traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

ルートセット講習会

2015年04月08日 06時19分55秒 | クライミング用語集

かなり前の記事になりまする。 

2015年1月9日 鶴川のFits で「ルートセット講習会」が開かれたので参加してみた。

主催は7A

http://freeclimb.jp/compe/data/aljosa2.pdf#search='%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC+%E5%B9%B3%E6%9D%BE%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%99%E3%81%91'

講師は

Aljosa Grom

ホールドメーカーLapisのシェイパーであり、IFSCのイケメンチーフルートセッター。 スロベニア人である。

もう一人 今度山形でジムを立ち上げる、IFSC公認国際ルートセッターの平松 幸祐

私は普段ルートセットするわけじゃなく、ジムの関係者でもない。 しかし2年間国体予選の監督をやり、今年から競技委員として関わっていく中で色々と知らないことを勉強したいと思った。 2万円という講習料は確かに痛いが参加することにした。

まずは強傾斜の壁にAljosaがセットしたルートを登ってみる。 

4級から2級くらいなのだが、何度もトラバースするので、かなり長い課題だ。 

私には荷が重いルートだった。 

その後、5人一組でホールドをセットしていく、30分間で2ルートをセットしなくてはならず結構大変。 私は勝手がわからずウロウロするだけ。 みなさんはジムのオーナー、店長などベテランなのでサクサクホールドを付けていく。

だいたい電動ドライバーが上手く使えず、変な風にボルトをねじ込んでしまい、かえって迷惑をかけてしまった。 足手まといになるので、その後は見学にまわったが、なにもなかった壁にルートが出現していくさまは感動的であった。

左端の白い髪の毛の方がAloja

 

私の質問にも凄く丁寧に答えてくれてNice Guyであった。 

ルートを作るうえで何が重要で、どのような課題で練習させると強くなるのか、トレーニング方法も色々と勉強になった。

どこかのジムのセットを手伝うことできないかな。 一つでもいいから自分で課題をつくってみたくなった。 

 

 


アルパインクライミング再び

2015年03月31日 23時17分30秒 | たそがれ登山隊

3月21日(土) 八ヶ岳は阿弥陀岳北稜に行ってきた。

日帰りだし、急遽思い立ったので独りで行くつもりだったけど、ちょっぴり不安だったので

行きそうな人を選んでダメモトで誘ってみた。 

Tさんが同行してくれることになった。 実力、経験は今一つわからないが、先月赤岳主稜を登っているので多分大丈夫だろう。

 

この時期の雪質は劇的に変化することがある。 装備はいろいろ考えて取捨選択した。

ロープは迷ったけど、パーティーを組む以上必要だろう。 軽量ダブルロープ50mを用意した。 このロープは一昨年ヨーロッパアルプスで活躍するはずだったが、アクシデントで出番がなくなりお蔵入りしていたものだ。

ビレイ前提となると、ロック、アイスハーケン、カラビナ、スリングなど、どんどん装備が重くなっていく。 

先週は阿弥陀北西稜のパーティーが腰ラッセルという情報を聞いて八ヶ岳で初めてワカンを用意した。

そして下山で雪崩の危険地帯を通過するので、3種の神器も持参。

Right&Fastじゃなくなってきた。 

前夜 八ヶ岳PAで車中泊して、7時丁度に美濃戸を出発。 本当に暖かく、これが3月かと疑うほどだ。 南沢のアプローチは思ったより長く、結構ばててしまった。

赤岳鉱泉よりも30分くらい長いのだな。 それにしてもこんな緩い道でゼーゼー言わされるとは・・・

行者小屋に9時30分到着。 不要な装備をデポして出発。 相変わらず体調は悪いがルートは短いからなんとかなるだろう。

 

ジャンクションピークまでは1時間とあった。雪がしまっていたので本当ならもっと短縮しなくてはならないのだが、私の足はペースが上がらない。

JPを過ぎると急に傾斜がきつくなり、雪面も氷化してきたのでアンザイレンしてコンテで登る、

第一岩壁でビレイ。 やっと岩が出てきた。 こうなると急に元気になるから不思議だ。

 

