komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

我が家の登園&登校拒否 4

2013年09月26日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

 弟の夏坊の場合は、拒否というほど強いものではありませんでした。

 幼稚園のときは涙を見せる日もあったけど、手をひかれれば一応ヨチヨチ歩いたし。
 いまも母とおててつないで、とぼとぼヨチヨチ・・・。

 私のほうも、おにいちゃんのときにくらべれば、ずっと気楽な気分です。
 なにしろ、もっと激しいのを経験済み。しかも、時期が来れば元気に登校するという前例を、しっかり見ている。
 まあ前例どおりいくとは限りませんが、少なくとも今は、あれこれ心配せずにすんでいる。


 さて、ここで。このエッセイ第1回目の冒頭に話が戻るわけですが・・・。

 登校を嫌がって泣いていた、クラスメイトの女の子。
 彼女は1人っ子でした。そしてその子も、その子のお母さんも、いかにも真面目そうなタイプ。
 玄関先で子どもを説得している姿が、ほんとに大変そうで・・・。
 わかるわかる、最初の子はとくに、すごくおおごとに感じちゃうよね。でも、そんなに真面目にならなくったって、大丈夫だよ。
 ・・・と思ったとき。
 急に気がついたんです。


 体操服を嫌がっていた冬坊。
 ふだん洋服になんかまったく興味を示さなかったので、口実をつけてるだけにちがいないと思っていたけれど・・・。
 あんなに嫌がっていたなら、かわいいアップリケとかをつけて、気をひいてあげればよかった。
 おもちゃだって、何か小さくてかわいいものを、ポケットにいれてあげればよかった。
 そんなこと、考えつきもしなかった。
 だって、真面目だったから。
 幼稚園が決めている服とか決まりごとを、勝手にいじっちゃいけないと決め付けていたから・・・。


 実はほかのママさんたちも、けっこうアップリケや刺繍で遊んでいるんだとわかったのは、年長くらいになってからです。
 年少のときは、目にはいってもいませんでした。
 自慢じゃないけど、学生時代から融通の利かない優等生の性格だったんですよね。

 
 今回、ほのぼの編なのに長いエッセイをのせてしまおうと思ったのは、このことに気がついたからなんです。
 あんなに泣かせなくてもすんだんじゃないか。もっといいやりかたがあったんじゃないかと、反省したから。
 だけど。
 実は、書いているうちに、もっともっと大切なことに気がつきました。

 それは・・・
 「子どもが自分の力で乗り越えていった」ということ。


 当時はいろいろしてあげたつもりでいたけれど、私はほんとは大したことをしていない。
 アップリケさえ思いつかない親だった。
 でも、子どもは自分で乗り越えた。
 たぶん子どもの心の中には、言葉にできない感情やストレスや葛藤がいっぱいあって。
 大人には、そんな子どもの気持ちなんて本当のところわからない。
 でも、子どもは自分で乗り越える。
 それだけの力を、ちゃんと持っている。


 親が子どもにしてあげられることなんて、実はそんなに多くないんですよね。
 どんなに心配してたって、教室の中まで入っていけるわけじゃない。
 となりの席にすわっていられるわけじゃない。
 学校や友達や勉強に、向かっていくのは子ども自身。


 しっかりごはんを食べさせてあげること。
 よく眠れるようにしてあげること。
 帰る家をちゃんと用意してあげること。
 親にできるのは・・・せいぜいそんなことくらい。

 でも、それでいいんじゃないのかな。
 それが、いいんじゃないのかな。


 私は小心者の心配性なので、子どものやることなすことに、ついつい口を出したり手を出したりしてしまうんです。
 これから思春期に入っていくと、もっともっと口出ししてしまいそうな予感がします。
 そんなときに、いま気がついたことを、思い出せるようになりたい。
 忘れないようにしたい。
 そして、いつか子どもにも伝えてあげられたらいいなって思います。

 幼稚園のあのころ、冬坊はまだ4歳だった。
 たった4つの子どもでさえも、自分の力で乗り越えていったんだということを。


 

 
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