komaの こまごまひとりごと

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子どもといっしょに百人一首 42

2017年10月30日 | 百人一首 黄札

 

     あま                 かすが
     天の原 ふりさけ見れば 春日なる

            三笠の山に いでし月かも
                    
みかさ 

 

 

 

  詠んだ人・・・安倍仲麿(あべのなかまろ)

 詠んだ人のきもち・・・はるか大空をふりあおいで見ると
            (月が出ている)
            あの月は、春日の三笠山に出ている月と
            同じものなんだなあ。

 

    天の原・・・大空

    春日・・・奈良市春日山の一帯

    三笠の山・・・春日にある三笠山

   

 作者は遣唐使(けんとうし・中国への留学生)として
 長く中国にあり、やっと帰れることになったときの送別会で
 これを詠みました。
 ですが船が遭難して帰国できず、中国に戻って一生を過ごしました。

 

(「かも」を「感動の終助詞」ではなく「感動を含んだ疑問の終助詞」とする説もあるようで、高校のときの副読本では「同じなのかなあ」という意味の訳になっていました。
「同じなんだなあ」より切ないですよね。
 帰国できるうれしさの中で詠んだ句だと思うので、このブログでは切なくないほうを取ってみましたが・・・その後のことを考えると、やっぱりちょっと切ないです)
 

 

 

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