美容院脳卒中症候（スタンダール症候群）

美容院脳卒中症候群（Beauty parlor stroke syndrome　別名スタンダール症候群）という病気概念があるそうです。

なじみなくて最近知ったのですが・・・

1993年にアメリカ内科学会雑誌に，仰向けでシャンプーを受けている人が，めまい，吐き気，手足のしびれや頭痛などの症状を起こす症例が報告され、名前が付いたようです。

「美容院で脳卒中？」と聞くと不安に思われる方も多いと思います。

これはヨーロッパで教会などの高い天井壁画を見上げて鑑賞していた人たちが、めまいやふらつき、手足のしびれ、頭痛、くびや後頭部の痛み、吐き気などを訴え、中には脳卒中を起こしてしまう症状で「スタンダール症候群」とも呼ばれています。

日本では美容院でシャンプーをしているときに同じような症状が起こることが多いため、「美容院脳卒中症候群」と呼ばれるようになりました。

 

多くの美容院のシャンプー台は仰向けに寝て首を固定し、頭を下にした状態で洗髪します。その際、首の後ろの血管（椎骨動脈）が圧迫されて、血流が低下することが原因だと言われています。

また、それにより、血栓ができてしまった場合に血管が詰まり脳卒中を起こす可能性があります。

 

予防法としては美容院以外でも首をそらしたり、首の後ろの血管を圧迫するような姿勢を長時間取らないように日頃から意識することです。また、水分をしっかり摂る、適度な運動をする、首を冷やさないなど、血流をよくする生活を心がけましょう。

 

近年、美容業界でもこの症状は認知され始め、首の負担のかからないシャンプー台や座ったままシャンプーできる美容院を探す方法もあります。ただ、そのような設備のある美容院はまだ少ないのが現状です。

 

症状のあるかたや心配な方は、無理をせず、シャンプーをしないなど美容師さんとよく相談することをお勧めします。

 

いろいろな病気がありますね。