★それでも、生きてゆく
書くことを躊躇してしまう……。
夏の解放感とそこに潜んでいる危うさとか……。
フミヤの心の闇は深くて、彼の時間はずっとずっと止まったまま。
動き出したのじゃなくて……。
止まったままの時間の中でずっともがいているような……。
救いを求めたくても、そこには救いがなかったのだろうか?
彼の罪はたくさんのひとを引きずり落とした。
だから、償っても償いきれない大きな空洞は埋まらないような……。
少し救われるのは……。
双葉と洋貴に幸せになっていいのよ、優しく諭す母……。
フミヤと暮らした女性の独白。
それでもいきてゆくことの難しさがあるよね。
それは言葉では言い尽くせないとは思います。
わたしの日々は些細な出来事はありますが、
平穏で静かな日々なのだろうと……。
波風が一旦、押し寄せてきたら、そう簡単には去らない。
だから、行きつくところまでいかないと収まらない衝動を
どう収束させていくのだろうか……?