宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
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天使が孫になっていく

2016-10-12 12:13:00 | 日記

年齢不詳の魔女 ・・・

その魔女の娘が 母親になったとき 魔女は50歳を少し超えていた

もちろん とっても嬉しかったけれど 《おばあちゃん》と呼ばれることは どうしても受け入れられず 娘の子を 天使と呼ぶことにして抵抗したのだが
その天使たちが 言葉を覚えるにつれて 私の気持ちを知ってか知らずか 娘は天使たちに 私のことを 《ばば》 と教えた




「あたし イチゴになるんでしょ?」 と 《七五三》を《イチゴさん》 に聞き間違えて イチゴになると思っていたころの天使


周囲には 「今だけよ そのうち お小遣いが欲しい時しか来なくなるわ」 と言われながらも おばあちゃんと言われようが ばばと呼ばれようが 私に天使はいるが孫はいないと抵抗

一方 おじいちゃんになって 100%喜びを露にしている爺は 出張ついでの息子が泊まりに来ると言うので それでは夕食に我が家に集まろうと娘一家にも声をかけ 得意の腕を振るった
 
急だったので ともかく爺の料理の中で アーちゃんに人気のビーフシチューは欠かせず 圧力鍋を用いたりして 十分に美味しいと思えるシチューが完成

久しぶりのメンバーが揃ったところで それぞれに箸をつけ始めたころ 私に 「今日のシチューは美味しくできてる」と言われた爺は アーちゃんに 「美味しい?」 と 自信ありげに聞いてみる

「ううん 美味しくない」 

からかわれていることを承知の爺は 再び 「美味しいでしょう?」

「ううん 美味しくない」

それでも 「美味しいでしょぅ~?」 と しつこい爺

そこで アーちゃん

「美味しくないのに美味しいって 嘘つくよりいいでしょ?」 ですと!


少し前なら 「美味しい?」 と尋ねられれば すぐに「美味しい!」 と 答える天使だった


こうやって だんだん お小遣いが欲しい時にしか来ない孫になっていくのかな

美味しくないと言いながら 大人用のスープ皿で お代わりしたアーちゃんでしたけど