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タロット占い師アポロの goo ブログ。

ジェイソンX 13日の金曜日

2018-01-03 19:09:27 | エンタメ

昨年末には「ジェイソンの命日」、そして年が明けて2018年最初のDVD視聴は「ジェイソンX」でした。

どちらもこれまでの「13日の金曜日」シリーズとは一線を画す異色作でした。まあ、毎回何が何だかわからない意味不明な映画なんですけどね。

シリーズ9作目の「命日」の方はジェイソンが次々と普通の人間に憑依していくというわけのわからないストーリー。最後になぜか元の体を取り戻しますが、血縁者に心臓を貫かれることで絶命します。感想としては、いまいちだったかな。

10作目はタイトルが「13日の金曜日」ではなく「ジェイソンX」となり、もう過去のシリーズなんかどうでもいいって感じ。とにかくジェイソンという怪物で遊んでみたかっただけみたい。内容はイカレてますが、結構楽しめました。

今年のタロットカードは「ⅩⅢ 死神」なので、同じ数字を冠した「13日の金曜日」という映画で始めるのはちょうどよかったと思います。

さて、このシリーズは残すところフレディと対決するとかいうアレだけかな?


13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ

2017-12-24 22:35:12 | エンタメ

映画「13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ」のDVDを観ました。

特に書くこともないんだけど、どこまで観たかを記録する自分用のメモみたいな感じで記事を上げときます。

前回の超能力バトルみたいな変わった展開はなく、船に乗ってニューヨークへ行くってのが最大の見どころなのかもね。

日系人らしき人物も出てきて、その友達が浴衣を着てたりして、バックグラウンドとしてそういう交友があったんだななんてことを感じさせたりもしました。

しかし、毎度のことながら、ジェイソンがなぜ人を殺しまくるのか意味不明だったりするのですが、その対象も一緒に船に乗っていた人たちだけで、ニューヨークに着いてからは周りの人には目もくれず船の乗客だけをひたすら追い掛け回します。一体、なんだったんだ?

 


13日の金曜日 PART6 & PART7

2017-10-17 22:24:13 | エンタメ

映画「 13 日の金曜日」の DVD を観ました。今回は PART6PART7 の 2 本です。

ちょうど先週の金曜日が 13 日で借りてきたタイミングはぴったりだったのですが、それを意識して借りてきたわけではなくて、偶然一致したにすぎません。今気づいたんですが、PART 6 と 7 の数字を足すと 13 になるというのも不気味な偶然の一致ですね。

まあでも、なんとなくこのタイミングに合わせさせられたような気もしないでもないです。ジェイソンの呪いかもね。

というのも、ちょっと前に観た「死霊のはらわた」を借りた時に本当は「 13 日の金曜日」を借りようと思ったのです。でも、何作目まで見たか忘れていたのでその日はあきらめて「死霊のはらわた」を借りてきたわけです。その翌週はずっと前から観たかった「ズートピア」が旧作扱いになっていたので「 13 日の金曜日」は忘れて「ズートピア」を借りて観ました。

そして、先週は忘れずに「 13 日の金曜日」を借りてきたら、たまたまリアルでも 13 日の金曜日の週だったというわけです。しかも 2 本も借りてきちゃいました。「死霊のはらわた」のうっぷん晴らしみたいな感じでね。

何作目まで観たかは自分のブログの記事( 13 日の金曜日 Part V )を見て確認しました。観た映画の全てを記録しているわけではないので、もしかしたらその後も観ていたかもしれないと思って保険のつもりで 2 本借りてきたというのもあります。こういう時に便利なので、観た映画の記録はできるだけ書いといたほうがよさそうですね。

というわけで、今回も「観たよ」という記録がてらの記事になります。だいたいね、このシリーズは感心するくらい毎回ワンパターンなので、わざわざ記事を書くほどのネタはないのですよ。

一応見どころを簡単に説明しとくと、PART6 の方はジェイソンが墓から復活して不死身のモンスターになります。これはおそらくジェイソン自身の転換期でもあったのかな? それまでは不死身ではなかったと思うけど……だから埋葬されてたわけだけど、それがなぜか雷が落ちただけで復活して不死身になっちゃいます。そしてなぜかむやみに人を殺しまくります。あとはいつも通りな感じです。

