新型コロナウイルスの勢いが収まらず、休校が長期化する可能性が高い。ならいっそのこと、従来からたびたび論じられてきた「9月入学」にしたらどうだという声があがり、国会でも取り上げられ、首相も検討すると言っている(朝日新聞2020-4-30)。
9月入学なら諸外国と揃うので留学がしやすくなる(世界的には秋留学が主流だそうで、大学の国際化の助けにもなるかもしれない)、インフルエンザの時期の入試を避けられる . . . 本文を読む
日本の都市はどこも似たり寄ったりでごみごみしている。ヨーロッパなどでは街並みを保存するために建築・改築などに制限を設けることがあると聞くが、日本ではそうした街並みを考えた都市計画がなく、ディベロッパーの儲けのために狭小敷地にビルを建てたり、高層化が進んだりしてしまっている。
景観論争というと京都の高さ規制が有名だが、外国人観光客の急増でホテル建設が相次ぎ、さらに市は規制緩和の方針を打ち出したという . . . 本文を読む
森友・加計問題で次々に新事実が明らかになるなか,安倍首相は否定を続けている.だがあとから新たな事実が出てきて否定がウソだったとわかるとまずいので(実際に,そういう場面が何度もあった),できるだけウソにならないよう論点をすり替えたり,否定する対象を強く限定したりする.追及する側はそこを見逃さないようにすべきなのだが,首相がはぐらかすことに専念しているので,押し問答になってしまうのがもどかしい.
だ . . . 本文を読む
名古屋市立中学校で元官僚の前川氏が講演した内容について,文科省が前川氏の前歴に触れたうえで2度にわたり30項目もの質問を送り付け,録音データの提出まで求めたことが行政による教育への介入ではないかと批判を浴びている(朝日新聞社説2018-3-17).
「問い合わせ」は自民党の赤池議員,池田議員からの照会がきっかけとなっていたのに,問題発覚当初,両名とも沈黙しており,文科省も照会を隠して主体的な行動だ . . . 本文を読む
安倍1強のものと,官僚は政権の言いなりになっているように思える.加計学園や森友学園をめぐる疑惑で,安倍首相や閣僚が曖昧な答弁をするのはわかるが(それでいいというわけではない),官僚までもが「記憶にない」「記録がない」などと真相解明に後ろ向きな政権の意向に沿った答弁に終始している.2017年7月31日の朝日新聞の論考「『記憶ない』『記録ない』政権に寄り添いすぎ? 官僚はだれの奉仕者なのか」がその事情 . . . 本文を読む
テロや戦争はもちろん怖いが,思想や言論を理由にした脅迫も怖い.そしてテロや戦争とは違い,そうした迫害は現実に起こっている.
思えば長年の間,私が最も憂慮していた時事問題は,イラク戦争などの国際情勢でもバブル崩壊やリーマンショックのような経済問題でもなく,1990年ごろはJR発足に伴う国労組合員不採用問題,2000年ごろは東京や大阪の公立学校卒業式での不起立を理由とする教員の処罰だった.
加計学園の . . . 本文を読む