもやってみたら?」の一言で、
1月3日から一日も休まず12月31日まで書き続けようと思っていた次第です。


とはいえ後半になるとお休みすることも多くなり、
結局9ヶ月間・全240本しか続かなかったけど。。
でも自分としては書きたいことのほとんどは書けたという
確かな満足感がありまして、まあやってよかったと思います。


日記形式のブログではないので、いつかはネタ切れするのは見えていたのですが、
意外と鍵盤のネタって色々あるんだなぁと再認識した次第です。


一本たりとも“ネタかぶり”はないつもりで書いたので、
案外最初の方の記事も今読んでもありなんだと思うのですよ。
最近の記事から読み始めた方は、ぜひ【Vol.1】から読んでみてください~


キーボードに関するお悩みを持つプレイヤーにとって、
ちょっとしたヒントになったり、少しでもお役に立てばこれ幸いなのです。



さてネタ切れなんて言ってますが、実際のところは全然書き切れてない
ところもありまして、これは反省ですね。。


まぁまた記事が書き溜まったら、短期集中でひっそり復活するかもしれません(笑)。
その時にはまた読んでくださいまし。いつになるかは分かりませんが。。



こんな写真の少ない(笑)文字ばっかしの読みにくいブログを読んでくださり、
本当にありがとうございました。またいつかお会いしたいと思います。


バイバイ(ベンジー風)


【Vol.240】電子ピアノの音色的なメリットとは?

2013-09-29 18:42:33 | 音楽

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

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そんな感じで本ブログもとりあえず今回で最終回ですこれまで読んで下さってありがとうございましたAndyです。



さて2週間ほど前の記事で
「電子ピアノは生ピアノの代用にはならない(なりにくい)」みたいなことを書きましたが、

【Vol.230】生ピアノと電子ピアノの埋められない溝

電子ピアノ・生ピアノを全く別々の楽器として考えると、双方のメリットがあると思うのです。


もちろん予算面・音量配慮面・設置のしやすさでは圧倒的に電子ピアノに軍配があがるのですが、
音(音色)的な意味でも電子ピアノにメリットがある部分もあります。


例えばホールコンサートなどで、ホール常設のグランドピアノがあるのに、
電子ピアノとかシンセとかのピアノ音色をあえて使ってるミュージシャンも少なからずいます。
これは何故なのでしょう?? ちゃんとした調律師が確保できなかったから?
いやいや、別の理由ではないかと考えてみました。



グランドピアノは一般的に倍音が多く、複雑に色々な音がからまっている感じです。
ソロで聴いている分にはいいのですが、ロックバンドなどのライブ時では、
他の音に埋もれやすくいまいち「抜けて」こないと感じる時があります。

豊かな音色ではあるのだけど、中~高音域はどことなく
こもって聴こえる

みたいな感じ。。


そういう意味ではちゃんとした電子ピアノ(ステージピアノ)は
「オケに混ぜた時にしっかり抜けてくる」
感じのものが多いですね。


例えばRolandのステージピアノ・RDシリーズのピアノ音色はいかにもデジタルなのだけど、
ロック/ポップス系では実に映える音色だと感じる時があります。
しかも音作りは自分でもできるし、曲によって微妙に音色を変えることも
可能といったメリットがあります。


ホールコンサート等で生ピアノを使用する場合、PA側のイコライジングやエフェクター等で
ある程度音の補正・加工はできますが、ピアノ本体はホールからの借り物なので
ふつう物理的なカスタマイズとかはできませんね。


また、マイグランドピアノをコンサートに持ち込んだとしても、
ステージ中に音色を変えるというのはまず不可能です。
もっとも生ピアノにそこまで望んている人もいないと思いますが。。


そんなわけで、意外と侮(あなど)ったもんじゃない電子ピアノ。
もちろん生ピアノの代用としての側面もあるのだけれど、独自の音色・操作性を備えていて、
生ピアノとの住み分けができている部分もあると思うのですね。


あとはタッチさえもうちょっと生ピアノに近付けばなぁ。。
まああまりに生ピアノに近いとグリッサンドがやりにくくなるから、それはそれでいいか。。



ちなみに、ヒイズミマサユ機(PE'Z)氏は、グランドピアノと小型シンセ(KORG X50、PS60等)
をライブで両方設置し、曲ごとに(場合によって曲中でも)弾き分けています。
タッチも何もかも違うのに。。すげえZE。





ではこの辺りでおしまいです、みなさんお元気で~
次回はおまけです。


【Vol.239】リバー部マジック

2013-09-28 20:37:01 | 音楽

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この土日が勝負ですAndyですでも昼寝しちった。



今回のお話は、ライブ時のリバーブ使いについて。あくまでキーボーディスト的な視点からです。

リバーブといえばコーラスと共にいわゆる「空間系」エフェクトの代表選手で、
普通の今時のシンセだったら、大抵本体内のエフェクターに含まれています。


さてこのリバーブ、DTMでは割と頻繁に使われていると思うのですが、
僕の所感として、ライブ時に意図的に使っている人は少ないです。


“意図的に”というのは、“リバーブのかかったプリセット音色”をそのまんま
使っていると思われるケースが多く、自分で作った音色(あるいはドライなプリセット音)に、
意図してリバーブをかけている人が少ないということです。


シンセ音にリバーブを掛けるメリットは何でしょう?