この回は作り手の方もややコメディ路線だったようで、意図的に笑いを誘うような演出がいくつかありました。PART6 ともなるとマンネリ化して来るのでそういういたずらをしたくなってしまうのかもしれませんけどね。見ている側が真面目な演出を勝手に笑うのは構わないと思うのですが、作り手が意図的にやり始めるとちょっと冷めちゃうんですよね。ファン離れにつながりかねない諸刃の剣の演出だと思います。私もあまり好きではありません。(バタリアンみたいに最初から笑いがウリの作品は別ですけど。)

PART7 はオカルト色が強くなった異色作かな。ヒロインは超能力者で、不死身のジェイソンと戦います。ジェイソンはしばらく湖底に沈んでいたので体は朽ち果てています。肉が削げ落ちて背骨や顎の骨が丸出しになっています。もはやただのゾンビでしかありません。ゾンビ映画と言えば大量にゾンビが出てきて大量虐殺が行われるような作品が多いイメージですが、ゾンビがたった 1 体しか出てこない斬新なゾンビ映画とも言えます。

ジェイソンはゾンビになっても相変わらず狡猾で、ゾンビらしからぬ素早い行動をします。ブーンという機械音が聞こえたのでまさかついにチェーンソーを使う時が来たか?!と驚いたのですが、ジェイソンが手にしていたのは何と草刈り機でした。草刈り機のエンジンを巧みに起動する様はとてもゾンビとは思えません。あの草刈り機が画面から迫ってくる感じは恐怖でした。3D映画だったらかなり怖いでしょうね。

PART7 ではさすがにお笑い要素は皆無で、おそらく PART6 で批判されて反省したのかもしれません。結構真面目に作ってました。まあ、シリーズ物にはありがちな脱線でしたね。

リアル 13 日の金曜日をはさんで 2 作連続で観てしまいましたが、どちらも面白くて十分楽しめました。人を殺す映画を楽しかったと言うのは倫理的に問題ありかもしれませんが、「死霊のはらわた」に比べてしまうと「やっぱりこれが観たかったんだ」というのが正直なところです。いろんな意味でストレス解消でした。

毎回同じような内容なのに何がいいのか私にもよくわかりませんが、なんかむしゃくしゃした時にはこういう映画を観て溜飲を下げるというのもいいんじゃないでしょうか。

好きとは言い切れないけど、嫌いではありません。


「ズートピア」を観ました

2017-10-09 21:27:06 | エンタメ

映画「ズートピア」の BD を観ました。ディズニーの CG アニメです。ツタヤでやっと旧作扱いになって 100 円で借りてきました。前々から観たいと思って狙っていたのですが、人気があったみたいでなかなか旧作扱いにならなかったんですよね。

とりあえず感想は、面白かった。とにかくキャラクターの全てがかわいくて、何も考えずに観ているだけで幸せになれます。非の打ち所がない良作品です。

観た後で調べてみると一応そこそこヒットしているようなのですが、私自身は今までこの映画の CM とかネットの記事とかをほとんど見かけなかったので、世間ではほとんど話題にされていないのかなと思っていました。実際にはどうだったんでしょうね?

日本で公開されたのが 2016 年 4 月ということなので今から1年半ほど前、割と最近ですが……。

これだけの良作品が話題にならないはずはないですよね。実際にツタヤでのレンタルでも人気はありそうでしたし。でも、ベイマックスとかアナと雪の女王のように話題にされることはほどんどないように思えます。ジュディとかニックとか主人公の名前を日常会話で出しても普通には通じそうにありませんよね。ちょっと不思議です。

キャラクター、CG技術、音楽、ストーリー、声優の演技等々、あらゆる要素が完璧と言っていいほどの出来で、評価することすらばかばかしく思えてしまいます。さすがディズニー、これぞディズニーってことなんでしょうかねぇ。

CG の映画に対しては割と辛口な方ですが、もはや CG で描かれているということすらどうでもよくなってしまうほどの良くできた映像です。実写ではないけれども、本物の世界が実際にそこにあるかのようなリアルさです。キャラクターにも魂がこもってましたね。

ようやく CG の技術が人間のイマジネーションを超えてきた(シンクロしてきた?)ということなんでしょうか。というか、これだけのものを作るのはものすごく大変だったとは思いますが。

ただ、昔ながらの手描きのアニメに比べると、それと同等の表現(面白さ)が実現できているというわけではありません。リアルに描こうとするあまりにデフォルメや非現実的な表現はどうしても控えめになってしまうのでしょう。おそらく、CG で描き続ける限りは手描きの良さは二度と再現はされないというような気もします。CG アニメは CG アニメとして新たな文化となってこのまま突き進んでゆくのでしょう。その点だけはやはり残念には思います。

非の打ち所がないところが欠点だみたいなことを言う人もいるようですが、優等生すぎてかえって面白みがないということなんでしょうかね?

