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火炎樹

映画、アニメ、コミックを鑑賞します。少しは本も読みたいな。

人類の滅亡の必然性を描き出す「猿の惑星: 聖戦記」

2019年02月27日 | 映画

猿の惑星: 聖戦記


新シリーズの最終編。近くにいた生き残りの人類は軍隊を含めて全滅し、
地球は猿たちの住処として残される。
ここまで見続けてくると、呪わしい人類よりも倫理的な猿たちに感情移入してしまう。
人類は自業自得で滅ぶべくとして滅んだのである。

人間の少女が一人残されたのはどうなるか、気になるところだ。
監督の意向では、この少女が原作の「猿の惑星」で人間の同行者となるノヴァの子供時代だとされている。
ほぼ十年後に、原作の宇宙船がここを訪れることになるというわけだ。
少し無理があるが。
その場合には、猿たちにこき使われる人間たちは別のところで発見されたということになるだろう。




監督 マット・リーヴス
脚本 マーク・ボンバック
マット・リーヴス
原作 キャラクター創造
リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
原作小説
ピエール・ブール
『猿の惑星』
製作 ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク
リック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァー
製作総指揮 メアリー・マクラグレン
ジェンノ・トッピング
マーク・ボンバック
出演者 アンディ・サーキス
ウディ・ハレルソン
スティーヴ・ザーン
音楽 マイケル・ジアッチーノ
撮影 マイケル・セレシン
編集 ウィリアム・ホイ
スタン・サルファス
製作会社 TSGエンターテイメント
チャーニン・エンターテイメント

論理的な展開をたどった新シリーズ第二作「猿の惑星:新世紀」

2019年02月26日 | 映画
猿の惑星:新世紀


アップをさぼるとつい癖になります(笑)
これでは今年中に何本見れるか。
新シリーズの第二作。
片言をしゃべる猿たちに対する人々の憎しみを見ていると
アメリカの白人たちにとって日本人を含めた東洋人たちは
きっとこうした猿のような動物にみえたのではないかと
つい勘ぐりたくなります。
それだけにこうした物語は人々の強い関心を引くのでしょう。
物語としては、猿の惑星が実現するための論理的な展開をたどっています。


監督 マット・リーヴス
脚本 リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
マーク・ボンバック
原作 キャラクター創造
リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
原作小説
ピエール・ブール
『猿の惑星』
製作 ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク
リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
製作総指揮 マーク・ボンバック
トーマス・M・ハメル
出演者 アンディ・サーキス
ジェイソン・クラーク
ゲイリー・オールドマン
ケリー・ラッセル
トビー・ケベル
ジュディ・グリア
コディ・スミット=マクフィー
音楽 マイケル・ジアッキーノ[1]
撮影 マイケル・セレシン
編集 ウィリアム・ホイ
スタン・サルファス
製作会社 チャーニン・エンターテインメント(英語版)
デューン・エンターテインメント
配給 20世紀フォックス

静謐な描写が心をうつ時間旅行SF映画「ラ・ジュテ」

2019年02月13日 | 映画

ラ・ジュテ


モノクロの静止画だけで構成されるフランスのSF映画。
第三次世界大戦で荒廃した世界にあって
科学者たちが時間旅行を実現する薬品を発明し
実験的に人間を過去に送り込むことに成功する。
やがて未来に送りこむことにも成功して、世界を復活させるエネルギーを
獲得することができる。
などとあらすじを書かねばならないほど分かりにくい映画だ。
「12モンキーズ」との類似は明らかなのだが、1962年2月16日公開だから
もちろんこちらが先だ。
時間旅行のタイム・パラドックスは解かれないままのようだが
静謐な描写が心をうつ。
ラ・ジュテとは映画の最初と最後に現れる空港の見送り場のことだ。