いきいきとロープを延ばす。

アンカーもランニングもハンガーボルトが打ってある。 ガイドさんが整備しているのかな。

ボルトがなくてもNPがあればプロテクションは取れるし、雪がついていたら見つからない可能性もある。 ナッツだけは持ってきたが使うまでもなかった。

 

 

 

第2岩壁を越え、短いナイフリッジを渡るとあとは雪稜が続く。

再びコンテで頂上へ

JPからは1時間かからずに登ってしまい、少々拍子抜け。 

今シーズンはもう終わりだけど、また来たいなと思わせてくれた。

八ヶ岳、 すっかり飽きたと思っていたけど、近くて良き山だ。 

もっと体力トレーニングしないとダメだけど、長年培った技術はそれほど錆びついていなかった。 ちょいちょい油を挿して頑張ろうかな。

 

 

 

 

 


食品クレームに思うこと ~シェア不可~

2015年03月03日 23時20分18秒 | 日々是帖

NHKドラマ 「限界集落株式会社」を見てて、不覚にも目に涙が・・・

それほどお涙頂戴の物語ではないのだが、日頃の想いが重なってしまった。

過疎化の進む村で若い娘が農業法人を立ち上げ、苦労の末に3年目、ようやく軌道に乗りかけたときに

有機栽培をうたった名物作物から農薬が検出された。

殺到する注文にこたえようと増産に次ぐ増産で疲れ切った生産者が、有機の除虫剤である「木酢液」と

間違えて「農薬」を散布してしまった。  本人はそれと気づかず直売所で有機農産物として販売

農林水産省の抜き打ち検査で発覚し、地元紙にも「食品偽装の疑い」として取り上げられる。

経営コンサルタントは問題が大きくなる前に、その当事者の農家を切り捨てる決断をするのだが・・・・

 

私は私的なブログに仕事のことは書かないようにしているのだが、今回はいろいろ思うことがあった。

仕事柄食品のクレームを受けることが多い。 直接ではないが、様々なところから毎日のようにクレームが寄せられてくる。

特に中国での腐肉事件、ペヤングの異物混入事件などをきっかけに、その件数は増え続けている。

大半は品質に問題ない思い過ごしや、疑心暗鬼、いやがらせなどである。 

特に最近はすぐに「保健所に訴える」とか「ネットにばらまく」など恐喝まがいのクレームが目立つ。

ここ10年で食品にかかわる偽装や事故がクローズアップされ、世間の見る目が厳しくなったことを感じるが

日本におけるほとんどの食品業界者は厳しい自主基準をもって、品質管理していると思う。 

もちろん人の口に入るものを作って流通している業者には間違いがあってはならない。 事故はなくて当たり前という気構えで仕事を

しなくてはならないと思う。

 

しかし、仕事で失敗をしないものがあるだろうか。 悪意を持って、または消費者を欺いて利益をあげようという業者は糾弾、退場させられて

致し方ないが、過失をもって再生が厳しいほどリンチに等しい叩かれ方をする世間の風潮というものには違和感を感じる。

もちろん失敗した際には即座に公表し、回収し、説明責任を果たしたうえで再発防止に向けた取組に向かうべきだ。

異物混入にしてもどこで混入したかが検証されない段階でネットにばらまいて、風評被害にあったとき、それがいたずらであったらその発言者、リツイートした人間はどのように責任をとるのだろう。

クレーマーの中には自らの不満のはけ口として、執拗にメールでいいがかりを付けてくる輩も多い。 彼らは決して自分の連絡先を教えず、会うことを拒否し終わることのない攻撃を続けるのだ。

 

ドラマのハナシに戻ると、記者会見の場で若き代表の娘が失敗した農家の除名を発表しようとしたその肩を抑え、父親である反町がこういった。

「〇〇の処分は考えてない。 俺たち農家は失敗だらけだ。 しかし畑は何度でも許してくれる。  だから失敗した奴を許せないようなのは農家じゃない。」

記者:「世間は許しませんよ。 不正をした農家を守って会社をつぶすんですか。」

「野菜で失った信頼は野菜で取り戻す、何より大事なのは人だ」

 