私の目には、ディズニーのアニメの歴史の中でトップクラスの映画として映ったのですけどね。ジュディ・ホップスは新しい時代のミッキーマウスにはなれないのでしょうか?


死霊のはらわた

2017-10-03 00:24:41 | エンタメ

映画「死霊のはらわた(The Evil Dead)」の DVD を観ました。

古めのホラー映画で何となく名前は知っていましたが、観たことはありませんでした。監督はサム・ライミで最近ではスパイダーマンとかを作ってた人です。サム・ライミにとっては長編映画のデビュー作らしいです。

ホラー映画だと思っていたのですが、ジャンルはスプラッター映画というのが正確かもしれません。ホラーとかスプラッターとかどこで区別するかですが、血まみれの内臓ぐちゃぐちゃみたいなやつがスプラッターで、ホラーってのは幽霊とかがメインの陰気な感じと言えばいいのかな? 「死霊のはらわた」もオカルト的な要素があって、ゾンビみたいなのが出てくるからホラーの要素もありますね。

(一応調べてみたところ、スプラッターはホラーという大きなジャンルを細分化したものの一つということらしいです。つまり、スプラッターはホラーの一種ね。)

アメリカでは 1981 年公開で、日本では 1985 年公開だそうです。私が小学 6 年か中学 1 年くらいですね。

私が小学生の頃は通学路の途中に地元の映画館で公開される映画のポスターが貼ってある場所があって、この手のスプラッターやホラー系のポスターが貼ってあるとその場所を通るのが怖かったのを覚えています。マジで通学妨害ですよ。

たぶん、この映画のポスターもその時見ていたと思います。当時の私が映画の情報を得ることができる貴重な情報源でもあったんですけどね。様々なメディアで情報があふれている今の時代では想像もつかないことかもしれませんが、30 年前ってのはまだまだそういう時代だったんですよね。

30 年前というのは古典というにはまだ新しい方ですが、「13日の金曜日」とほぼ同時期に作られた映画です。その二つを比較してみると、私の目には「13日の金曜日」の方が圧倒的に高評価となります。

実をいうと今回も「13日の金曜日」の続きを借りてきて観るつもりだったのですが、シリーズの何作目まで観たかわからなくなってしまって、諦めて「死霊のはらわた」を借りてきたのでした。

「死霊のはらわた」を実際に観た感想ですが、面白いと思えるポイントが全く見当たりませんでした。そこそこ名の知れた名作であるならそれなりの見どころはどこかにあるだろうと期待して観ていたのですが、結局最後まで何もありませんでした。

部屋数も少ない小さな山小屋の中だけで話は進行し、登場人物も少なくて次は誰がどうなるのかとハラハラする要素もほとんどありません。期待も裏切りもどこにもないのです。

なんでこんなにつまらないのかさえも、さっぱりわかりませんでした。

少しでも見どころを探してみようと返却日までに何度か繰り返して観ようかとも思ったのですが、さすがに血まみれのみの映画は気分が悪くなるだけなのでもう一度観たいという気になれず、一度観たきりで返却してしまいました。

おそらく、当時としては斬新なショッキングな血まみれシーンを見せることだけに意義があった映画なのかもしれません。当時は相当物議をかもしたようですが、それが映画の表現の一つとして受け入れられるようになる経緯を経て、今では逆にこれだけの表現は難しい時代になってしまったかもしれません。残虐すぎるとか言ってね。

