クリスマスも終わり、令和元年も明日で終わりですね。
今年は例年より早く過ぎ去った感があります。
それだけ公私共々色々あったということですね☆
出来れば大晦日に、この一年の振り返り記事を書きたいところ。
取り敢えず年末は三連休が貰えたので頑張ります!
・・・と思っていたところに、両親から温泉旅行のお誘いを受けてしまったり。
なんでこのタイミング!?
行くけども!!(←)
さて、それでは2019年最後となる『鬼滅の刃』の感想へといってみましょう!
週刊少年ジャンプ2020年4・5合併号掲載
第188話 【悲痛な恋情】
まずは扉絵から。
描かれているのは牢屋に閉じ込められながら読者側である「こちら」を見ている人物。
その人物の顔は格子で隠れているという、なんとも謎かつホラーな雰囲気です。
果たしてその人物は誰なのかという謎が良い“引き”になっています。
こういう手法は吾峠先生の得意分野ですね。
今回遂に縁壱と竈門家との「約束」が描かれるかと思いきや、場面は現実世界に戻って鬼舞辻と柱達との激闘でした。
柱達がようやく全員そろったものの、それでも防戦一方になってしまうほどより一層激しさが増す鬼舞辻の攻撃。
このとてつもない瞬発力や多方向への触手のコントロール能力は、多数の心臓や脳を持つ故なのでしょうか。
その猛攻に悲鳴嶼さんも「透明な世界」が発動できません。
・・・なんだか随分と「透明な世界」が秘蔵されてますねえ・・・。
確かに発動できればパワーバランスを覆し得る能力ではあるのですが。(特に炭治郎の「透明な世界」は非常に気になるアイコンが出ていますし・・・)
中でも一番苦境に立たされていたのが
蜜璃さん。
前々から「自分が最初にやられる」とは独白されていましたが、今回遂にそれが現実になってしまいました。
どんなに内容が深刻でもギャグ調に描かれると緊迫感はほとんどありませんが、今回のようにシリアスに描写された途端一気に緊迫感が高まりますよね。
こういった「使い分け」も吾峠先生は随分とお上手になられたと思います。(上から目線でスミマセン)
そんな蜜璃さんは正体不明の攻撃によって重傷を負ってしまうことに。
うん、分かっていた・・・分かってはいましたよ・・・。
この作品は例え子供であろうが女性であろうが容赦無しというのは。
でもやっぱり女の子の顔が欠損してしまうというのは・・・。
いや男性でも顔欠損は辛すぎますが・・・。いやいや吾峠先生のことだからこれでも加減してくれていたのかも・・・。
蜜璃さんが受けてしまった謎の攻撃についてですが、見た感じだと風系の技の模様。
攻撃を受ける直前の「フオ」という音や、被弾した時の「ガヒュン」という音といい。
単純に考えれば空気砲のようなものでしょうか?
空気を吸引することで敵を引き寄せ、圧縮した空気を撃ち出し攻撃しているとか?
触手攻撃だけでも手一杯だというのに、更に厄介そうな攻撃手段が増えてしまいました。
でもコイツ、まだまだ厄介な攻撃手段を五つも六つも・・・いや十も二十も持っていそうなんだよなあ・・・。
蜜璃さんが大ピンチに陥ったところを、柱達が協力して鬼舞辻の攻撃からガード。
その隙に伊黒が蜜璃さんを建物の影に避難させてくれました。
市街地という死角の多さがここでも役に立ってくれる形に。
蜜璃さんはまだ戦うと主張しますが、伊黒は待機していた鬼殺隊士に蜜璃さんを預け戦地へと戻ります。
置いていかれることを拒否し、泣きながら叫ぶ蜜璃さん。
「死なないで!!」
その悲痛な叫びを背にしながら走り去っていく伊黒。
鬼舞辻の攻撃を受けていたことによって切れかかっていた口元の包帯が解け・・・。
・・・!!
