一風変わったテーストのあった「ガタカ」を監督したアンドリュー・ニコルが、ここでも主演男優のイーサン・ホークを使って作って監督した現代的な戦争映画。ドローンによる攻撃を扱った映画としては「アイ・イン・ザ・スカイ」も忘れ難いが、このロサンゼルス郊外の空軍基地に通う元空軍パイロットの鬱屈もわたしたちの心をうつ。自分の身に危険のない場所からの攻撃は、動物行動学的にみても精神を病ませるものだろう。
ドローン・オブ・ウォー(原題: Good Kill)は、2014年にアメリカ合衆国で製作された戦争ドラマ映画。第71回ヴェネツィア国際映画祭に出品された後、2014年のトロント国際映画祭でも上映された。
あらすじ
ラスベガス近郊のアメリカ空軍基地に置かれた空調の効いたコンテナの中では、トミー・イーガン少佐が遥か一万キロ彼方のアフガニスタン上空を飛ぶMQ-9 リーパー無人攻撃機を操縦し、モニターに映るタリバン兵をヘルファイアミサイルで音も無く吹き飛ばしていた。戦闘機パイロットだったトミーは命の危険は無いが戦っている実感が伴わない任務や基地と自宅を日帰りで往復する日常に拭い切れない違和感を抱いていたが、彼の操縦の腕を買っている上司のジョンズ中佐の意向もあって異動願いは中々受理されず、新たに配属された女性操縦士スアレスのCIAが主導する対アルカイダ極秘作戦への異議の言葉も加わって、次第に彼は精神的に追い詰められていくようになる...
キャスト
トーマス・"トミー"・イーガン少佐 - イーサン・ホーク(咲野俊介)
モリー・イーガン - ジャニュアリー・ジョーンズ(加藤有生子)
ヴェラ・スアレス上等空兵 - ゾーイ・クラヴィッツ(種市桃子)
ジョセフ・ジマー - ジェイク・アベル(中村章吾)
ジャック・ジョンズ中佐 - ブルース・グリーンウッド(広瀬彰勇)
エド・クリスティ大尉 - ディラン・ケニン(北村謙次)
ラングレー(声) - ピーター・コヨーテ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます