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いつも通勤で乗ってる電車はいつも同じ顔ぶれでもってその人たちに勝手にニックネームをつけるのが楽しいですAndyです。
今回は、超不定期に投稿させてもらっているピアノ映画?のレビューでございます。
作品は、1996年公開のオーストラリア映画『シャイン』。
本文はネタばれ大ありなのでご了承ください。
この映画は、ピアニスト「デヴィット・ヘルフゴット」の数奇な運命を綴った物語であり、
実在のピアニストがモデルになっています。
以下あらすじ
厳格な父親の元、ピアニストになるべく英才教育を受けていたデイヴィッド少年。
彼の元に、イギリスの王立音楽院に留学する話が持ち上がるが、
父親がそれを許さなかったため、家を飛び出しロンドンに渡る。
ロンドンでピアノに打ち込むデイヴィッドは、コンクールで難関であるラフマニノフの
「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦し、見事に弾いたものの、その後精神に異常をきたし始める。。
でもってデイヴィッド君はどんどん情緒不安定になり、22~23歳頃から約15年、
精神病院に入退院するようになるのですね。。
療養生活を送りながらも、再びピアノを弾き始めて本当の音楽の楽しみを感じ始めます。
その後結婚し、妻の支えによりステージにカムバックするまでが映画となっています。
映画の中では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をはじめ、
ショパン、ベートーヴェン、リストなど、多数のピアノ曲が登場します。
特に、ラフマニノフの第3番は「世界で最も難しいピアノ曲のひとつ」ともいわれていますね。
まー印象的なのが、デイヴィッド少年を溺愛しまくる親父さんですね。
このトーサン、「おまえは幸運だ。俺は恵まれていなかった。」など
くどくど説教を始めたりと、わが子に対して常に精神的に
追い詰めることしかできない感じの人なのです。そりゃ確執も生じるわ。。
才能に恵まれながらも過度な期待を背負わされた子どもって大変だよなぁ。
デイヴィッド少年に限らないけど、音楽一家に生まれた子って、
小さい頃からレッスン漬けでかわいそうだなと思ったり。。
なお主役を演じたジェフリー・ラッシュは、小さい頃ピアノを習っており、
この映画のために練習を再開し、劇中で実際に弾いたそうです。
この作品でアカデミー賞主演男優賞も受賞したとのことですね。
個人的に一番好きなシーンは、中年になったデイヴィッドが初めて入るバーで
いきなりピアノを弾き出すところ。
くわえタバコで、どう見てもうらぶれた冴えないオジサンがピアノの前に座り、
当初は店長らしき人にヤジられながらも、突然高速ピアノ曲(「熊蜂の飛行」?)を
弾きだすシーンがとても痛快です。
バーの客も、
「なんだなんだ?」「おいおい、マジかよ」みたいな空気に変わり演奏に聴き入ります。
こういうピアノマジック、いいですね。このシーンだけDVDで何度見たことか。。
そんな感じで、この映画は
「音楽に人生を狂わされたかわいそうな人の半生」
と見れなくもないけど、音楽があったからこそ人生も輝く【shine】という意味で、
前向きになれる作品だとも受け取れます。ヒューマンドラマですね。
才能を持って生まれてきた人はそれはそれで大変なのだなー。
凡人で生まれてきた僕は幸せなのかもー
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