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北陸新幹線運行体系

2013年10月06日 | 交通コラム
JR東日本、JR西日本両社から北陸新幹線の運行体系が公表された。

・東京~金沢速達型
・東京~金沢各停型
・東京~長野区間型
・富山~金沢シャトル

この発表に対して新潟県からは批判的コメントが出ているようだが、冷静に見れば誰もが想定した形だろう。

長野以西の全駅に対して「各停型」が毎時1本運行されれば、輸送力としては十分のはずだ。加えて、本来の目的である首都圏と北陸主要都市を最短時間で結ぶ速達型が、日中を除いて1~2時間に1本運行されるようなイメージか。そうすると、発表されている現在の長野新幹線の運行レベルと合致する。

加えて東京~長野間のJR東日本管内区間列車を、各停ベースで毎時1~2本程度運転されれば、富山・金沢方面の列車を長野以東で速達に振り向けられ、東京対長野と、東京対北陸を分離することができる。問題となってくるのは高崎以南の線路容量。一部上越新幹線の本数を減らすことも考えられるが、その場合は一部の長野折り返し列車が、たにがわの代役を果たす(高崎以南各停)として割り当てる可能性もありか。「たにがわ」と「あさま」の併結なんてことも?

最後にシャトル便。毎時1本設定で、東京~金沢各停と合わせて毎時2~3本となれば、現特急の運行レベルに合致する。新高岡停車も毎時2本は確保されるだろう。

さて、新幹線に合わせて気になるのが接続列車。まずシャトル便が運行されることで、東京直通を含めて大阪・名古屋方面からの特急と接続を取ることは間違いない。高岡連絡はどうなるか。城端線に新高岡駅が新設されることは決まっているが、現在毎時1本程度の運行本数を、こちらもシャトル便などを設定して全新幹線列車に接続を取るのだろうか?開通時点で設定して、いずれ利用者が少なくシャトル便廃止・・・という未来が見えてしまう。

直江津方面への接続列車も当初は設定されることになるか。上越妙高で直江津方面への利便性を図る可能性もある。えちごトキめき鉄道としても新幹線客からの取り込みを期待したいところだろう。

新幹線だけでなく、並行在来線の運行体系も実に気になる時期になってきた。新幹線での地域活性に合わせて、県出資の三セクが、どう地域の足として経営を成り立たせていくのか。注目しよう。


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