何というか……映画の歴史の一つとしては意味のある記念碑的な作品ではあるのかもしれませんが、私にはまったくはまりませんでした。


映画「ピクセル」(2015年)を観ました

2017-09-09 21:46:57 | エンタメ

ピクセル」という映画( 2015 年公開)を BD で観ました。面白かった。

YouTube で高橋名人が宣伝してた動画をたまたま見かけて面白そうだと思ったんですよね。

1982 年にゲームセンターでプレイされていたレトロゲームを題材にした物語です。ファミコンが発売されたのが 1983 年ですからそれよりも前のゲームです。パックマン、ギャラガ、ドンキーコングなど。

私はその時代にゲームセンターで遊んでいた世代ではないので、登場するゲームに直に触れたことはありませんが、どれも有名なゲームばかりなので移植やリメイクなどで目にすることも多く馴染みが全くないわけではありません。ファミコン世代なので 8 ビットのドット絵の世界観にはとても親近感がわきます。

ピクセルというのはおそらく、その 8 ビットのドット絵の世界観を表した言葉なのでしょう。

現代の CG で描かれたキューブ状の物体で表現されたピクセル。そんな不思議な CG と実写の合成された世界はもちろん現実感は全くありませんが、その荒唐無稽の世界観が娯楽映画としては十分に成立していると思えました。

トランスフォーマーのようにリアルすぎず、単純な構造で描かれているのも魅力なのだと思います。

こんな映画を楽しいと思えるのは私のような世代が感じるノスタルジーのせいだけでしょうか? 世間的にはこの映画を酷評する評論家も多いようで、賛否両論らしいですね。

昔のゲームはコンピューターの性能が悪かったのでキャラクターの表現やアルゴリズムなどに様々な制約があり、常識的に考えればあり得ない不条理がまかり通っていましたが、それを当時の子供や若者たちは想像力で補って楽しんでいたわけです。そんな時代のゲームの不条理を受け入れられる当時のゲームプレイヤーの感性を持った人間だけが楽しめる映画なのかもしれませんね。

(今の時代のゲームは想像力の入り込む余地がないくらいリアルで完成度が高くなってしまっているので、そういうゲームを受け入れてしまった今の世代の人たちはこの映画に共感できないのかもしれません。そういう意味では今のゲームはつまらないと思います。)

あの頃のゲームは何とも言えぬ「安心感」や「癒し」があったと思うんですよねぇ。だからこそ、今でもこんな風に娯楽映画として楽しめるのかもしれない。

その安心感というのは、お決まりの「パターン(お約束)」があるからなのかな? それが現代のゲームにはないとかいうことも劇中で語られてはいるけれども、それに対するアンチテーゼということなのでしょうか。最後はそのパターンを壊すことで勝利するんですけどね。

あまり理屈っぽく考えず、何も考えずに楽しむおバカ映画だと思って観ればよいと思います。

パックマンにその生みの親の日本人(岩谷教授)が語り掛けるシーンはちょっと感動します。「世界中の人々を楽しませるためにゲームを作ったんだ」という岩谷徹の思い。それがこの映画自体にもしっかりと継承されているということなのかもしれませんね。


スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2017-07-10 19:12:43 | エンタメ

映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の BD を観ました。

やっとツタヤで旧作扱いになったので100円で借りてきました。

スターウォーズは昔から好きなのですが、なかなか映画館に行く機会がなくてこのエピソードは初見になります。

前評判も何もほとんど情報を入れずに今まで我慢していたので世間の評価がどうなのかは知りませんでした。なんとなくCMとかで見かけた情報では最後に思いもかけない展開で驚かされたとかなんとか言ってたかなという程度です。

こういう名作は新作が出るたびにがっかりさせられることが多くて、以前の新三部作(ダースベーダーの若い頃のお話)はいまいちな印象でした。

今作もどうせ観客を驚かせることだけを考えたような陳腐な展開なんじゃないかとあまり期待してなかったのです。

でも、実際に観てみて、正直な感想は「とても良かった」です。

なんか、旧作ファンを喜ばせようとするための「いかにも」な押し付けがましい演出があちこちにあって「これってどうなの?」となんとなくもやもやした気分で観ていたものの、最後にはとてもいいものを観たような気分になりました。