私は物流部門にいる。 ここでも昨年いろいろな事故が起きた。 運送業者に対して是正の詰問状を書かなければならなかった私はいろいろ考えさせられた。 倉庫で働くひとたちがいなければ出荷は出来ない。 毎日それを運んでくれるドライバーがいなければペットボトル1本届かない。

「なにやってんだ。 しっかりやれ」というのは簡単だが、彼らを追い詰めて解決することではない。 便利な世の中に慣れきった私たちは大事なことを忘れているのではないか。

食べ物をつくってくれるひと、それを運んでくれるひとが居て、初めて生きていくことが出来るということを。

 

 

 

 

 


ゆるーく始まった 合同練習会

2015年03月01日 09時08分04秒 | ユース強化

12bをリードするモモクロ

2月28日 (土

相模原のNOSEで神奈川ユース強化合同練習会が開かれた。 

BLOCのコンペと重なったため、人数は7名と少なかったが今回は特別コーチとして

昨年の長崎国体で準優勝した神奈川県成年男子代表の新田、山内両選手に指導してもらうまたとない機会。

しかし、チーム神奈川は熱血部活動とは程遠い、ゆるーい雰囲気が特徴。 

もちろん選手個々はモチベーション高く練習しているのだが、あんまり緊張感がなく、リラックスしすぎじゃね?

 

ストーブの前でくつろいでないで登れよ!

 

カンタロー

K太

Yキちゃん

最年少 マサト

 

二人に練習を見てもらう間、オヤジどもは競技委員会を開催。 今後の日程や選考会の打ち合わせをした。

これから忙しくなりそうだ。  神奈川県を盛り立てよう、皆さん応援よろしくお願いします。

それと、コイツは強いよ~というクライマー(特に女子)がいたらぜひ紹介してください。

 

 

 

 


樹氷の王国

2015年02月21日 09時02分08秒 | たそがれ登山隊

2015年2月

初めて冬の蔵王に行ってきた。

スキーを始めた子供の頃から憧れはあったが、ついぞ行く機会がなく50有余年がたってしまったが、遂にスノーモンスターを見ることが出来た。

蔵王と言えば、樹氷だけど、温泉とスキー場もメジャーである。

4歳から始めたスキーに虜になり、毎年冬になるとスキー場に出かけていたし、学生の頃は一冬をスキー場のアルバイトで過ごしていた。

しかし1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」の大ヒットにより、スキー場はイモ洗い状態となり、私はスキー場に行かなくなった。

 子供をつれて3回くらい行ったのと、山スキーで尾瀬、北八、雨飾山、日光、などに行ったのを除くと30年振りくらい? 

とにかくリアルにも15年ぶりくらいにスキーを履いた。

ちゃんと滑れるか心配だったが、今のスキーはとても滑りやすくできていて、出戻りオジサンでも安心して乗ることができた。

ここ蔵王は天候が悪いことでも有名だが、当日は微風快晴で素晴らしい天気だった。 

東北の主だった山も見られて満足。 

飯豊連峰、朝日連峰、月山、栗駒山、吾妻山など

熊野岳から望むお釜

 

熊野神社の祠もこのとおり

台湾からやってきたという単独行の女性に撮影してもらった。  日本の山と温泉が大好きという山ガールだ。

でも雪山は初めてらしい。 度胸があるな。

 

月山?かな

 

飯豊かな? 

