世の中の経済不安や政治不信にいくら不満を言ったり、怒っていても、何も変わりません。それより、あなた自身には毒になっても、得にはなりません。人生短いのですから、「できること」「できないこと」を、しっかりわきまえて、自分の「できること」だけに専念すべきです。
“今日のあなた”の心持ちや言葉づかいや行いが“明日のあなた”を作っていきます。あなたは毎日、毎日、“古いあなた”とは違う、“新しいあなた”を創造しつづけています。だから、今日という日、今という時間をゆるがせにできません。
人間にはその時その時に与えられた義務というものがあります。たとえば、親は子をしっかり養い育てる義務があります。子は親に孝行する義務があります。経営者は従業員の生活を守る義務、従業員は会社のために働く義務があります。政治家は政治家の、選挙民は選挙民の義務があります。それぞれが喜んで自分の義務を果たしてこそ、家庭も社会も発展・繁栄するのです。
あなたにとって、今日が“人生最後の日”だったら、あなたは何をしますか?もし、したいことがあれば、今日、それをやるべきです。勇気を出して、今からそれにとりかかるべきです。
あなたのこれからの人生がよくなるか、わるくなるか、それはあなたの心がよくなるか、わるくなるかにかかっています。あなたの心以外にあなたの人生を左右するものは何も存在しません。だから、何も怖がることはありません。
危険をおかすことだけが勇気ではありません。人生途上の苦しいことや辛いことに耐えぬいて、自分を失わない人。それが、本当の“勇気ある人”です。
人間は一生、発作的に生ずる怒りや欲や慢心から逃れることはできないかもしれません。でも、自分が“怒っている”“欲張っている”“奢(おご)っている”と、早く気づくことができれば、不幸の穴に落ちることはありません。ちょうどボヤで消し止めれば、大火事にならないのとおなじです。心に生じた、悪感情にどれほど早く気づけるか、そこが問題です。
因果の法則とは「あなたが撒いた種はあなた自身が摘み取る」という法則です。あなたの人生を支配するのは神でも仏でもなくあなた自身なのです。あなた以外の存在があなたを支配しているとすれば、あなたは自由に生きることができません。でも、あなたの人生を良くも悪くもするのはあなた自身であることが解かれば、現在の自分に納得できて、生きる勇気がわいてきます。因果の法則とは決して、“人生の暗い法則”ではなく、前向きで“明るい法則”なのです。
今日という日を幸せに過ごすか、不幸せに過ごすのか。それは自分自身以外のだれも決定することができない、という真実をどれほど深く人は理解しているのでしょうか。この学びを心得ないかぎり、人生の変わりようがありません。
人間はエゴ意識という殻の中で生きています。いわば卵の殻の中のヒヨコです。ヒヨコは真っ暗で何も見えません。ブッダやキリストなど悟りを実現した人々の言葉を聞くことはその殻を親は外から、ヒナは内からつつくのと同じで、波長が合ったとき、殻が割れて、エゴ意識を打ち破ることができるのです。