※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓
「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>」
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そんな感じで本ブログもとりあえず今回で最終回ですこれまで読んで下さってありがとうございましたAndyです。
さて2週間ほど前の記事で
「電子ピアノは生ピアノの代用にはならない(なりにくい)」みたいなことを書きましたが、
【Vol.230】生ピアノと電子ピアノの埋められない溝
電子ピアノ・生ピアノを全く別々の楽器として考えると、双方のメリットがあると思うのです。
もちろん予算面・音量配慮面・設置のしやすさでは圧倒的に電子ピアノに軍配があがるのですが、
音(音色)的な意味でも電子ピアノにメリットがある部分もあります。
例えばホールコンサートなどで、ホール常設のグランドピアノがあるのに、
電子ピアノとかシンセとかのピアノ音色をあえて使ってるミュージシャンも少なからずいます。
これは何故なのでしょう?? ちゃんとした調律師が確保できなかったから?
いやいや、別の理由ではないかと考えてみました。
グランドピアノは一般的に倍音が多く、複雑に色々な音がからまっている感じです。
ソロで聴いている分にはいいのですが、ロックバンドなどのライブ時では、
他の音に埋もれやすくいまいち「抜けて」こないと感じる時があります。
豊かな音色ではあるのだけど、中~高音域はどことなく
こもって聴こえる
みたいな感じ。。
そういう意味ではちゃんとした電子ピアノ(ステージピアノ)は
「オケに混ぜた時にしっかり抜けてくる」
感じのものが多いですね。
例えばRolandのステージピアノ・RDシリーズのピアノ音色はいかにもデジタルなのだけど、
ロック/ポップス系では実に映える音色だと感じる時があります。
しかも音作りは自分でもできるし、曲によって微妙に音色を変えることも
可能といったメリットがあります。
ホールコンサート等で生ピアノを使用する場合、PA側のイコライジングやエフェクター等で
ある程度音の補正・加工はできますが、ピアノ本体はホールからの借り物なので
ふつう物理的なカスタマイズとかはできませんね。
また、マイグランドピアノをコンサートに持ち込んだとしても、
ステージ中に音色を変えるというのはまず不可能です。
もっとも生ピアノにそこまで望んている人もいないと思いますが。。
そんなわけで、意外と侮(あなど)ったもんじゃない電子ピアノ。
もちろん生ピアノの代用としての側面もあるのだけれど、独自の音色・操作性を備えていて、
生ピアノとの住み分けができている部分もあると思うのですね。
あとはタッチさえもうちょっと生ピアノに近付けばなぁ。。
まああまりに生ピアノに近いとグリッサンドがやりにくくなるから、それはそれでいいか。。
ちなみに、ヒイズミマサユ機(PE'Z)氏は、グランドピアノと小型シンセ(KORG X50、PS60等)
をライブで両方設置し、曲ごとに(場合によって曲中でも)弾き分けています。
タッチも何もかも違うのに。。すげえZE。
ではこの辺りでおしまいです、みなさんお元気で~
次回はおまけです。