今年は映画300本見ようと思い立ちました。今日は032本目です。




監督 クリス・マルケル
脚本 クリス・マルケル
製作 アナトール・ドーマン
音楽 トレヴァー・ダンカン(フランス語版)
撮影 クリス・マルケル
ジャン・チアボー

ストーリー
第3次世界大戦後のパリは廃墟と化し、戦争を生き延びた数少ない人類は、勝者の支配者と敗者の奴隷に別れ、地上から地下へ逃れて暮らしていた。

科学者たちは「過去」と「未来」に救済を求め、奴隷を使った人体実験で時間旅行を試みるが、実験結果は、どの奴隷も廃人になるか死亡し、失敗に終わる。しかし、新たに選ばれた、少年時代の記憶に取り憑かれた男は、人体実験の末、「過去」に送られるのだが、正常なまま帰還する。

実験は繰り返され、男は何度も「過去」へと送り込まれる。彼は少年時代にオルリー空港の送迎台で、凍った太陽とある女の記憶を心に焼き付けていた。

そして、記憶の中の女との再会を果たす。一連の実験の成功を受けて、男はついに「未来」から医薬品などを持ち帰る任務が与えられ、「未来」へと送られる。そして、ついには世界を救うエネルギーを「未来」から持ち帰る事に成功するのだが…。

猿たちの怒りがもっともな「猿の惑星:創世記」

2019年02月11日 | 映画
猿の惑星:創世記


原作の「猿の惑星」とはうって変わった作風の新しいシリーズ。
この作品ではまだ地球は「猿の惑星」にはならない。
一部の猿が人間社会から分離し、自立した段階である。
檻に入れられ、実験に利用される猿たちの怒りはもっともであり、
人間に近いチンパンジーの反乱は、観客を納得させる。
その意味では猿の惑星にいたる論理的な筋道を示すことができたというべきだろう。
機械の反乱だけではなく、動物の反乱もまた人間たちの暗い未来を予告する。
どちらにしても人間たちの自業自得と言わざるをえないものではあるが。

今年は映画300本見ようと思い立ちました。今日は031本目です。




監督 ルパート・ワイアット
脚本 アマンダ・シルヴァー
リック・ジャッファ
製作 アマンダ・シルヴァー
リック・ジャッファ
ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク
製作総指揮 トーマス・H・ハンメル
出演者 ジェームズ・フランコ
アンディ・サーキス
フリーダ・ピントー
ジョン・リスゴー
ブライアン・コックス
トム・フェルトン
音楽 パトリック・ドイル
撮影 アンドリュー・レスニー
編集 コンラッド・バフ
マーク・ゴールドブラット
製作会社 チャーニン・エンターテインメント
WETAデジタル
配給 20世紀フォックス

愛すべきロボットものの佳作「 チャッピー」

2019年02月10日 | 映画


チャッピー


『第9地区』監督のニール・ブロムカンプによるロボットもの。前のエイリアンものと雰囲気が似ている。
ロボコップがいかに成功し、いかに失敗するかという物語。
幼児から成長し始めたロボットのチャッピーがギャングの口真似をするのがおかしい。
結末は『第9地区』と似た感じになる。
愛すべき作品なので、人間の「意識」があっという間にコピーでき、別のロボットに移植できるという無茶さも許せる。




監督 ニール・ブロムカンプ
脚本 ニール・ブロムカンプ
テリー・タッチェル
原作 ニール・ブロムカンプ
『Tetra Vaal 』
製作 サイモン・キンバーグ
製作総指揮 ベン・ウェイスブレン
出演者 シャールト・コプリー
デーヴ・パテール
ワトキン・チューダー・ジョーンズ
ヨ=ランディ・ヴィッサー
ホセ・パブロ・カンティージョ
シガニー・ウィーバー
ヒュー・ジャックマン
音楽 ハンス・ジマー
撮影 トレント・オパロック(英語版)
編集 ジュリアン・クラーク
製作会社 メディア・ライツ・キャピタル