露わになったのは、口が裂けたような大きな傷。
痣じゃなかった・・・。
そして伊黒の独白という形で、長く伏せられていた彼の過去がようやく明らかに。
・・・。
・・・なんかもう・・・。
吾峠先生の得意とする世界観がこれでもかと詰め込まれているとしか言い様が・・・。
怪奇的世界観。
これは吾峠作品の最大の特徴ですからね。
さすがは初期から完成されていたキャラクターといったところ。
一般的な人々は神を奉りますが、伊黒の一族は鬼を奉る一族でした。
そしてその家系は女ばかりが生まれていたという。
そんな中で伊黒は久方振りに生まれた男だったそうですが・・・
370年振りて。
むしろこれこそ「呪い」でしょうよ。
鬼舞辻も「血の呪い」で鬼達を縛り付けているけれど、伊黒もまたある意味での「血の呪い」に縛られているわけです。
鬼舞辻は命を。伊黒は心を。
自分が生きようとしたがために一族の多くが死んでしまった。
どんなに理不尽であろうがその事実から逃れられず、ただひたすら贖罪のために刀を振るってきた伊黒。
そんな根深い罪悪感や重暗い血筋に囚われていた彼にとって、純粋な正義感や慈善の意志で戦う煉獄さんや蜜璃さんはきっと眩しい存在だったことでしょう。
汚い自分とは真逆の、綺麗な人達。
だからこそ惹かれ、だからこそ負い目も感じるという。
これが相反する人の心というもの。
それにしても八丈島という隔離された土地の出身だったこと(公式ファンブックより)や、極めて少食という伊黒のキャラクター設定が彼の背景ときちんと整合性がとれているのが実に見事です。
今回の話を読んでからこれまでの彼の言動を考え直すと、色々と新たに見えてくるものがありますね。
こうして、「死なないで」という蜜璃さんの言葉を受け止められず、自ら死地に向かった伊黒。来世での再会を願いながら。
現実では蜜璃さんから離れ去り。
でも願いの世界では蜜璃さんの元へ歩み寄っているんですよね、伊黒は。
この対比が現実と願いの中の二人の関係を示しているようで切なくなりました。
個人的には玄弥が死んでしまった時点で「誰が死んでもおかしくない」という覚悟はとうに出来ています。蜜璃さんも。伊黒も。
勿論本音としては嫌ですけどね。
特に蜜璃さんは第一印象最悪な人物が九割を占めるこの作品において(←)数少ない第一印象が悪くなく、その後も変わらず好感を持てる人物だったので尚更退場してほしくないです。幸せになって欲しい。
逆に伊黒は第一印象最悪人物の代表格ですが。(←←←)
基本的に炭治郎の呼び方に合わせてキャラクターを「さん」付けで呼んでいる私ですが、伊黒や不死川は呼び捨てにしているのはそれが原因です。
表面しか見ていない愚者と言われても構わない。
炭治郎を一方的に非難し、攻撃した者を私は簡単には許さない。
・・・まあ、最近になって炭治郎を鬼舞辻の攻撃から助けてくれましたけども。炭治郎の涙を前に、大分柔らかい言葉を掛けてくれましたけども。
なんにせよ、読者の気持ちを振り切って「現実」が描かれるのがこの作品です。
ただし。
吾峠先生は登場人物に「その人物の務め」を全うさせてから退場させてくださるはず。必ずや。
ならば伊黒や蜜璃さんの「務め」は何なのか。考えてみました。
「柱」としての立場で考えるなら、やはり現状打破に限りますよね。鬼舞辻の猛攻を一体どう切り崩すか。
そして一個人としてで考えるならば・・・
伊黒は「信じる事」じゃないでしょうか・・・自分を。
初登場時から「信用しない」と連呼し、懐疑心の塊のような第一印象だった伊黒。
だけど、一番信じていないのは自分自身なのでは。
自分を信じられないということは、自信が無いということと同義。
だから蜜璃さんに想いを告げることを端から諦めてしまっているのでしょう。
それに・・・。
伊黒は全然汚くなんかないと思いますよ。
だって。
伊黒は鏑丸と親友になったじゃありませんか。蛇の鬼を恐れていたというのに。
蜜璃さんに恋をしたじゃありませんか。女の強欲にまみれた世界にいたというのに。
「蛇」と「女性」というこれらの二項目は伊黒の過去を考えればそれこそ不信と嫌悪の象徴になったとしても何らおかしくないというのに、「蛇」も「女性」も大切にすることが出来た。愛することが出来た。
それは彼の心根が清く強い何よりの証だと思いますけどね。
一方の蜜璃さんの「務め」は果たして何でしょう。
やはり「本当の恋」を自覚する事・・・でしょうか。
基本的に誰にでもときめいてきた蜜璃さんですが、「恋」というものはときめきだけではない、時に“痛み”を伴う気持ちですからね・・・。
この伊黒との関係を通して、他の誰のとも違う、唯一無二の「恋」を知ってもらいたいところ。
実質二人は両思いだと思っているので、先に待ち構えているのが生存であろうが死別であろうが二人の気持ちが結ばれることを願ってやみません。
さて・・・いよいよ次々回は190話です。
十の倍数回です。
これまでの話を振り返ってみると、十の倍数回は大きな展開が起きたり後に重要な意味を持つ布石が置かれていたりすることが多いんですよね。あくまで私個人の印象ですが。
次回はきっと伊黒が頑張ってくれるに違いないでしょう。
伊黒は柱の中で一番「型」が明かされていませんし、「痣」も確認できていませんからね。今のところ。
そして気になるのは、鬼に大きな効果を持つ「赫刀」が伊黒達にも発動するのかということ。
これまでも度々発動はしていましたが、まだその発動条件は確定していませんからねえ~。
その点も気になるところです。
ふう。
2019年の『鬼滅の刃』感想もこれにて終わりです。
来年も出来得る限り頑張りますので、どうかよろしくお願いします!!(^^)