日々雑感  ~ 青亀恵一

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根本的解決への方策は ?

2006-12-30 08:44:34 | 教育
根本的解決への方策は ?


新聞記事なので詳細は分からないが、記事には、次のようにまとめられていた。

記者会見した高田委員長は
「言葉の蓄積が、自殺に追い込まれた最大の要因と考える。
さまざまな制約がある中で、できる調査はすべてした」と述べた。

報告は、からかいや冷やかしが入学当初からあったと指摘。
「男子生徒の精神的苦痛は、孤独感を伴い非常に大きなものだった」と分析した。
さらに学校側の対応について
「男子生徒をめぐる深刻な状況を把握できず、異変に気付かなかったことには疑問を呈せざるを得ない。対策を講じなかった校長、教頭の責任は重い」と厳しく非難した。
級友の前で男子生徒を「偽善者」などと呼び、
いじめを誘発したとされる一年時の担任教論の言動に関しては
「自殺の直接的な要因と考えるには無理があるが、
不適切な言動が同級生によるからかいや冷やかしにつながったことは否定できない」とした。



疑問がある。

■ 被害者の心情・思いを考慮した内容なのかなという点。
■ 「無作為の重大責任」を責任は重いと非難するだけでいいのかという点。

1年当初から、教師の主導で始まったいじめ。
教師の主導で始まるという事は、学校のお墨付きのイジメである。

このイジメに参加しなかったら、逆に、
皆から正当にイジメられるという理不尽な論理が成り立っている。

これは、地獄である。
教師が作った地獄である。

また、学校内でも、このいじめの実態に気づかないはずはない。
もし、本当に気づいていないのなら、教師としての資格はない。
基本的資質にかけている。
学校としては、その本来の使命を機能させていない。

学校における教師の立場は、揺るがしがたいものである。
それほど、巨大であり、対抗出来ない。
子どもは、学校・教師を信頼しているから、
安心して学校に行ける。
また、安全であるということはどの社会でも必要条件である。

その安心・安全を、学校・教師自らが壊し、
イジメを誘導・助長する。

あるいは、気づかないふりをして放置しておくということは、
責任の放棄であり、
ないがしろにされがちであるが、「無作為の責任」は罪に値する。

そう考えると、この調査委員会の中に弁護士が入らなかったことは、
納得がいかない。
(筑前町笠議員のブログで、知ったこと)
http://blog.goo.ne.jp/kasa_1949/e/40d0f51572d84be0f8d5eb65e75f5fa5


この調査委員会は、教育を与える側の関係者が主力ではなかったのか。
委員会のメンバーを決めた時点で、
その報告書の方向性は見えていたのかもしれない。


「学校は 例えてみれば 地雷原」
ある児童の感想である。


責任ある立場の人間の責任。
それは、したことに対する責任のみならず、
しなかったことに対する責任をしっかり解明することと。
それに対する正当な対処をすること無しには、
根本的解決はないと考える。


「無作為の責任」をしっかり考える姿勢が、
「病んだ日本を再生に導く一つのキーワード」
であると感じるこの頃である。



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