その「いかにも」な演出が意外にもよかったんです。私はそういう押しつけがましいのはあまり好きではないのですが、この作品に限っては素直に嬉しいと思えたのです。

それに、単純に映画ファンとして嬉しかったんです。

それは、この映画が40年前の最新のSF映画の手作り感をそっくりそのまま再現してくれていたからです。

もうね、完全に旧三部作ファンを喜ばせるためだけに作ったような映画と言ってもいいくらいで、そのこだわりようがひしひしと伝わってきて感動させられました。

近年のほとんどの映画は CG を多用しており、目に映るものほとんどが CG で描かれているなんていう映画も多いのですが、そういう映画にはもううんざりしているんです。

CG ばかりで描かれた映画って、確かに綺麗だし迫力もあるし面白いとは思うのですが、どうしても何かが欠けているような、何とも言えない違和感をずっと感じていたんです。

昔の映画、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」もそうでしたが、近年の CG 主体で描かれたシリーズよりもはるかに魅力的で感動的でした。「フランケンウィニー」だって CG 全盛の時代に作られたストップモーションアニメで、その手作りの魅力は何物にも代えがたい素晴らしいものでした。

やっぱり、その「手作り感」に飢えているのだと思います。

そんな渇きをいやしてくれたのが、このスターウォーズの新シリーズフォースの覚醒でした。

見る人によっては「古臭い」と感じる場面もあるかもしれませんが、古臭いから何が悪いというのでしょう。

昔観たあの時の感動がよみがえるような感覚。それって、同じ映像でも CG では絶対に不可能なんじゃないかと思うんです。人の手で、この世に存在する物体で作り上げるからこそ、人間として生きる上での大切なものがそこに見えてくるのではないでしょうか。本当の感動って、そういうものでなければ生まれないような気もします。

新三部作(エピソードⅠ~Ⅲ)もルーカス監督渾身の壮大で素晴らしい映画だったとは思いますが、全編通してフル CG なんじゃないかと思うくらいの CG による作り込みがすごくて、そういう意味で圧倒はされたものの、同時にその CG 故の陳腐さが際立つシリーズにもなってしまっていたと思います。だから、私は新三部作についてはそう何度も繰り返して観たいという気持ちにはなれませんでした。一度観て技術の進歩に驚いたらおしまいって感じでしょうか。どっかのテーマパークのアトラクションみたいなものですね。

そしてこの続三部作ともいえるシリーズの最初の作品「フォースの覚醒」は、見る前は当然ながら前作を上回るような CG てんこ盛りの映画に違いないと何の疑いもなく信じ込んでいましたが、その思い込みはいい意味で大きく裏切られることになりました。まさかここまでやってくれるとは思いもしなかったのです。

手作り感満載の映像に加え、旧三部作の主人公たちが次々と登場し、堂々とした演技をしてくれていたのもまた感動でした。彼らはもう老いすぎてかつての若々しいイメージなんて全くないのに、それでもこの最新作でメインで活躍するキャラクターとして登場してくれていたのです。ちょい役くらいならあり得るかなと思っていたのに、新しい主人公たちを食うくらいの勢いでしっかり登場していたのはすごいと思いました。いや、もう完全に食ってましたね。

でも、新しい主人公たちもしっかりと存在感を見せていて、なかなかよかったと思います。

物語の展開まで40年前の最初のエピソードをそのままなぞるかのような内容で、さすがにそれはやりすぎだろうと思ったのですが、もうそんなことはどうでもいいとさえ思えてしまいました。物語よりも、映画として何を見せるかということに徹していたと思います。戦闘シーンがかなり多かったのもそういうことだと思います。

スターウォーズシリーズなんて観たいから観るんじゃなくて、スターウォーズだから観るんだというくらいの、一ファンとしての義務とか消化試合みたいなものだと思って観始めた「フォースの覚醒」でしたが、思いもかけない良作だったと思います。スターウォーズファンでなくても、映画好きならぜひ観てほしい素晴らしい作品です。

2時間以上もの長編ですが、1週間のレンタル期間中に3回も観てしまいましたよ。1度目は英語音声のみ字幕なしで観たのですが、英語はほとんどわからなくても十分に楽しめました。2回目は字幕付き、3回目は日本語吹き替えで。BD をしゃぶりつくしました。

手作りだからこそ、何度観ても飽きないのだと思います。


攻殻機動隊 新劇場版

2017-05-09 17:54:46 | エンタメ
DVD で「攻殻機動隊 新劇場版」を観ました。2015年6月公開ということですから割と最近(それでも2年前)ですね。

