あなたが
成功を
追い求めると
失敗が
あなたに
ついて
回ります。
勝利には
敗北が、
希望には
失望が、
満足には、
不満が
ついて
回ります。
人間、
幸せを
求めれば、
不幸せも
背負い込む
のです。
何も
求めなければ、
”いま、ここ”
で
即座に
心の平安
が
実現する
のです。
「”自分”が
あるから、
感情や
感覚や
思考が
ある」
のでは
ありません。
「感情や
感覚や
思考が
あるから、
”自分”が
生まれる」
のです。
”自分”
が
あれば、
”自分の”
ものが
あります。
”自分”
”自分のもの”
が
あるかぎり、
人間に
苦しみや
悩みは
尽きません。
感情を
たんなる
感情として、
感覚を
たんなる
感覚として、
思考は
たんなる
思考として、
すべてを
自然現象
と
見なして、
突き放して
しまう。
そうすれば、
”自分”
も
”自分の”
ものも
なくなって
しまうのだから、
苦しみも
悩みも
なくなります。
そして
他人のこと、
他人のもの
のことで
苦しむことも
悩むことも
ありません。
それが
無ければ
生命を
維持することが
できないもの、
たとえば
最低限の
衣と食と住と薬、
そして、
それらを
確保するための
最低限の
金銭以外、
「欲しくはない」
という
態度で
いれば、
ストレス無縁
の
人生を
送れる
でしょう。
あなたの
考えること、
話すこと、
行うことが
そのまま
あなたの
これからの
人生、
そして
来世に
現れて
きます。
また、
あなたが
他人に
なしたこと、
いいことも
わることも
そのまま
現れて
くるのです。
あなたの
将来、
あなたの
来世が
どうなるか、
あなた自身が
よく
知っている
はずです。
人間は
肉体的にも
精神的にも
環境に
左右されて
しまう
”弱者”
です。
弱い人間が
強くなる
ために、
科学や宗教を
生み出した
のです。
でも、
どんなに
科学が
発達し、
宗教が
進化しても、
人間は
強くは
なれません。
また、
どんなに
肉体的に、
あるいは
精神的に
自分を
鍛え上げた
としても、
最後には
死が
肉体と
精神を
奪って
いくのです。
人間が
真に
強くなる
ためには、
自分たちは
”弱者”
であることを
心底、
覚る
以外に
ありません。
心臓が
止まったら、
人間は
すぐに
死んで
しまいます。
息が
できなくなっても
死んで
しまうのです。
人間の
生は
つねに
死と
隣合わせ
です。
生とは
それほど
もろく、
はかないもの
なのです。
すぐに
消えてしまう
生に
執着すれば
苦しみを
まねくだけ
であることを
忘れては
なりません。
怒りの
正体は
”怖れ”
です。
あなたに
怒る人は
あなたを
怖れている
証拠
です。
相手の
怒りに
対して
あなたが
怒りで
返さなければ
あなたの
大きさが
ますます
相手は
あなたを
怖れる
でしょう。
他人（ひと）に
辱められたり、
傷つけられたとき、
もし
あなたが
その人を
許すことが
できたら、
あなたは
相手にも
自分にも
勝利した
ことに
なります。
七度の
仕打ちに
対して、
たとえ
七度
仕返して
しまったとしても、
八度目
は
相手を
許すことを
学ぶ
べきです。
人間は
過去世
から、
現世、
そして
現世
から
未来世
に
わたって、
喜びの
世界や
苦しみの
世界を
輪廻
します。
でも、
本当は
三世
だけではなく、
人間は
毎日毎日、
毎瞬毎瞬
輪廻
しています。
人は
輪廻を
死後
ではなく、
今日
体験して
いるのです。
世界を
支配
しているのは
人間の
欲望
です。
人間の
飽くことのない
欲望
が
人類を
進化させ、
文明や
文化を
創造させ、
科学や
芸術を
発展させて
きたのです。
”神”
でさえ、
欲望が
創造し、
”神”の名
のもとで
人びとが
殺しあって
います。
欲望を
捨てれば、
人間が
幸せに
なれるような
進化と創造と発展が
実現するに
違いない
でしょう。