・パッド系音色など、リリースの余韻をより際立たせ、高品位に響かせるため
・音像をぼやけさせ、アクの強い音色をオケになじませるため
・全体的に掛けることにより、ホールライブみたいな臨場感を得るため
・極端に掛けることにより、SEのような効果を得るため

などなど。まあ僕の個人的な認識です。



どちらかというとスローアタック・ロングリリースの音色(パッド系、ストリングス系)
に掛けるのが定番かなー。もちろんピアノやオルガンなどに掛けるのもありですが、
掛ける度合いやオケによっては音が埋もれてしまいがちです。
こうなると、せっかくピアノでタイトなソロを弾いていても、
細かい音の動きが聴こえにくくなってしまいます。


なので、音像をダイレクトに伝えたい時などはあまり深めに掛けない方がよいですね。
一番いいのは、まずはスタジオでオケを録音してみて、色々とパラメータをいじってみて、
数テイクこなして、一番いい感じの響きの数字を探ることかな。

ライブで再現する際は、リハーサル時にその場で微調整(修正)できればツワモノです。


もっともPA側で(マスター)リバーブを掛けることもあるので、外音をモニターするのは
難しいですね。リハ時にメンバー以外の知り合いがフロアにいるようであれば、

「鍵盤のリバーブ塩梅どうだった?」

と聞いてみるとよいでしょう。僕もたまに聞きます。





そんな感じでまだ使ってない方は試してみてくだされ。
パラメータの意味がよく分からない人は、案外ギタリストに聞けば知ってるかもですよ!


余談ですが、似たような効果「エコー」とリバーブとはどう違うのでしょう。

どちらも残響効果と言う意味では同じですが、
ヤッホー!と叫んで返ってくる“こだま”のような効果をエコー、
お風呂場の中に居るような残響の効果がリバーブといった感じです(ざっくりですみません)。


まぁ実際両者の言葉の違いはそんなにないかもです。
なのでバンドをやってない人に対し、カラオケ用語的なニュアンスで
「エコー」の語を使うことはありますね。

一般人に「リバーブ」といっても通じないことが多いです。。


さて次回は実質的な最終回です~ ぜひ読んでね。


【Vol.234】「プロ用」機材とは何か?

2013-09-22 20:35:00 | 音楽

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

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昨日はいろいろあって楽しかったですAndyです彼女さんと皆様に感謝です。


今回は、シンセ等のカタログに書かれている「プロ向け」機材という
表記についてかるーく考察してみたいと思います。


確かに、一台50万円(新品)もするステージピアノやシンセサイザーは
一アマチュアがほいほい買えるものではありませんよね。
楽器じゃないけどレコーディング機材とかも、一般的な尺度からすると
驚くほど高額なものもあります。マイク1本ウン十万円とか!


たまにメーカーや販売店が、このようないわゆる高級機を指して
「これはプロ用機材」「プロを目指す人向けシンセ」

みたいにカテゴライズすることがありますね。
僕はこの“プロ向け”というフレーズが、いまいちしっくりこないことが多いです。


確かにプロ向けとされる機材は高価であり、商用での使用が一般的なところなのでしょう。
でもその機材の価値を知り、それに見合う価格で納得できるのであれば、
アマチュアだろうと購入を決めてよいと思うのです。


何故こんな当たり前なことを力説しているかというと(笑)、
いわゆる高級機はそんなに売れないから店頭に置いてないことが多く、
アマチュアにとっては「質の高い製品」を直に確認できる機会が少ないんですよね。
だからなおのこと手が出しにくい。。


まあ楽器屋からすると、売れもしない機材を店頭に置いても仕方ない、
試奏で大きな傷でもつけられたら処分時に価格が落ちるから店には出したくない。。

というのは至極当たり前なのですが、それがユーザからしてみれば、

「プロ向けだから一般的な楽器屋には置いてないんだ~」

みたいなプロ・アマの線引きがされてしまっている側面があるような気もします。



カタログを読むだけではプロ向け機材の“真価”はよく分からないし、
中級以上でお金にも余裕が出てきた社会人ユーザーにも、
もっとメーカー(や販売店)が門戸を開けば買いやすいのになーと思ったりします。


まれに、本気でプロを目指す人が、雑誌を見て「プロ向け」高級機を指定買いしたはいいが、
結局使いこなせなくてすぐに手放してしまったとかもあったり。。
これは相性というか、高級機の持つ膨大な機能に混乱してしまうケースが多いですね。