大分前なので、記憶が定かでない。

温泉もすばらしかったよ。 そうとう熱い(43度~44度くらい)ので熱い湯が苦手なひとは気を付けて

共同浴場もあちこちあるので、湯めぐりもできる。

また行きたいなあ

 


豊田ボルダリングツアー 第2段 2日目

2015年02月15日 13時14分18秒 | 豊田

宿は前回同様にマクロビレッジ。 相変わらず寒い。 電子レンジくらいは置いて欲しいなあ。

夜は高校生のいろいろな本音が聞けて面白かった。RIOは人のことを なかなかしっかり見てるんだなと感心。

U大も根は几帳面だけど抜けるところもあっておかしい。 

HIROは早くも人生の転機を迎えつつあり、大変ながら先が楽しみだ。

若いって素晴らしいな。 うん

2日目。 なんだか空模様は怪しいけど、普通に出発する。 今日は大給城址に向かう。

HIROのリクエスト 「ミテ」(f)を中心に有名課題を回ることに。 大給に着くとパラパラ小雨が降ってきた。

モチベーションがいまいち上がらないが、気温は高めでそれほど寒くない。

まずはアップをと思ったが、いきなりポールポジション(d)と鯉のぼり(e)を登りだす奴ら。 おいおい朝一からやる

課題じゃないぞ。 それでも1時間もしないうちに両課題を登ってしまうHIROとRIO。 しかも同時にやるもんだから

それぞれマット2枚と1枚だけというリスキーなシチュエーション。 ポールポジションはマット2枚じゃ怖すぎる。

<ポールポジション d を登る HIRO>

 

鯉のぼりは二人とも全然違うムーブで登るところが面白い。 ワシとU大はどちらのムーブも出来ず敗退。

名古屋からMONAさんがやってきて参戦。 来るなりマシンガントーク。 変わってないな。 この元気さで発電できないかな。

お仲間の女性とMONAさん、U大と私とでポールポジションをトライしだすが、なぜか段々高度が落ちてくる。 ??

何故だ? さほど厳しいムーブではないのに、微妙にバランスが悪くて落ちてしまう。 コンニャロという感じで1時間近くやってたけど

誰も登れず。  その間HIROとRIOにマットを2枚預けてダイヤモンドスラブにある「ミテ」に行かせる。

<鯉のぼり e を登る RIO>

あきらめてダイヤモンドスラブに移動する。

すると途端に強風に襲われ戦意喪失。 寒すぎる。 

RIOはミテのトライで着地に失敗して、膝を強打したようだ。 HIROもなんだか戦意喪失状態。

U大は昨日指をパキッかんじで、今日はダイヤモンドスラブ狙い。 私を除く3人でトライしていたが、誰も抜けられこず。

MONAさんが今流行っているという葉桜という課題を紹介してくれたが、これもかなり高く、怖い課題だ。

私はとにかく暖かいところに移動したくて、荷物をまとめて先ほどの鯉登りの下の陽だまりで遅い昼食とする。

RIOが行きたいといっていた百エリアはオンサイトが困難な場所にあり、ローカルの人たちに聞いても結局よくわからず

今回は諦める。 あとMONAさんの友達トメさんに紹介してもらった岩手山も今度行きたいエリアだ。

近くのボクサー岩でa,bくらいを数本遊んで終わり。 

帰りは渋滞もなく9時過ぎに帰れた。 春までにもう一度行きたい。

左から  HIRO, RIO、 アニマル、 U大


ボルダリングツアー 豊田第2段 初日

2015年02月14日 20時50分17秒 | 豊田

2月14,15日 まだまだ寒さ本番継続中だけど、やっぱり冬は気合い入れて登ろう!

同じ山岳会の後輩HIROは某山関係の販売店勤務のため、なかなか休みが合わない。、

珍しく土日が休めるというので一緒に豊田に行くことにした。 前回の葛西RLメンバーを召集しようかと思ったが、ほっしゃんは前回に引き続き土日連続の休暇申請となると、ヨメ承認は通らない可能性が高いので日帰りのときに誘うことにした。 をっちもアストロドームの踊り子にご執心の様子だし、太一も彼女となにやらありそう。