2016年―犯罪多発地区、南アフリカ ヨハネスブルグに世界で唯一の“感じ、考え、成長する”AI(人工知能)を搭載したロボットが誕生。彼の名はチャッピー。起動したばかりのチャッピーは真っ新でまるで子供のようだが、彼の余命はたった5日間しかない。ギャングにさらわれたチャッピーは、ギャング式の生きる術を覚え加速度的に成長する。ただ「生きたい」と願うチャッピーの人知を超えた行動に、我々は衝撃の結末を目撃する。

俳優陣が楽しめる「ピクセル」

2019年02月08日 | 映画

ピクセル


初期のコンピュータ・ゲームを実地でやるという奇想天外なストーリー。
これは楽しむしかないですね。
俳優陣が楽しめる。エディ役の小人症のピーター・ディンクレイジは「ゲーム・オブ・スローンズ」で圧倒的な存在感をしめしていた。
「ミッション: 8ミニッツ」で主人公のガールフレンドとなる女性を演じていたミシェル・モナハンは表情の豊かな女優で、この作品でも魅力を振りまいている。

今年は映画300本見ようと思い立ちました。今日は029本目です。


監督 クリス・コロンバス
脚本 ティム・ハーリヒー
ティモシー・ダウリング
原案 ティム・ハーリヒー
原作 パトリック・ジャン
『ピクセル』
製作 アダム・サンドラー
クリス・コロンバス
アレン・コヴァート
マーク・ラドクリフ
製作総指揮 パトリック・ジャン
ベンジャミン・ダラス
ジョニー・アルヴェス
マティアス・ブシャール
セス・ゴードン
ベン・ウェイスブレン
喇培康ラー・ペイカン
ジャック・ジャラプート
スティーヴ・コーレン
ヘザー・パリー
バリー・ベルナルディ
マイケル・バーナサン
出演者 アダム・サンドラー
ケヴィン・ジェームズ
ミシェル・モナハン
ピーター・ディンクレイジ
ジョシュ・ギャッド
ブライアン・コックス
アシュレイ・ベンソン
ジェーン・クラコウスキー
音楽 ヘンリー・ジャックマン

ディストピアのうちにもまだ希望があることを語る「トゥモロー・ワールド」

2019年02月07日 | 映画
トゥモロー・ワールド



原題の「人類の子供たち」が示しているように
人間がもはや子供を産まなくなった時代に新たに生まれた子供をめぐる物語である。
世界はほぼ収容所とテロリストのすみかのようになっている。
その中で奇跡的に生まれた子供を守ろうとする英雄的なとしかいいようのない試みを描く。
しかもごくふつうの男が、魅入られたように子供を守るのである。
そしてそれが英雄的な行為でもなんでもないことは
戦闘中に赤子が運ばれてゆくだけで、兵士たちも戦闘をやめて、子供に手を伸ばすことからも明らかである。
そのような時代がありうることをわたしたちの想像力に強くうったえかける優れた映画だ。


監督 アルフォンソ・キュアロン
脚本 アルフォンソ・キュアロン
ティモシー・J・セクストン
原作 P・D・ジェイムズ
『人類の子供たち』
製作 マーク・エイブラハム
ヒラリー・ショー
トニー・スミス
エリック・ニューマン
イエン・スミス
製作総指揮 トーマス・エー・ブリス
アーミアン・バーンスタイン
出演者 クライヴ・オーウェン
ジュリアン・ムーア
マイケル・ケイン
音楽 ジョン・タヴナー
撮影 エマニュエル・ルベツキ
編集 アルフォンソ・キュアロン
アレックス・ロドリゲス

『トゥモロー・ワールド』(原題: Children of Men、人類の子供たち)は、2006年のイギリス・アメリカ合衆国合作のSFアクション映画。 原作はP・D・ジェイムズのディストピア小説『人類の子供たち』、監督はアルフォンソ・キュアロン、出演はクライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケインなど。 人類が繁殖能力を失った近未来のイギリスを舞台に、奇跡的に妊娠を果たした若い女性を守ることになった男を描いている。

