人間の“苦しみ”や“悩み”の原因は、自分の置かれた環境や条件にあるのではなく、自分の心に存在します。なぜなら、同じ環境や条件でも、苦しまない人、悩まない人がいるからです。結局、人間は“苦しみ”に苦しみ、“悩み”に悩んでいる、ということが真実です。
どんなに小さなことでも、今日やるべき仕事、今日できる仕事を明日に引き延ばすくせが身についてしまうと、仕事の重荷をどんどん増やすことになります。仕事の重さより、心の重さが悩みとなってしまうのです。荷物は勇気を出して、その日その日に処理する。そうすれば、身も心も軽やかです。
人間、地位や名誉、経験や知識という名の服で身を飾り立てるために人生の大切な時間を費やしています。でも、自分自身のことを知らなければ、結局、何ももっていない、何も知らない、ということに等しいのです。自分自身を知らなければ裸の王様で人生が終わってしまいます。
運命も宿命も思考の産物です。運命・宿命を変えたければ、ものの見方、ものの考え方を変えることです。あなたの人生を支配するのは運命や宿命ではなく、あなたの心の持ち方なのです
どんなに厚い本でも、その中に書かれている一つひとつの文字、一つひとつの言葉です。人生もまったく同じです。毎日、毎日、手元足元のこと、目の前のことを一つひとつ、丁寧に、上手に、手がけていくことです。一日、一日の成功に挑戦し、実現することです。それが人生の成功に他なりません。
地上に生きる人間にとって、自らの心を清め、他を思いやり慈しむことほど、価値のある生き方はありません。お金や才能、地位や名誉の価値などから得られる喜びなど、はかなく消えていく幻か陽炎のようなものです。
あなたが、何ものかを成し遂げる可能性は過ぎ去った日々にも、未だ来ない日々にもありません。過去がどうであろうと、未来がどうなろうと、あなたの可能性は今という時今日という日にしか存在しません。あなたが人生の可能性を求めるなら今から、今日から始めなければなりません。
肉体を維持するために、最低限必要な衣食住に満足できれば、あっという間に過ぎ去っていく時間を使って、自分なりの価値ある何ものかを成し遂げ、有意義な人生を送ることができるでしょう。