「俺の人生損をした」

今日の情熱大陸はゴルゴ13の作者、さいとうたかを(69歳)。
私の中でゴルゴ13といえば、幼稚園から小学校まで通っていた床屋さん（！）のソファの横の本棚にいつも置いてあったマンガ。当時の私には、政治の絡んだ大人の駆け引きなどわかるはずもなく、すぐ読むのをやめて、いつも幽遊白書とかあさりちゃんとかを読んでました。なにより、劇画調の絵が好きじゃなかったし、ゴルゴがなんで金髪美女にモテるのかも理解不能だった。
そして今日、初めて見たそのマンガの作者は、恰幅のいい体型にスーツを着込み、ロマンスグレーの髪にサングラス。一見、まさにゴルゴ13の登場人物のようなちょいワル爺だけど、家では運動不足解消のためロデオマシーンに乗り、世の中の動きに常に敏感で、徹底的にリアリティを追求し、大人が楽しめるマンガを書き続けているチャーミングで偉大な爺だった。

ドキュメンタリーが事実ではあるけど、真実ではないことを知って、情熱大陸もプロモーションのひとつなんだなあと思うときもたくさんあったけど、今回のはあんまりそういうのを感じなかった気がする。

そして最後の一言。
「この外見と、このマンガのせいで俺の人生だいぶ損したなあ。」
なんて笑っていえる、そんなのって素敵だと思う

今の私は、ゴルゴ13のおもしろさも、ゴルゴのかっこよさもわかるのかな