ロボットの反逆のテーマがつきつめられていないのが不満な「アイ,ロボット」

2019年02月06日 | 映画

アイ,ロボット
監督 Alex Proyas
主演 Will Smith, Bridget Moynahan, Bruce Greenwood



ロボットが人間に反逆するというテーマは前作の「オートマタ」と同じだが
こちらはロボットが善玉と悪玉に分かれて、善玉の尽力で悪玉が善なるロボットに戻るという
安直な解決策で、少し不満。
面白いのが自殺したラニング博士の遺言ブログラム。
刑事が自分で探るべき問いを問うと、「それこそが正しい質問である」と答えて、対話を終えてしまう。
問いというのは、問うべきことがらを正しく問うときにだけ、答えをもたらすものであることをうまく示している。



驚愕の近未来アクション超大作!“ロボット三原則”が破られたとき、未来は崩壊する! 2035年のシカゴ。ロボットは欠かせない存在となり、三原則が定められていた。 一.人間に危害を加えてはならない。 一.人間から与えられた命令に服従しなければならない。 一.前掲第一条及び第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。ある日、ロボット開発の権威である科学者が謎の死を遂げる。その死にロボットの関与を疑ったスプーナー刑事は、想像を絶する巨大な陰謀に巻き込まれていくのであった・・・。


AI革命の帰結を示した「オートマタ」

2019年02月05日 | 映画
オートマタ




スペインとブルガリアの合作作品である「オートマタ」は、どこかで見たようなどこかで聞いたような物語を展開するが、それでも機械が自分の意識と手をもったならば、もはや人間はそれにかなわないことをまざまざと示したところが優れている。
どんな原則を定めても、機械は自己保存の原則を貫くだろうし、自らの類の再生産を試みるだろう。
これはAIをめぐる問題を極限まで拡大して眺めた映画なのだ。
その意味では結末のいいかげさなどは気にならないというべきだろう。



監督 ガベ・イバニェス(英語版)
脚本 ガベ・イバニェス
イゴール・レガレタ
ハビエル・サンチェス・ドナーテ
製作 ダニー・ラーナー
レス・ウェルドン
アントニオ・バンデラス
サンドラ・エルミーダ
製作総指揮 アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
エマヌエル・ヌネス
ボアズ・デヴィッドソン
出演者 アントニオ・バンデラス
ビアギッテ・ヨート・ソレンセン(英語版)
ディラン・マクダーモット
ロバート・フォスター
ティム・マッキナリー
メラニー・グリフィス
音楽 サカリアス・M・デ・ラ・リバ
撮影 アレハンドロ・マルティネス
編集 セルヒオ・ロサス
製作会社 ヌー・ボジャーナ・フィルム(英語版)
グリーン・ムーン・エスパーニャ

エイリアンの恐怖を呼び覚ます「エイリアン: コヴェナント」

2019年02月03日 | 映画
エイリアン: コヴェナント


「プロメテウス」の後日談として、「エイリアン」の本編につながる作品。
監督にこのような作品を作らせるほどまでに
エイリアンのイメージと物語は人々の想像力に住み着いているのだろう。
最後に生き残ったダニエルズが、真実を見破るのはえらいが
それに最後まで戦えたのは彼女だけだったのもえらいが
結末はおぞましいものになる。
まあ、そのあとどうなるかは、わたしたちみんなが知っていることだが。
おぞましいのはエイリアンか、それともそれを培養して人間たちを呼び寄せたアンドロイドか。



監督 リドリー・スコット
脚本 ジョン・ローガン
ダンテ・ハーパー
原案 ジャック・パグレン
マイケル・グリーン
原作 キャラクター創造
ダン・オバノン
ロナルド・シャセット
H・R・ギーガー(エイリアン.オリジナルデザイン)
製作 デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
リドリー・スコット
マーク・ハッファム(英語版)
マイケル・シェイファー(英語版)
出演者 マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ビリー・クラダップ
ダニー・マクブライド
デミアン・ビチル