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濡れてシビれて

日々のキーボードと電子楽器と音楽を自己満足で語るブログ

銘機なんですよ ■■Roland D-50

2013-06-19 19:36:54 | 楽器・機材

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

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携帯を会社に持って行けないのはやはり不便ですねAndyです。


今回ご紹介する一台は、1987年に発売されたD-50というシンセサイザーです。
ローランド初のフルデジタルシンセサイザーであり、
またLA音源を初めて搭載するシンセサイザーとして誕生しました。


当時の価格は238,000円。
(2Uラックマウントタイプの音源モジュール版はD-550といって、
そちらは198,000円でした)


大型のLCDとジョイスティックを搭載されており、
61鍵ベロシティ、アフタータッチ対応鍵盤を持っていたため
演奏時の操作性は高かったと思います。


さてYAMAHAがFM音源を搭載したDX-7をリリースしたのを皮切りに、80年代の初頭から
シンセサイザーのデジタル化が始まりました。でもってローランドはというと、
DXシリーズとは一味違ったデジタルシンセサイザーを発売しました。それがこのD-50です。
そのリアルな音と表現力は大ヒットに繋がりました。


特筆すべきなのが、LA(Linear Arithmetic)音源という独特な音源方式。
ぶっちゃけ僕も説明できるほどよく分かっていないのですが、
フルデジタルでありながらヤマハのFM音源のように音作りが複雑でなく、
ある程度出音が予想しやすくアナログ感覚の音作りができる感覚です。




比較的理解しやすい方式とはいえ、最初にこれを触った時は、
非常に複雑な操作系という印象でしたね。


まあこの頃のデジタルシンセって、デジタルディスプレイとボタンという
シンプルなデザインが多くて、アナログ時代の独特なツマミの多いシンセサイザーと違って
音作りが分かりにくくなってしまったのですね。


というわけでこのD-50シリーズ(D-550も)には、外部プログラマーのPG-1000という
コントローラーが出されていました。スライダーのお化けみたいな外観ですw
僕は実際コントローラーの方はお目に掛かったことはありませんが、
本格的なエディットを楽しむには必須といっていいでしょう。


DシリーズのLA方式には他にも特徴があって、それは、デジタル方式による
波形合成+PCM音源という、
いわばハイブリッド構造をしていることです。
音のアタック部分をワンショットPCMで、残りの部分をシンセ音で作るというスタイルが
このシンセの音作りの基本という感じです。


個人的には、D-50といえばパッドとベルの音色がお気に入りですね。
フルデジタルでありながらどことなくローファイな音の質感が味わい深いです。


そんな感じで、デジタル音源方式が主流になりつつあった80年代、このD-50は、
DX-7と共に歴史に残るデジタルシンセサイザーの名機といっていいでしょう。


個人的にはD-70の方も好きなんだけどね。。
それはまた別の機会でー


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