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マイ・フェア・レディ

2015-12-31 21:00:16 | エンタメ
映画「マイ・フェア・レディ」のDVDを観ました。
オードリー・ヘプバーンが主演のミュージカルです。
3時間近くもある長編ですがとても楽しく鑑賞できました。

昔の映画なのですが、カラーでとても色が綺麗でした。
少しも古臭さを感じさせません。
近年の映画だと言っても疑わずに信じてしまいそうです。

最初に出てきた花売り娘がオードリーだとは気づきませんでした。
あまりに老けていて、みすぼらしく下品な姿なのでてっきりわき役かと思ってしまいました。
よーく見ても「いや違うでしょ?」って思ってしまうほどで、長編だしもう少し後になって出てくるんだろうと思って待っていてもいつまでたってもオードリーは出てきません。
その下品な花売り娘がオードリーだったんですね。

この手のシンデレラストーリー的な映画などでは、はじめはみすぼらしくても後で綺麗になるなんて話はよくあるのですが、たいていは最初から綺麗だったりするんですよね。
みすぼらしさを演じきれていない女優さんがほとんどです。
最初から綺麗なことに違和感を感じつつも、まあ映画だからそんなものかと思って観るわけですが、「マイ・フェア・レディ」では嘘偽りなく最初からみすぼらしいのです。
本当に下品な娘にしか見えません。
「ローマの休日」で観たオードリーのイメージがあったのでなおのことひどく感じました。
この思い切った演出は素晴らしいと思います。

オードリー演じるイライザは発声練習やなんかをしてゆくうちにだんだんと綺麗になってゆきます。
なかなかきれいにならないのでこっちも冷や冷やして観ているのですが、競馬のシーンでついに化けます。
外見だけは綺麗なオードリーで出てきます。
その時はまだしゃべりはいまいちだったりするんですけどね。

そして舞踏会でついに完成し、女王様扱いを受けるほどの美人になります。

イライザを訓練したヒギンズ教授は得意げでしたが、自分の手柄をほめてもらえなかったイライザは拗ねて家出してしまいます。
そこでやっとヒギンズ教授は自分が恋をしていたことに気づきます。

ヒギンズ教授はイライザが居なくなった部屋で、蓄音機に残された彼女の声の録音を聴きます。
そこへ彼女が戻ってきて……最後のシーンはそんな感じで終わります。

3時間のすべての時間がその最後の数分のシーンのためにあるかのようでした。
The End の文字を見たとたんに涙があふれてきました。

全体的には楽しい雰囲気のミュージカルで気持ちも明るくなります。
一年の締めくくり、大晦日に観る映画としてふさわしいものだったと思います。

イライザは蓄音機の声には心がこもってないみたいなことを言っていました(後でもう一度観返したらそのセリフはヒギンズ教授のものでした)が、それでも、大切な人の声や映像は残しておくべきです。
マイ・フェア・レディが戻ってくるとは限らないのですから……。


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