最近ということなら今は実写ハリウッド版の攻殻機動隊「ゴースト・イン・ザ・シェル」が公開されている最中ですね。先日観た「タロットカード殺人事件」に出ていたスカーレット・ヨハンソンが主演だそうです。ちょっと期待してます。

そんなわけで今が旬の攻殻機動隊ですが、そのアニメの方の新劇場版はストーリーはかなり難解でほとんど理解できませんでした。何度か観ればわかるかなとは思ったのですが、暇がなくてレンタルの期限が来てしまったので1度観ただけで返してしまいました。

絵の雰囲気はテレビアニメのような感じでいまいち深みが感じられませんでした。CGで描かれた絵は精密に描きこまれているようでいて、かえって軽く感じてしまうんですよね。

攻殻機動隊というアニメのイメージは今から27年前に公開された最初の劇場版「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」やその続編としての「イノセンス」(2004年3月公開)によって私の脳内に定着しているのですが、アニメ映画の映像としては最高峰だと感じています。

ところが、それらの押井守監督作品に比べると新劇場版の方はいまいちなのです。最新のCG技術に頼りすぎて手書きの生々しい表現力の方がおろそかになってるような感じです。

CGアニメが悪いとは言わないし、27年前の最初の劇場版にもすでにCGは使われていたわけですが、使い方次第では映像作品としての良さを殺してしまいかねません。精密・緻密に描き切ることが映像の美しさにつながるとは限らないのです。むしろ省略やボカシといった表現で描かれない部分にこそ人は美しさを感じるのかもしれません。温かみのある映像というのはそういうものなのでしょう。

人は映像を目で見ているだけではなく、自分の脳内の記憶に重ね合わせながら見ていると言います。その記憶の琴線に触れるものがあるからこそ感動するのでしょうね。CGで描き込まれた精緻で圧倒的な情報量の映像は人の想像や記憶の入り込む余地を与えず、結果的に冷たい印象を与えるだけとなってしまうのかもしれません。それでは感動できませんよね。

新劇場版の映像があまりにも残念だったので、27年前の映画をもう一度観たくなりました。あの時の映像はもっとすごかったはずだと、確かめてみたくなったのです。

それでさっそく「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の DVD を借りてきて観ました。

うーん……やっぱりいい! 27年前の映像は確かに多少古臭い感じもしましたが、今時のアニメにはない圧倒的な迫力がありました。テレビアニメではなく、まさに映画とはこういうものだと思い出させてくれます。すばらしいですね。

それが公開された1995年当時、私はちょうどアメリカに留学中で、街中で広告の看板だけはよく見かけていたような覚えがあります。実際に劇場に足を運んで観ることはなく、帰国した後でビデオか何かで観たのだと思います。
その当時はまだインターネットすら普及していなかった時代。パソコンの性能だって大規模なCGを扱うには不十分だったはずです。そんな時代に、およそ30年後の今よりもさらに先の時代を生身の人間の手で描き切った攻殻機動隊というアニメは本当にすごいですね。その近未来の世界の、機械と人間の境界線というようなテーマも含め、いろんな意味で。

技術が進歩すればするほど、人間力は退化してしまうのかと感じさせられます。

映画「タロットカード殺人事件」を観ました

2017-01-17 18:05:08 | エンタメ
タロットカード殺人事件」という映画を DVD で観ました。ツタヤでたまたま見かけたので借りてきたのです。タロット占い師としてはこの手の作品は教養として一応は観ておくべきだと思いましてね。

どろどろのサスペンスかと思ったら、意外と軽めのミステリ・コメディでした。ファンタジーチックでもあり、なかなか面白かったですよ。

最初に英語音声・字幕なしで観て、もう一度日本語吹き替えでも観ました。英語だけだと半分くらいしか理解できないけど、二度目に日本語で観ることでさらに楽しめるのでお得です。英語の勉強にもなるしね。

2006年公開のイギリス・アメリカ合作の映画です。原題は日本語とは全く違う「Scoop」でした。もし原題通りのタイトルだったら私は全く興味を持たなかったでしょうね。

ウディ・アレンという人が監督・脚本で、主演もしています。この人のことは良く知らないのですが、出演者の中にヒュー・ジャックマンの名前もあって、こちらはよく知っていたので興味が出たというのもあります。

