※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓
「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>」
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名古屋めしが好きになれない愛知県在住歴9年のAndyです。
今回は、バンド演奏に打ち込み音源を乗せた同期演奏について記事にしてみたいと思います。
そもそもバンドにドラマーが不在で、リズムパターンを流し、
そこに他パートが音を乗せるというバンドもアマチュアではたまに見かけますね。
こういった場合は特に「同期」に関して意識することはないと思います。
曲の入り(アタマ)さえ気を付ければ、アンサンブルが崩壊することはないでしょうw
今回言及するのは、ドラマーさんにクリック音を送りテンポ通りに叩いてもらい、
それと同期させた打ち込み音源を外音で流すといったケースです。
手っ取り早い方法は、打ち込み(MIDI)パートをオーディオでステレオ録音し、
CDやMDに焼いて流すというもの。Right側に全ての音源をミックスし
(→スタジオ全員にはこのモノラル音を聴く)、
Left側はクリック音のみでドラマーの耳に送ります。
これだとステレオ感は失われるのですが、最も簡単だと思います。
ワンランク上の環境を作りたいなら、チャンネルが独立していて、
複数のOUTPUTを備えているMTRやハードディスクレコーダーなどを
使うとよいと思いますよ。
さて最も重要なのが、ドラマーさんが確実にクリック音をモニターできること。
実際のライブの現場だと、時としてドラマーさんがモニター音を見失うこともあります。
そういったことを防ぐために、色々と工夫が必要になります。
・イヤフォン(ヘッドフォン)の選定
…ドラマーのモーションは概して大きいので、抜けやすいものやズレやすいものは
避けた方がよいです。できれば耳の穴に押し込むタイプの方がよいですね。
・音色の選定
…「ピッピッピッピッ」という電子音が一般的ですが、ドラマーによっては
聴き取りにくいと訴える人もいます。カウベルなど、本人が分かりやすい音色を
用意してあげるとよいと思います。
・小節のアタマを強調
…1拍目だけ音程を変えたりなどして、小節のアタマを把握できるようにすると見失いにくいです。
そしてそもそも重要なのが、
ドラマーの同意
ですね。
ドラマーによってはクリック音をモニターしながら叩くのを嫌がる人もいます。
また嫌がりはしないけど慣れていないのか、特にオカズ後のビートキープが
よれる人もいます。これはもう慣れてもらうしかないですね。
バンド内環境を整え、打ち込み音源を自在に追加できるようになると、
オケの音数はぐっと多くなりアンサンブルにも厚みが出ます。
コーラスを重ねたり、シーケンスフレーズを終始織り込んだりと、
手弾きではカバーしきれないパートも再現することができますね。
そんなわけで、通常の演奏に飽き足らないバンドさんは、
「6人目のメンバー」として、打ち込みを導入してみてはいかがでしょうか。