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やーと一週間終わりました疲れましたAndyです。
今回ご紹介する一台はRolandのJUNO-106というシンセです。
発売は1984年、当時の定価は138,000円でした。
僕の勤めていた楽器屋では従業員特権として、展示品の鍵盤がタダで借り放題だったのですね。
そんでもってこのJUNO-106もよく借りていた一台です。6音ポリです。
15年ほど前、長野県内のバンドマン憧れだったライブハウス「J」でも
このシンセを借りて演奏しました。
当時加入していたオリジナルバンドにて、本機でフィルターをうにょうにょやって、
オケに前衛的な味付けを施していたのを覚えています。
中身はというと、いわゆる手頃な入門機という位置付けで
そんなに凝ったことはできないのですが、一時期テクノ系クリエーターがこぞって使ってて、
結構人気の高いポリフォニックシンセサイザーです。
出音もいかにも当時のRolandらしい音ですね。何というか全体的に素直な音です。
オシレーターはDCOタイプでチューニングも安定してたし、MIDIも付いてたので扱いも楽でした。
シンセブラス、シンセパッドとかはよく使ったなぁ。
音作りで特筆すべき点はコーラスの出来の良さですね。
もうとにかくONにしとけ!というくらいコーラスよく掛けてました。
音が立体的になり、JUNO特有の粘りのある音色が強調されること請け合いです。
あとフィルターもいいですねー。
定番のLPF+レゾナンスでいい感じの開き加減のポイントを見つけるのも楽しいし、
オケに混ぜた時に生きてくるHPFなど、直感的なスライダー操作でもって、
「いじってて楽しい」と思わせてくれます。
今でも中古市場でもさほど値崩れすることなく、安定した値段をつけてますね。
とはいえ中古(特にオークション)で買うのはちょっと注意が必要です。
何といっても30年近く前のモデルなので、故障したら修理は困難なことが多いです。
特にカスタムチップが経年劣化により故障することが多く、
そうなると部品がもうメーカーにないということもあり得ます。
まあ僕だったら、ジャンク品を1000円位で手に入れて、部品取りしちゃうだろうなー。
昨今、JUNOの名を冠した最新のシンセも同メーカーから発売されていますが、
それらと比べるとJUNO-106は非常にシンプルであり、製品コンセプトも全く異なる
別物といっていいでしょう。
JUNO-106のONE&ONLYな音を求める人は、探してみてはいかがでしょうか。