横パンの高校生スタッフ RIOとU大にツアーのハナシをしたら、大いに乗り気となり4人でのツアーが決まった。

ツアーメンバーをちょっと紹介

HIRO・・・ age20代中ごろ、販売職 クライミング歴7年 横浜霧峰山岳会所属。 19歳の時にアニマルのクライミング教室に参加し、弟子入りする。 ここ数年で急成長し、ボルダー2段、ルートは12dを登り、3段、13も今年には登るだろう。  いま登り竜の勢いだ。 甘いマスクのイケメンだが彼女あり。

RIO・・・ 横浜B-Pumpのスタッフ。 17歳 子供の頃からPumpのスクールで腕を磨き、昨年はTNFCのDiv3で全国3位入賞。 Five-Ten Cup マスタークラス優勝など実績を上げている。 今年はリードも練習してオール神奈川で上位入賞を目指すべくアニマル塾に弟子入り。

 虫3段を3日で完登。 オンサイト初段。 リードはまだ12aオンサイトだが、慣れれば12c/dくらいはオンサトできる力はあると思う

U大・・・ 今年1月から横パンスタッフとなった。こちも高校生。 まだ目立った成績はないが、ジムではすでに自分より登れる 1級くらいかな。 外岩はあまり経験がないのでこれから修行。 ここ1年で身体が巨大化した。重くなった分上半身に頼らないクライミング技術を身に着ける必要性を感じている。

アニマル・・・ 彼らのオヤジ世代 フィフティーズ。 横浜霧峰山岳会所属。 元はアルパインクライマー、クラックとスラブを得意とする泥臭いクライマーだったが、5年ほど前からボルダリングの魅力に目覚め、若者に混じってマットを背負ってうろうろしている。 

神奈川県岳連で市民向けの登山教室やクライミング教室の講師を長年務めている。 競技のほうでは国体の少年男子監督などもやっている。 遭難対策委員のくせに人一倍怪我が多い。 

 長年やっている割にはヘボで、なかなかクライミングが上手くならない。 センスがないんじゃないかと悩んでいる。 ボルダリング 外岩では1級~初段。 ジムでは3級クライマー。 リードは12bだったけど、いまは11dくらいかな。 

出発前名古屋も雪が降ったとの情報に接し、前夜発を急きょ朝発に切り替えた。

土曜日は晴れたり曇ったりで気温は低いが、風が弱くさほど寒くない。 この日は大田エリア、まずは分裂岩のバックトゥーザフューチャーでアップ。 4級は皆登り、(d)をトライ。 RIO,U大はこういうのは苦手、ジムにはないからね。 HIROがイチヌケしたところで終了。 これをしつこく撃ってたら指皮が無くなってしまうから。

<俊トラにトライ中の U大>

豊田のグレード表記

a=7,8級 b=5,6級 c=3,4級  d=1,2級  e=初段 f=2段 g=3段

 

俊トラに移動中、横パンのメンバーと遭遇。 一休さんエリアのバフー(f)に混ぜてもらう。 ここはRIOが完登。

2段を20分くらいで登ってしまう奴っていったい?  

でもおかげで、顔だけ知っている人とFBで繋がることが出来た。 ボルダー仲間が増えてよかった。 

さて、自分の宿題である俊トラ(e)にとりかかる。 今回は大勢がトライしていた。 前回とはムーブを変えてみた。 最初は上手く行ってたが、段々ヨレテきてヒールフックの解除からの振られを抑えられなくなりトツボにはまりだす。 

RIOはフラッシング。 HIROも3回くらいのトライで完登。 こいつらは強い。 易しめの初段と言われているがこのくらいなら1撃する力を持っている。

残されたU大と自分とで1時間は撃つが、最初のトライと変わらない高度で終わった。 左足の使い方が鍵だな。 次回こそは登ってやろう。 

<俊トラにトライ中のアニマル>

動画で見るとこうなる

足が決まってないな。 下手の見本だ。 足が切れないためには確りと軸足に体重を乗せる必要がある。 そのために腰の位置が大事になる。 力だけでは登れない。 左足に乗れる体勢を作って、さらに左上に身体が出ていくようにフォームを作ろう。