個人的には、メーカーサイドが、オフィシャルの演奏デモ動画をもっと増やすとか、
使い方の分からない部分はチャットとかで対応してくれるとかしてくれたらよいかなー。



あと販売店は、リースして期間限定でいいから店頭に置くとか。
簡単なデモができるスタッフでもいたらなおよしですね。
機能について詳細に説明できるスタッフさんももっといていいと思います。


そんなわけで、結果としてプロ用機材とアマチュア向け機材という概念が
はっきりしなくなっていけばいいなと思っています。


そうは言ってもシンセってやっぱ高いからそんなに売れないのだけどね。。


【Vol.230】生ピアノと電子ピアノの埋められない溝

2013-09-15 20:37:35 | 音楽

※本ブログ記事は下記URL(→別ブログ)に引越し、リライトしました。完全移行後、しばらくしたら本記事も削除します。
http://kblovers.jp/music/162-electronic-piano/

 

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日中はまだまだ暑いのにすっかり日が短くなりましたねAndyです。


今回は生(アコースティック)ピアノと電子ピアノの違いについてのお話です。

こんなお便りが届いています(架空)。

「ピアノを趣味で始めたくて、電子ピアノの購入を考えています。
 本当はホンモノのピアノが欲しいのですが、予算的・防音的な理由から
 10万円前後の電子ピアノに落ち着きそうです。一応カタログも各メーカー揃えました。

 YAMAHAの●●というモデルがよさそうなんだけど、KAWAIの★★も悪くなさそう。
 CASIOの▲▲もデザインがおしゃれでよさげなのだけど。。
 どれを選ぶのが一番よいのでしょうか」


みたいな。



10万円といえば、全くその楽器を始めたことがない人にとっては
非常に大きな買い物ですよね!購入にあたり慎重になるお気持ちは察します。


“生ピアノの代用品としてどの電子ピアノを選ぶか”
という論争(?)は昔からあって、某ネットの知恵袋な掲示板とかでは
様々なアドバイスが寄せられていますね。

でもって僕的な結論を先に言ってしまうと、
「電子ピアノと生ピアノは全く違う楽器だから、あまり代用にはならない」

です。以上。


なので、
「どの電子ピアノが本物に近いのだ。うおー。」
と、ハゲそうな勢いで悩んでる人を見ると、

「生ピアノと電子ピアノは根本的な違いがあり過ぎて、どの電子ピアノメーカーの
 どの機種だってそんなに大差ないですよー」
と肩を叩いて言ってあげたくなったりします。


プロキーボーディストの中でも、
「生ピアノの代用としてのステージピアノはあまり使いたくない。
 スタジオやホールにグランドピアノがあるのだったらぜひそれを使わせてもらいたい」

と思っている人が多数だと思います。


何がそんなに違うのでしょう?
違いはやはりタッチと音です。


タッチに関しては、生ピアノの鍵盤がハンマーを起こし弦を叩いている感覚は、
電子ピアノでは中々再現できないものがあります。生ピアノは打鍵すると指にまで
その振動が伝わってきます。


音に関しては、電子ピアノだと“スピーカー(もしくはヘッドフォン)”
からの出力になってしまうので、箱全体で共鳴してしてくる生ピアノとは構造が全く異なります。
また、弦をハンマーで叩いた時、叩いていない弦も共鳴(共振)することがあり、
それにより響きをより複雑にしています。


カタログ上では
「コンサートで使われる高級グランドピアノの音色波形を贅沢にサンプリング!」
「コンサートグランドのタッチに迫る、本格ハンマーアクションを搭載!」


などと素敵な言葉が並べられていますが、
電子ピアノはどんなに頑張っても生ピアノにはなれません。
もちろん価格によって、“高品位な音”、“ほどよく重りのあるタッチ”
など違いはありますが、生ピアノと比べること自体ナンセンスなほど、
違いがあると言っていいでしょう。



ただこれはあくまで
「生ピアノの代用品として電子ピアノを選ぶ」

という観点です。電子ピアノは電子ピアノで、生ピアノにはない音色的なメリットも
少なからずあります。だからプロのスタジオ録音とかでは、ある曲では
スタインウェイのフルコンサートグランドで録音して、別の曲ではあえて
M1系ピアノ(KORG)を使っていることもありますね。


電子ピアノのカタログの文字だけで悩んでいる人は、
とりあえず楽器屋に行って、実物を見て、実際に触ってみて、
店員さんにも相談して決めてみてください。せっかくの高い買い物なのだから、
いい買い物になるといいですね。



余談ですが、“鍵盤を通じて指にも振動が伝わってくる”という疑似生ピアノ感を得るために、
あえて古めの「スピーカー内蔵」鍵盤(YAMAHA CP300とか)を愛用しているプロもいますね。