宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
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難しい年頃

2016-10-04 12:39:30 | 日記
  
お昼ご飯を食べに来ない? と 近くに暮らす娘に声をかけたら 「アーちゃんが帰ってきてから」 とのことで 遅めのランチタイムに アーちゃんと連れ立って やってきた

下校途中だったらしいアーちゃんは ランドセルを背負っている

ママは 
アーちゃんが学校から帰ったら食べようと 冷蔵庫にストックしてあったアイスクリームを持参してきたまでは良かったが 
「アーちゃん ゴメン ママ 間違えちゃった」 

どうやら アーちゃんが目当てにしていたのとは別のアイスクリームだったもよう

朝は肌寒かったせいか ブレザー姿にランドセルを背負っての下校で汗ばみ さらに我が家に寄り道させられたアーちゃんにとって ママのウッカリミスは 必要以上に癇に障ったようだ 

ババがコンビニで買ってきてあげようか と 言っても コンビニでは扱ってないアイスクリームだそうで とりつくしまなし

たかがアイスクリームで怒りムードを露にしたアーちゃんは たぶん かっこ悪くて後に引けなくなったんだと思う
あれこれ ご機嫌をとっても不穏な空気は変わらず ママは大急ぎで お昼ご飯を済ませ 帰って行った




クリトリアの赤

そんなことがあった 明くる日の今日
玄関前の歩道に散った落ち葉を掃き集めていると 対面の歩道が 何やら騒々しい

「降りろよ!」 と 二人乗り状態の自転車を停止し 後部の少年を お母さんらしい女性が叱咤している

中学生と思われる学生服の少年は 母親のご機嫌を伺うかのような笑い顔で接しているが 二人乗りで走行しながら そうとう怒らせるような行為があったようで お母さんは一歩も引かず

自転車を 道路スレスレまで倒し 強引に少年を自転車から振り落として 走り去る
笑顔の消えた少年は その後ろ姿に向かって 手にしていた飲み物のペットボトルを投げつけた

運よく母親には当たらなかったが 一度バウンドして車道に跳ね返り 通りかかった車のタイヤに潰されたボトルは 車道のほぼ中央
続いて通りかかった車は速度を緩めるが 少年は慌てるでもなく 悠々と車道を横断してボトルを拾い上げた

うん
どんな理由で お母さんを怒らせたのか 私には知る由もないが 投げたペットボトルを拾っただけでも偉い とオバサンは思う

車の運転手さんに 走行を妨げたことで お詫びの一礼があれば さらに良かったかもしれないけど そこは難しい年ごろですもんね




愛情の示し方

2016-10-02 09:30:34 | マイファミリー


花友さんが 栗を送ってくださった

栗と言ったら まずは栗ご飯
それでも まだ たくさんあるので 渋皮煮と行きたいところだけど 今 ちょっと忙しい

せめて栗きんとんは食べたいから 朝食前に湯がいておいて一段落してから 果肉をくりぬき お砂糖を加えて 湯銭にかけて ラップで絞り ・・・

と 書き留める必要もないレシピを ここで書くには訳がある



ようやく出来上がり
頂き物の とっておき緑茶を入れ 一粒を小皿に取り分けて さあ 至福のとき というとき 

「そんなの食べるから太るんだよ」 と 思いもよらぬ声が

えっ!
いま この時に そんなことを言う?
信じられない!

ことごとくダイエットと口にしている今 たしかに甘いものは大敵だけど 別に せっぱつまっている体重ではないし 夕食に炭水化物抜きの程度で 十分に結果は表れている

ましてや 見た目よりも健康を考えて用いた黒砂糖も だいぶ量は控えた 手作りの栗きんとんである

至福のティータイムを寸前にして入った水は 瞬く間に私の胸を洪水にした

「もう 食べる気しない」 と 階下に降りて 一人時間を過ごすうち
愛情があれば あの時 あんなことを言えるはずがないと 怒りは憂いに移行していった 



リビングに 一人残された夫は 外に出たらしい

やがて 気分転換できた私は 至福の時の仕切り直しを というところでドアが開いて 戻ってきた夫が手にしていたものは 京都の和菓子きんつば 
    
「今日は駅前のスーパーで京都フェアっていうのを やっててね 太ると思って心配だったけど これ食べて」 と  

それって 私の手作り栗きんとんよりも もっと危険じゃない
ましてや どちらも生もの
ここ数日中に 甘いものを どんだけ食べなきゃいけないのよ!

と 心で思っても口には出さず

太るのが どうこうよりも 私を怒らせたことへの弁解に過ぎないのは分ってるから





毎日 毎日 「ダイエット」 を口にし 一日に何度も体重計に乗る私の姿を目にしていたら 「そんなの食べるから太るんだよ」 と 何気なく口に出るのも 自然なことかもしれない

今なら 私も そう思えるけど そこは 忙しい合間に 手間ひまかけたレシピによって やっと完成した栗きんとんである

さぁ 食べよう とする瞬間の私の心情は 普段けっこう雑に チャチャっと食事の準備をやってのける夫には 想像もつかないことなのかも

そして
ダイエットを心掛けていようが 手作りの栗きんとんは食べたいけれど わざわざ買ってまで京のきんつばは 食べたくないってこともね


あいかわらず 愛情の示し方が不器用な夫 なんだな