このあと、RIOはツイスト岩に行きたいということで、さらに奥地に進む。 ツイスト岩は下地が激しく傾斜しておりマットがずり落ちてイラつく。  

<ツイストSD (e) を完登するHIRO>

 

両手ともアンダーホールドにデッドというきついスタートから左上気味に抜けていくパワー全開の課題。

みごとHIROはGETした。 

RIOは初手のアンダーデッドが止まらず、万事休す。 意外にもこうした体幹が弱いことがわかった。(自分では自覚しているみたい)

<燃える闘魂SD (f) をトライするRiO>

スタートはツイストと同じだが、右抜けする課題。 ここでも正対から右手アンダーを取りに行くムーブが出来ず。

わたしとU大はその下の竹林岩をトライするが、北辰一刀流 (c)も歯が立たなかった。 粒子が粗くて指が痛すぎる。 寒くなってきたので16時30分には撤収。 

竹林岩から竹藪エリアを抜けて駐車場に出られるとあったが、結構遠く、登り返しもあり、槍エリアから来た道を引き返したほうが早いと思った。

 

 


東北ハワイアンズ

2015年02月11日 23時34分49秒 | クライミング帖

東北のいわきにはハワイがあるらしい。

そんな都市伝説を信じたかどうかはわからないが、ふと思い立って、フィフティズの同世代親父二人を誘い、いわきは青葉の岩場に出かけた。

何故か世代の違うRay女史もオヤジ臭ただよう車内に座ってた。 

未明の横浜駅に集合し、常磐道をひた走る。 アプローチを少し迷ったが、なんとか9時過ぎには岩場のふもとに到着。

K村さんが、妙にはりきって登っていくので、短いアプローチなのに息が切れる。

10分ほどで開けた場所に出た。 南のエリアⅠとういところだ。 

遠くに海も見えて、日当たりも良く昼寝がしたくなるロケーションである。 噂通り、湘南鷹取台の岩場の雰囲気に似ている。

まわりはほとんどローカルであり、横浜から来たと言うと少々驚かれた。 各エリアもすぐ近くなので、荷物はここに置いてあちこちの課題に取りつくことにした。

目標は10本登ること。 易しい課題が多いのでそんくらい登れるとたかをくくっていたのだが・・・

乾いているようにみえた岩も上部は染みだしがあり、濡れているところもあり結構しびれた。 

10本取りついたが、2本は完登できなかったのが悔しい。 なかでも11aのハングが登れなかったため、その隣にある「かえるの喉ちんこ」11cをやる気が失せてしまった。 1本目が高く、それまでにボルダームーブをこなさなくてはならない。

弱気になった私は1本目にかける前のムーブで、ヒールフックかけた状態で落っこちるのが怖くなり。 取りつくのをやめてしまった。

さて遅いお昼を食べたあとは、今日の本命「バラ色のエアメール」という少女マンガのようなルート名がついた課題に取りつく。

真ん中のくぼんだところを登るライン

オブザベーションしていくと、95%は解明できた。 登りやすいルートだ。 これは行けると思った。

中間部のフレークからフレークに移るところが??だが、現場処理するしかない。

一応そこを核心部と捉えて、二通りの解決案をもって離陸する。

下部はイメージ通り。 そして核心部。 一つ目のムーブはかかりが悪く、すぐに却下。 クライムダウンしてレスト。

二つ目のムーブ。 あれ? こっちも悪い。。  だけどやり直す余力はなさそうなので、そのまま突っ込むことに

最後はパワーで解決してしまった。

ガバフレークで片手づつシェイクしながら、抜け口を観察する。 思ったよりもホールドが良いではないか。

普段は目論見よりもはずれが多く、街ゆく女性の後姿に見とれて追い越しざま振り返ると「残念!」というパターンが多いのだが。

この日は嬉しい誤算だった。  実際触ってみるとガッチリとハンドジャムまで決まって、めちゃくちゃ休める。

最後の支点にクリップしてOS!

