雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

ふるさと。

2016-03-10 07:03:53 | 日記
 あれから5年、テレビでは原発事故で故郷に帰れない福島の人たちの複雑な思いを伝えています。

 もし、この地域であんなことになったら、ここを捨てて行かなければならなくなったとしたら…。と思うととても胸が苦しくなります。

 政府や電力会社は補償さえすればいいと考えているようです。

 考えてみれば、大きな会社の幹部や政府関係者には、「ふるさと」というものの意味がわからないかもしれません。なんで、そんなにその土地にこだわるのか、ただの駄々っ子のように見えているのかもしれません。

 多くの都会に住む人たちには、その土地にしがみつく人たちの気持ちが理解できないのかもしれません。

 でも、本当にそれでいいのでしょうか。時々、移住者に人に言われることがあります。
 
 それは、田舎はみな血縁で固まっていておかしい、皆、親戚感覚で他人を受け入れない、

 そういわれて地元に住む私は傷付くことがあります。

 でもよくよく考えてみれば家族が、集落が、いろんな絆で強く結ばれているのは悪いことなのでしょうか。自分たちの先祖代々の土地に生きることは古臭くて陰気で駄目なことなのでしょうか。

 同じ姓の家が身を寄せ合って、その中で長年暮らし支え合い必要なルールを自分たちで作り上げ伝統文化を育てあげ継承していくことが悪いのでしょうか。そういうしがらみが一切無い都会暮らしがお洒落で素敵で幸せなんでしょうか。

 みんな、ふるさとはもう要らないのでしょうか。

 ふるさとは、ここを出ていった人の帰ってくる場所なんです。

 日本の、世界のどこで活躍してもいい、応援します。それは、この同じふるさとだからという絆があるからではないでしょうか。

 人が最後に帰る場所はふるさとだと思います。

 いつか、ふるさとが懐かしくなってもそこが無いということがどういうことなのか、 
 地方を元気にする活動をする上で、「ふるさと」が持つ意味は大きくなっていくのではないでしょうか。



ここには、まだ暮らしがあります。

こんな素晴らしい私の原風景があります。雪は降りますが、暖かいです。この暖かさが心地いいのがふるさとではないでしょうか。




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