ヒュー・ジャックマンといえばX-メンのウルヴァリン(ローガン)役での知名度が高いと思います。他にはヴァン・ヘルシングとかね。

彼の無名のころの作品なのかなと思ったのですが、調べてみると既にX-メンやその他の作品に多数出演していて知名度は十分に高まっていたころの作品のようです。それなのにタロット占い師である私がこの作品のことを知らなかったなんてリサーチ力が足りなさすぎですね。

話の内容は、殺人事件の犯人と思われる人物を探して潜入捜査みたいなことをして証拠を探すというような感じです。ミステリには割とありがちな内容です。

ちょっと変わっているのは最初に死神(カロン?)の船に乗って三途の川を渡る死者たちの語りのシーンから始まります。そこで犯人の手がかりをつかんだジャーナリストの亡霊が死神の目を盗んで逃げ出し、生きている人の前に幽霊として表れて犯人を教えるという展開です。

そんな幽霊に遭遇してしまったのがスカーレット・ヨハンソン演じるサンドラという女学生です。このサンドラが最初から尻軽なキャラクターを見せつけていて、男とすぐ寝ちゃうんですよね。悪女ではないんですが、果たしてこんな尻軽女がヒロインで大丈夫なのか?と疑問に思ってしまいます。

尻軽というより天然なんでしょうけどね。嫌な感じはせず、女優の美貌に自然に引き込まれていきます。イヤイヤ、私も男なんだなぁ。

手品師として登場する老人がウディ・アレンですが、とてもよくしゃべる面白い俳優です。サンドラとコンビを組んで最後まで犯人の証拠探しに奔走するのですが……。

ネタバレすると、この手品師は決定的な証拠をつかんでいながら最後の最後でドジ踏んで死んでしまいます。一応伏線があったりするので二度目に観るときにはそれがわかって面白いんですけどね。でも、あまりの出来事にちょっとショックでした。普通の映画では死なないよなぁとか思うんですが、おそらく監督・脚本もやってるウディ・アレンの自虐ネタだったんでしょうね。あるいは自殺願望みたいなもの?

でも、それによって最後のオチが面白くもなるんですけどね。最後は最初と同じ死神の船上のシーンです。もちろんそこに乗っているのは死んでしまった手品師です。乗り合わせた他の乗客(もちろん死者)たちと会話して終わり。悲壮感は全くありません。

ヒュー・ジャックマンはイケメンの貴族という役どころで、男の私が見ても惚れ惚れするほどのいい男を演じていました。体でかいのに顔は小さくてかっこいいよね。裸も出るけど、全身毛むくじゃらでウルバリンそのまんまだったりするんだけど、こんなワイルドな男でもモテるんだよなぁ。

でも実は殺人犯で、途中で見せる悪人顔は本当に怖い。ヤバイやつだって思わせる。イケメンの好青年とのギャップをうまく演じ切ってる。ただのイケメン俳優じゃないって思うね。いい役者だわぁ。

ところで、タイトルにある「タロットカード殺人事件」というのは、劇中ですでに起きていた連続殺人事件で、殺人現場にはなぜかタロットカードが一枚残されていたというのです。具体的な描写は全くなく、ただ言葉で説明されるだけです。そのため、実際にはタロットカードの印象はほとんどありません。

タロットカードが出てくるのはわずかにワンシーンのほんの一瞬だけで、それほど重要なアイテムとしては扱われていませんでした。

まあ、原題は「Scoop」ですからね。もともとタロットがテーマではありません。

劇中では過去に起きた殺人事件は11回で、12回目だけが劇中で起きます。その時には「XII 吊られた男」が置かれていたと言っていました。12回目だから12番目のタロットカードなんでしょうね。

この辺はさらっと流されてしまうので誰も何とも思わないかもしれませんが、私のようなタロット占い師の場合にはその意味を考えて何となく気になってしまうかもしれません。

最後の手品師の死は殺人ではないですが、劇中における13番目の死ということになるわけで、タロットカードの「XIII 死神」が当てはまることになります。だから最初と最後に死神のシーンがあって、すべてがつながるのかなぁとか思ってしまいました。これはあくまで私の個人的な考察ですけどね。