 

と言いたいところだが、どっこい青葉のルールではマントルを返さなくてはならないらしい。 誰が決めたんだかめんどくさいルールである。 ボルダーみたいに岩の上にすっきりと立てるのなら気持ちいいんだが、上はコケやら木が生えていて、ちっともすっきりとはいかない。 泥だらけになりながら這いずりあがる。

夕暮れまえまで遊んで、いい加減寒くなったので撤収。 帰りは230円の温泉「さはこの湯」で温まって横浜に帰った。

およそ250㎞ 時間にすれば3時間ちょっとで着くので、日帰り全然OKなのだ。 

また気が向いたら行こうっと。 今度は踊り子さんを観に。

 

 

 


岩場におけるリスク管理 (長文)

2015年02月08日 22時57分59秒 | クライミング用語集

いきなり硬い表題で引いたと思いますが、先週の城ヶ崎で色々と危ないシーンを目にして、

改めて安全管理の難しさを感じたので書いておきます。 余計なお世話かもしれませんが、

気が付かないより気づいてた方がマシだと思うので書きます。 その人たちを貶める悪意はありません。

クライミングには想像力が必要だと何度か書きました。 

それは上手く登るためにも必要ですが、リスクをリスクとして正確に捉える能力としても必要です。

それは、「今堕ちたらどういうことになるのか?」ということを常に意識して動作することが求めれられるということです。

状況はいつも同じではありません。 登るにつれても変化します。  いま、この瞬間にベストな、そして必要な動作を選択して

的確に処置することが必要です。 ビレイヤーもリーダーも。

抽象的すぎてわからない?

そうですね。 では城ヶ崎のファミリーエリアで実際に目撃した例を紹介します。

状況1. サムクラックにトップロープをかけて、後続が登りだしたが、かなり左上するルートなのに振られ止めが設置されていない。

→ 落ちるとどうなるのか。 

下部で堕ちた場合、スイングして弧を描くと同時にロープの伸びでグラウンドフォールするリスクがある。

上部で堕ちた場合、スイングの弧が大きくなりかなりのスピードでカンテに叩きつけられる。 

状況2. ファザークラックでリード中、墜落して逆さまになった。 ヘルメットなし。 これは同じことが二人起きました。

→ 何が起きたのか。 (堕ちた瞬間を見ていないのであくまで推測です。)

ファザーは核心に入る前に右にトラバースするルートで、ロープが斜めに張った状態になる。  上部核心から堕ちるとこの斜めのロープに足が絡んでしまうことがままある。 落下中にロープが足にからめば、簡単にひっくり返る。 

結果として怪我はなかったが、下手をすれば後頭部を岩に打ち付けて重大な事故につながる。 

状況3. アンクルクラックを登ったクライマーが上部の木まで登り懸垂してきたが、ロープの片方の末端が地面についていないことに懸垂途中で気が付く。(パートナーが教えた?)

→どうしたのか。 

下にいたパートナーが確認し、地上1.5mくらい足りない状態。 しかし、ロープのたるみと伸びを計算すれば、ぎりぎり降りられると判断し、そのまま降りてきた。

何故このような事態に陥ったのか、どのようにすればよかったのか、考えてみて欲しいです。 想像してほしいので、答えは書きません。

またこんなこともありました。

私たちがアンクルクラックにトップロープを設置していて、他のパーティーにルートを譲るためロープを脇にどけておいたときのこと。

(このルートには終了点は無いため、我々はかなり上部の木からフィックスロープを伸ばして支点を構築していた。)

あるパーティーがリードでトライしたが、完登できず途中でロワーダウンして降りてきました。 そのパーティーはロープを引き抜き、カムをそのままにしてお昼ご飯を食べ始めました。

当日は大混雑していたので、譲り合って登っている状況です。 私が「登らないんですか?」と聞くと「登れないので敗退したんです。」 私「???」 「じゃあ、あのカムはどうするつもりなんですか。 他のひとが登れませんよね。」

