誰の視点で物語を展開するかによって、
印象も違ってくるのだろうなぁって思う。
過ぎ去った時間が一瞬で甦るような感覚かもね!
わたしなんて、一瞬だけど嫌なことを思い出してしまった。
楽しかった思い出よりも、嫌なことが多かったり。
それでも、ここに登場する彼らは日々をそれなりに過ごしている。
日常がそこにあって、その中で自分らしくポジションを取って、
日々が過ぎるのだよなぁ……。
4編の物語はそれぞれに思うところもあり、まぁ読んでみて!
「百瀬、こっちを向いて」
タイトルに魅かれるよね……。
「なみうちぎわ」
素直になることがいちばんなのよね!
「キャベツ畑に彼の声」
つながりは意外なところにあって、ちょっと面白い!
「小梅が通る」
些細なことで人間不信になる。
けれど、それを払拭する出逢いがそこにある!
ひらがなが読んでいて気になってしまったかも。
表現はいろいろですからね!
漢字で読むことに慣れてしまっていると、
けっこう気になるものだなぁって……。
☆百瀬、こっちを向いて☆
中田永一著