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空に乾杯

日々な話やドラマの感想など雑多に書き綴ってます!

砂漠

2010-09-11 | 本やマンガ

砂漠のような社会へと向かう前の貴重な時間。

そこで出会うそれぞれと過ごす四季は実に濃いぃ時間だ。

戻れないから、濃密な時間に思えるのかもしれない。

学生としての自分がそこにあって、日常は退屈ではなくて、

ちょっとばかり刺激に満ちていくのよね!

そこで、予想もしない出来事に遭遇させられる。

傷心したりもするのだけれど、それをものともしないような、

バイタリティーに溢れた心遣い?をする西嶋とか。

身から出た錆で、アクシデントが見舞う鳥井とか。

美しすぎる東堂とか。

ほんとうにそんなことできるの?という南とか。

本編の語りの北村とか。

日々は季節とともに過ぎていくけれど……。

まぁ、砂漠へ飛び込むまでの日々は平凡よりは、

刺激があったほうがいいのかもねぇ~

砂漠 伊坂幸太郎著


ラットマン

2010-09-03 | 本やマンガ

思い込みから生じる勘違いがそれぞれに連鎖する。

だから、ずっと真実を別の思い込みが事実だと思い続けていく。

その死を巡って、居合わせたそれぞれが、

また、思い込みの連鎖を始めるのだ。

ベテラン刑事は、どこか違和感を覚えて、真の犯人へと……。

読んでいるこちら側も、登場人物たちの

思い込みから生じる「もしかして……」に惑わされる。

現実の中に過去の出来事が挿入される。

その出来事の断片が、実は思い込みから

真実を見誤っていたのだと、徐々にわかり始める。

そして、最後に気付かされるのだけれど……。

真実にたどり着くために、どれほどの時間を費やしたのだろうか?

痛みを抱えたまま、生きるしかなかった……。

真実を知っても、すべてが癒えるわけじゃない。

出来事をリセットすることはできないのだから……。

ラットマン 道尾秀介著


悪人

2010-09-01 | 本やマンガ

物語が時間軸で進んでいく。

その中に、登場人物たちの独白が挿入される。

事件後に語るその独白が、主要人物の生い立ちとか、

人物像を浮き彫りにするかのようだ。

読み終えてみると……彼の本心とか、本来の性格とか、

はっきりと掴めない気がしてならない?

それでも、母に捨てられたというトラウマが要因なのか?

無意識の中で、本心を身近なひとには隠したり、

かと思えば、自分を知らない誰かには本心を吐露してしまう。

何かが屈折していて、また、鬱屈している……。

それでも、一瞬を女との共有という現実として捉えようとする。

男女がどんなかたちにしろ、出逢うことで、

そこから思いもよらぬことが起きる。

それは、人が人と向き合うことで、

予測できない本能が目覚めてしまうのかもしれない?

最後の彼女の独白は、物悲しい……。

そして思う……。

彼は現実の世界を生きていたのだろうか?

久々読みましたぁ~

本と向き合う時間も好いものです!

悪人 吉田修一著


読む予定

2010-08-27 | 本やマンガ

読みたいから手にするのだけれど……。

いつになったら読み始められるのか?

「悪人」上下巻を買ってしまったぁ~

最高傑作らしい。

2007年に刊行されていて、文庫も昨年刊行。

目に留めていなかったというよりは、関心がなかったのよね!

わたしにしてみると、簡単に読めるものじゃないし……。

読む気がなくちゃ、手にしませんよね。

本を読まなくなってしまったわたしですが。

久々に読もうって気分になっているわけで。

まだまだ、暑い日々が続くでしょうが……。

ドラマもいいが、本も読まなくちゃですぅ~

「砂漠」と「ラットマン」も読む予定にしています。

感想はそのうちに書くとは思います。


初読み

2010-03-27 | 本やマンガ

初読みをしたのですが……。

短編なので、いろいろな物語が読めるので好きです。

読んですぐに感想書けばいいのだけれど。

時間が経過するとそのときの感じたことなんて。

結構忘れているような気がする。

でも、意外に嫌いじゃないってわかったかなぁ~

どうゆう展開になっていくんだろうって思うと。

読む速度も速くなっていくような気が。

昔ながらの風習って、他人が見たら結構違和感だよね。

でも、そこになにかが隠されているって気づいて。

実はって展開になる……。

わたしなんて、なるほどぉ~なんて頷いてしまう。

こうゆう繋がりがあるのかぁて、気づかされる。

だから、けっこう集中して読まされるんだよね。

やっぱり、すごいのかもしれない。

只者ではない、すごさがあるんだろうね。

「フィシュストーリー」伊坂幸太郎著

また、別な物語を読んでみるかも。