今回はおそうじエピソード集です。でもその前に、夏坊のお話ももう少し。
おにいちゃんの冬坊とはちがい、夏坊はとにかくオーバーアクション。表情もころころ変わります。
たとえば、ペンを探していたとすると、「ペンがない~! ペンがない~!」。
アメリカ人か何かみたいに両てのひらを上に向け、頭を振りながら訴えているうちに、真横の壁に、頭をゴン!
「ギャーッ」と大泣き。
あれは印象的なできごとでした・・・。
2歳のころは、なんでも自分でやりたがり、「自分で!」「自分で!」「夏坊が!」
ある日私がトイレをすませようとしていると、夏坊いきなり乱入。
「自分で!」と言いながらトイレットペーパーを奪いとり、人のおまたに押し込んだ。下ネタ失礼。
1歳のころ。くやしいことがあるとなぜか両手をばんざいしながら、部屋のすみとか洗面所までだーっと走っていって、ばったり倒れるというのをよくやっていました。
ことばがまだ出ないから、態度で表わしていたんですね。
1歳でもこんなにわかりやすいんだと、びっくりしたものです。
そんな夏坊なので、さぞや幼稚園でも張り切っているだろうと思いきや・・・。
あらら?
幼稚園には、別人のようにショボショボモタモタした、彼のちっちゃい姿が。
まあね・・・あのアメリカ人的動作を見るにつけ、この子ほんとにうちの子か?と思ったものですよ。ダンナさんもそういうことはしないタイプだし。
でも、どうやらうちの子だったみたいですね、ははは・・・。
幼稚園では毎年2月に、子どもたちが歌や劇を披露する「こども会」なるものがあるんですが。
年少さんのこども会。幕があがってみると、いちばんはじっこに1人だけ、腕で顔をおおって泣いている男の子が。
もちろん、夏坊です。
ちなみに、冬坊はじめてのこども会では、幕があがったときどこにも姿がない。
よく見ると、これまたはじっこに、よつんばいになった先生の足腰が見える。
脱走しようとしている冬坊を、先生が引きとめていたんですね。
運動会では、どの年にも必ずひとりはいるという「先生に抱っこされてる子」に、兄弟そろって該当。
先生がた、お手間をとらせて本当に申し訳ございませんでした。
やさしくしてくださって、ありがとうございます。
あ。年中さんになったときには、こども会、2人ともりっぱに参加できたんですよ。
これも先生がたの努力のたまものですね。
では続きまして、育児ノートから拾ったお掃除関係、いってみますね。
といっても、まあ、どこのご家庭にもありそうな、ささいなことですよ。
たとえば、にんにくのみじん切りを小皿にいれて持ってたら、冬坊に邪魔されて、床に全部ばらまいたとか・・・。
夏坊が放り投げたスリッパが、おぜんの上に落ちて、お味噌汁どっぱーんとか・・・。
なぜか廊下に、コロコロのブツ(ご想像くださいませ)が落ちてたりとか・・・しかも何度も。(もしかしてよそのご家庭にはない?)
牛乳を口いっぱいに含んだまま、キッチンを歩いていた夏坊。
ふと下を見ると、何かが落ちている。
「あ!」指差したとたん・・・重力の法則。
うちのトイレは水槽の上で手を洗えるタイプで、使用後に水を流すと、上の管から手洗い用の水が出てくるんですね。
で、その水が水槽に戻っていくための穴があいてるわけですが、その穴にトイレットペーパーをつめこむと・・・。
水があふれて、ジャバジャバ外側に流れ出す。
トイレ内、床上浸水。
これはもう・・・1度や2度ではありません。なんと、冬坊が小学校にあがってからも!
ペーパーをつめたり、芯を押しこんだりするんですよね。いったい何が楽しいの?
リビングでお昼寝していた夏坊。
ふいにムクッと起き上がり、テレビの前に立つと、ズボンに手をかけてもぞもぞ。
ちょっと待て~! いや、ここで叫んで驚かせると、ショックで出てしまうかも。
そーっと手をひいて、お風呂場へ導き、無事に放水。何事もなかったように居間に戻って眠る夏坊、当時5歳3カ月。
・・・すごくいっぱい出てました。
まさに、危機一髪ってやつですね。
もちろん、回避できなかった惨事もあります。
いちばん大きかったのは、3歳0カ月の冬坊が、床に差し込まれていた洗濯機のホースを抜いてしまったことでしょうか。
洗濯中だったため、すすぎの水が・・・。
うちは、洗面所とキッチンがつながっている間取りなんですが、気づいたときにはキッチンの床まで洪水が押し寄せつつあって。
仰天。
あー、びっくりした。
なんかね・・・電車の中で、くつを脱がずに外を見ている子っているじゃありませんか。
親がついているのに、なんで脱がせないんだろうとつねづね思っていたけれど。
我が子のくつって、きたなく感じないんですね・・・いちいちそんなの感じていたら、とても育てられません。
自分が子育てしてみて、はじめてちょっと気持ちがわかりました。