広島市中区で19日開幕した「第26回全国菓子大博覧会・広島」(ひろしま菓子博2013、実行委主催)で、実行委が電動車椅子の利用者の入場を拒否していたことが分かった。会場内に物産ブースを出している授産施設で作る団体などが抗議し、実行委は20日、来場者の少ない平日に限定して入場を認めることを決めた。
ブースを運営する曽根都さん(37)=社団法人「広島県就労振興センター」職員=によると、開幕前日の18日、電動車椅子のスタッフが会場を下見していると、実行委から「電動車椅子は暴走すると危ない」として入場できないと注意された。授産施設側や広島県障害者支援課などが撤回を求めると、同県経営革新課などでつくる実行委は来場者の少ない平日のみ認めると変更した。
ただ、土日祝日は「乗っている本人や周囲の安全を保証できない」として、スタッフも含めて手動式の車椅子への乗り換えを求めるという。授産施設側は「電動車椅子は1人で動くためのもの。普通の車椅子では押す人がおらず、動けない」と訴えている。
菓子博は旧広島市民球場跡地(広島市中区)などを会場に、5月12日まで開かれている
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