とはいえ、作品としては難しいテーマや重苦しさがあるわけでもなく、そんなに深く考えず気軽に楽しめる面白い作品でした。

ファインディング・ニモ 3D

2017-01-08 16:58:00 | エンタメ
ブルーレイで映画「ファインディング・ニモ 3D」を観ました。

3Dのブルーレイというものをちょっと試してみたかったんですよね。

うちにはテレビはないので DVD や BD のビデオを観るにはパソコンを使うのですが、3Dで観るためにはいくつもの条件があるんですよね。

まず、ビデオの再生ソフトの対応。BD を観るときには PowerDVD というソフトを使っているのですが、このソフトは3D再生に対応しているので問題ありません。そもそもこのソフトが3Dに対応していたのでその機能を使ってみたかったというのが動機でもあります。

それからディスプレイも3Dに対応している必要があります。問題はここです。私の所有しているディスプレイは3Dに対応していないのです。ディスプレイは昨年買ったばかりの新品ワイドモニターを購入で、このおかげで BD を観ることもできるようになったわけですが、3D再生には対応していません。3D対応ディスプレイというのはかなり高価になってしまうので気軽に買い替えるというわけにもいきません。

ほとんどの場合はディスプレイだけでは3Dでの視聴はできず、さらに3D眼鏡が必要になります。3D眼鏡には動画の再生方式によっていくつか種類があるようで、たぶんディスプレイの種類に合わせて選択する必要があると思います。つまり、ディスプレイが対応していなければ眼鏡だけ買っても3Dにはならないということですね。

というわけで、現状ではディスプレイが対応していないので3Dの視聴は不可能ということになるわけですが、実は、ディスプレイが対応していなくても3Dで視聴する方法があります。赤青レンズの3D眼鏡を使うという方法です。

左右のレンズが赤青色違いの単純な構造の眼鏡で、昔から3D映像を観る方法として存在していました。この眼鏡を使い、再生ソフトの方で設定するだけで3Dで視聴することが可能になります。ディスプレイは3D非対応の普通のもので十分です。

画質はあまりよくないということでしたが、この方法で3Dの BD を観たらどんな風に見えるのか試してみたかったので、眼鏡を購入して3D対応の BD を借りて来たというわけです。

さっそく「ファインディング・ニモ 3D」を視聴してみると、見事に3D映像になって見えました。

ただ、左右で色の違うレンズを通して見ているので色の感覚もおかしくなってくるし、うまいこと打ち消すことができずに残ってしまった残像のようなものが見えてしまったりと、映像の品質はかなり悪いと感じました。

何より目が疲れます。30 分程度の短編ならともかく、1 時間とか 2 時間という長編になってくると一気に観るのはかなりつらいと思います。

数年前に映画館で3Dの映画を何度か観たことはありますが、そこでは別の方式の眼鏡を使っていて、目の疲れはほとんど感じませんでした。やはり3D映像を観るには対応ディスプレイと眼鏡のセットで観た方がよさそうですね。

というか、3D観るなら映画館に行った方が楽しめると思います。家でわざわざ対応ディスプレイと眼鏡で観るほどの価値はあまり感じませんでした。

主な目的は3D映像を観ることだったので映画の内容はそんなに印象に残ってないのですが……。主役がニモではなくてお父さんの……名前忘れちゃったけど、お父さんが主役なのよね。3D映像に集中するために日本語吹き替えで観たんだけど、声優さんはいまいち。とんねるずの木梨憲武さんだったのかな。悪くはないんだけど、残念ながら主役としては役不足だったと思う。ちょい役で出てくる程度なら面白いとは思うんだけどね。全編通してってのはちょっときつい。

ストーリーは、ちょっと疲れたかな。楽しいというよりは疲れる。もしかしたら3Dの映像で目が疲れていたからそれに引きずられてストーリーもいまいちだと感じてしまったのかもしれないけどね。なんか、子供が見て楽しいと思うの?と疑問に思ってしまったりとか。だって、お父さんが情けない悲鳴を上げ続けてるだけの映画だよ?

相棒のドリーもかなりやばい。あの人間性を喪失したようなキャラクターにはイラつく。かわいいとか面白いとかいうレベルではなくて、病的な闇を感じてしまってやばすぎる。

話題作だからそれなりの内容は期待していたものの、ハードル上げすぎて期待外れになってしまったみたいな感じかな。