自ら
すすんでやれば
楽しい仕事でも、
他人から
強制されて
やるなら
苦しいものに
なってしまいます。
つまり、
”苦しい”
とか
”楽しい”
という感覚は
自分の
心にあるのであって、
”苦しい仕事”
とか
”楽しい仕事”
は
無いに等しいのです。
「今日も一日
生きることが
できた」
これは
もちろん
感謝すべきです。
でも、
裏を返せば、
「今日も一日
死が
近づいた」
とも
言えるのです。
生と死は
表裏一体であることを
つねに
心に銘じて
おかなければ
なりません。
自然の作用とは
創造と
維持と
破壊です。
自然の作用
そのものが
神の働きです。
「神＝自然」
です。
人間が
神（自然）に従えば
安らかで
幸せになります。
そして、
神（自然）に逆らえば
人間は
悩み、
苦しむのです。
自然という名の
神は
万人の
神であり、
自然の一部である
人間は
すべて
平等な
神の子なのです。
人は
過去にも
未来にも
生きることは
できません。
人生とは
”いま、ここ”
での
経験を
意味します。
したがって、
幸せの機会は
あなたが、
いま、
いるところに
見出されなければ
なりません。
日々の
ほんの
ささやかなことに
ほほ笑み、
満足して
生きている人が
最高に
幸せな人です。
そして、
最高に
美しく
輝いている人です。
妄想は
”いま、ここ” から、
心が
明日や昨日、
あっちやこっちに
飛んでしまったとき
あなたの中に
進入してきます。
妄想は
細菌のように
あなたを
蝕んでしまいます。
妄想は
気がついたら、
速やかに
撃退しなければ
なりません。
それには、
呼吸していること、
歩いていること、
仕事をしていること、
本を読んでいることなど、
”いま、ここ” で、
あなたが
やっていることに
心を
戻せば、
妄想は
自然と
消えていきます。
「自分のことが嫌い」
より、
「自分のことが好き」
のほうが
元気に
生きられます。
でも、
限界が
あります。
好き・嫌いも
一時的な
感情なので、
自分が嫌いなときは
落ち込み、
自分が好きなときは
舞い上がったりの
繰り返しです。
長所や短所、
あるいは
美点や欠点を
自分の
単なる個性、
あるいは
単なる特徴として
とらえ、
良い、悪いの
判断をしなければ、
舞い上がりもせず、
落ち込みもしないで
心静かに
生きることが
できるのです。
ある特定の
宗教や信仰の
おかげで
苦しみが
なくなり、
幸せになった、
という話は
どこにでも
あります。
でも、
自分の
欲望が
満たされたことで、
苦しみがなくなり、
幸せになった
としたら、
注意すべきです。
なぜなら、
欲望が
満たされなくなると、
ふたたび
苦しみが
生じ、
幸せが
逃げてしまうからです。
欲望を
なくすことで
苦しみが
なくなり、
幸せになれる
宗教や信仰が
ホンモノです。
欲望が
なくなれば、
苦しみが
生ずることも
なく、
いつでも、
幸せで
いられるからです。
「明日は
よいことが
起こるだろう」
という
楽観主義も、
「明日は
わるいことが
起こるだろう」
という
悲観主義も
根拠のない
感情論です。
「明日は
何が起こるか
わからない」
というのが
真実です。
「何が
起こるか
わからない」
からこそ、
明日に
そなえて、
今日という日を
ムダを省いて
しっかり
生きなければ
ならないのです。
衣食住に
価値が
あるのは、
生きるために
必要だからです。
それ以上の
価値は
ありません。
ブッダも
キリストも
そのお弟子たちも
衣食住に
必要以上の
価値を
認めませんでした。
粗衣と粗食に
満足して
完全平安の
内に
暮らしておられたのです。