すると申し訳なさそうに「回収していただけると助かります」と言われました。 仕方ないので私が回収しましたが、自分たちが残したカムは自分で回収する責任があります。 フリーで登れなかったのは仕方ないけど、回収する方法はいくらでもある。

a:カムエイドで上まで抜ける。

b:カムエイドでクライムダウンする。

c:我々のトップロープを借りて回収する。

このような技術も併せ持たないで、クラックを登りに来ては行けませんよね。 

今日Pump2で見たロープが地面についてるダラリンビレイ、よそ見ばかりしているビレイヤー、まだ確保していないのに登りだすリーダーなどなど、堕ちると思っていないのか緊張感のかけらもない人たちも困りものです。 13をトライしていたクライマーだから11くらいで堕ちるわけないとタカをくくっているのでしょうが、アクシデントというのは何時起こるかわからない。 ホールドが割れたり、回ったりすることはあります。 そういう油断から事故は起きる。 

自分が失敗を経験しているから解るんです。 なんとかこうして生きていますが、私も未熟所以にいろいろ失敗しています。そしていろいろ学びました。 

クライミング中は常に緊張を解かないこと。 常に先を読んで、危険を想像しながら行動すること。

これが自戒とともに心がけている私の安全管理です。


クラッククライミング手習いの巻

2015年02月07日 22時40分05秒 | 城ヶ崎

1月31日 晴れのち曇りときおり小雨

ファミリークラックエリアでクラック初心者講習。

総勢11名なので、混雑が気になったがこの日はなぜか貸切だった。

ビギナー、ベビー、シスター、ブラザー、そして最後に対岸のサムクラックにトップロープを張って、回収してと忙しかった。 このエリアはボルトが撤去されたので、終了点がなく昨日の雪で染みだしもあり、上部は泥がつまって危ないので、一部のルートは終了点より手前でNPで支点を造った。

だから回収もクライムダウンしながらとなり、かなりトップロープ講習には不向きなエリアである。

ほとんどがクラック初心者なので、まずはテーピング講座から。 本当は素手で登った方が感覚を覚えるんだけどね。 

まずはハンドジャム、フットジャムの基本についてレクチャー。 ジャミングの基本動作を解説したが、まずは習うより慣れろ。 とにかく手足を突っ込んでみないことにはわからない。

「痛い」「効かない」「怖い」と叫びながらも結構楽しそうな様子。

あとはサイズを変えて ワイドハンド、フィスト、フィンガーの効かせ方も教えるが・・・

こちらはかなり苦労していた。

ブラザークラック10bは誰も完登者なく。 核心部が濡れてぬめっており、自分もちょっと危なかった。

朝方晴れてポカポカ陽気だったのに、昼前に雨がぱらついてきた。 風も強くてとても寒い。

それでも日が暮れるまでみんなモチベーションいっぱいであった。

今夜は大重丸で舟盛り宴会。 この日のお食事も食べきれないほどたくさんで、とっても美味しかった。

しかし男性陣はみんなお疲れの様子で、部屋で2次会してる最中にグーグーいびきかいて撃沈。

意外に早いお開きとなって、不満顔のアニマルであった。「呑みたりねーずら」

明けて翌日どこへいくかなかなか決まらなかったが、結局同じファミリー

しかしこの日は大盛況で都合30人以上いたと思う。 

アンクル5.9と新人10aにトップロープをセットする。 

この日は講習生に支点構築を学んでもらうため3人一組で貼ってもらった。1時間かかってようやくセット完了。 アンクルクラックは下地が上がってずいぶんと易しくなってた。

ここからスタートなんてラクチン。 おもわず顔がほころぶ、

 

アンクル核心部 男性はこちらで苦労する。 足が上がるかがカギ。

新人クラックは出だしが厳しく、この日抜けたのは一人だけ?

城ヶ崎はこのように中間部がすべてオーバーハングしている。

 初日は尻込みしていた皆も2日目はなにも言わずとも、みずから何度もトライしていた。

これは完全にクラック伝染病に感染したなあ。 もう完治は難しいだろう。 やれやれ。

これでまた面倒をみなくてはなるまい。