え~~~・・・。
いつもは、アニメ視聴時の感想に原作を読んだ時の感想を織り交ぜながら語っているんですが、今回の感想のみ、前半は原作を読んだ時の感想を、後半にアニメ視聴時の感想を、と二分化して述べさせて頂こうかと思います。
まずは今回の話を原作で読んだ時に思った事から。
廊下でぶつかってしまった創真とえりな。
第19話ラストページのこの二人のコマ、実は結構気に入ってたりしてます。
お互い「「あ」」と声と表情が合っているのが良いんですよね。
どちらも素の可愛い顔ですし。(^^)
ま、すぐにえりなはいつもの意地っ張り状態になるんですが。
あと、さり気に創真が真摯に詫びていたのも好感が抱けました。
相手はしょっちゅう自分に突っかかってくる奴だというのにね。
ここに創真の分け隔てない誠実さが窺えます。
な・の・に。
ど~~~してこのお嬢サマは無意味に人を侮辱するのかね(怒)。
あ~風呂桶投げつけてやりたい。(←)
そういうわけで創真もしっかりカウンター攻撃♪
いいぞもっとやれ。(←)
そこに現れた名無しの秘書(当時は)。
随分と経ってから『新戸緋沙子』という本名が明かされるわけですが、この子も当時に比べたら随分と存在感のあるキャラになりましたね~。
そして更に一悶着。
創真、日本語としてその発言は間違ってはいない。間違ってはいないが・・・。(^^;;;A)
やっぱり創真は周囲を振り回す天才です☆
気分直しに創真は大浴場へ。
そこで鉢合う、驚異の存在(笑)。
その正体は『堂島銀』先輩。
ボディービルダーも裸足で逃げ出しそうな筋骨隆々ぶりです(汗)。
この漫画って何気にマッチョ率高いと思う。
そして女性に負けず劣らず男性の裸体率も高いと思う。(これも男女平等というやつでしょうか?)
本気でビビる創真は確かにめっちゃ珍しいけども、次の瞬間には和気あいあいと打ち解けちゃうあたりが、流石は創真さん☆
堂島先輩も見かけによらず気さくな方でした。(^^)
そして会話の中で、去年の様子を聞かされる創真。
なるほど、さすがは一色先輩。
昔から裸の付き合いをする男だったのね。(←←←)
と、そこで。
創真は驚愕の事実に気付いてしまう事に。
50食作りの試練は、数ヶ所の厨房で一斉に行われる―――
全員で、同時に。
ということは。
創真が作り終えた時点で、入浴までも終えていたえりなは・・・!?
早い。とてつもなく。
これまで[神の舌]とか、「史上最年少で十傑入り」とかいう肩書きは散々語られてきましたが、料理人としての実際の実力は、これまで全く創真と比較されてこなかったえりな。
でしたが、ここで彼女が創真さえも遥かに凌ぐ実力者だったことが判明されることに。
この事実には、私も驚かされました。
「舌」だけの単なる小物(←)にしか思えなかったえりなが、まさか創真を上回る腕前の持ち主だったなんて・・・。
ただ、ここで私が気になったのは「順当にゆけば」という堂島先輩の前置き。
エリート揃いの遠月学園でも、開闢以来の最高傑作となるであろうえりな。
でもそれは、このまま何事もなくゆけばの話。
この先、えりなを凌駕するような化け物が現れる可能性もあるし、えりなの順調な歩みが崩れる可能性もあるということです。
えりなの底知れない「力」と遠月学園の「奥深さ」。
“遠月学園の価値”に気付き始めていた創真は、堂島先輩の言葉に真っ直ぐ頷きます。
と、ここで創真にそんな“学園の価値”を気付かせてくれた「原因」が登場。(^^)
このタクミの、常に「幸平ぁーーー!!」と熱血に創真を追いかける姿勢、誰かに似てるな~と思ってたら・・・。
ああ、これルパン三世を追いかける銭形警部とおんなじだ。(←←←)
考えてみても、飄々と銭形をあしらうルパンと真っ直ぐにルパンを追う銭形は、創真とタクミの関係そのもの。
でもって、本当はお互いを信頼し合い、息ピッタリなところも。(^^)
そんな既に鉄板化した創真とタクミのコントを尻目に浴場を出ようとした堂島先輩は、創真の「ゆきひら」という姓に聞き覚えを。
これによって、創真は堂島の目に留まることに。
この伏線が直後に訪れる四宮編に、そして合宿編のエピローグである第34話に繋がっていくわけです。
その夜。
今日の課題で創真のサポートをちゃんと務め上げられたことで、僅かに抱いた自信を打ち明ける恵。(髪おろした恵ちゃんめっちゃ可愛いな~。(^^))
恵の姿勢から見て、これまで誰かと組んでも「相手の足を引っ張らないようにしなければ」と、更に緊張してしまい失敗に繋がってしまっていたと思うんですよね。
まあ、今もあんま変わってないっぽいけど。(←おい)
だけど、今回の課題では落ち着いて調理に集中出来た。
そこにはやはり、“創真への信頼”があると思うんですよ。
依存しているわけではなくて、ただ傍にいてくれるだけで落ち着ける、安心できる。
創真への信頼が恵の落ち着きや心強さに、そしてそれが実力の発揮に、そして更に自信へと繋がっていく。
そんな「プラスのサイクル」が始まりかかっている、というのが今読み直すと感じられます。
創真らにも温かく励まされ、ささやかながらも確かな向上心を抱き始めた恵。
そんな想いを打ち砕く、宣告。
正直、恵が頑張ろうと誓うシーンから嫌な予感はしてました。
ですがこの後、一切人物のセリフが無かったこと。
そして、ラストページの背景を省いたこと。
それらによって、最後の四宮の一言のインパクトが大変大きく跳ね上げられていました。
そんな「予感」を遥かに超える「衝撃」を与えた作者の手腕には本当に感嘆させられます。
ここのラストの見開きは、作画と演出もさることながら構成も見事なんですよね。
普通に考えれば、四宮の宣告を受けた後、恵のあの絶望の表情となるはず。
それを敢えて順序を逆にすることで、恵の表情を見た読者に「何が起こった!?」と思わせ、間髪入れずラストの宣告で疑問の回答&衝撃を与えるという。
作者のこの目論みに、私達読者は思いっきり嵌ってしまいました☆
・・・そして・・・。
この卓越した構成&演出&作画は、この次の回【至上のルセット】でも炸裂することに。
前回ラストにて、激震を起こした四宮の「退学」宣告。
今回は時間を少し巻き戻した形で、その詳細が明かされます。
四宮から出された課題は、「9種の野菜のテリーヌ」。
それを一人で作ることに。
しかも情報交換や助言は禁止という、完全に自分一人の力が試される課題でした。
これは恵にとってピンチですね。
最初の授業の時といい、前日の乾の課題の時といい、これまで恵はずっと、退学のピンチに立たされていた時は創真が助けてくれていましたから。
創真も同じ班ではありましたが、今回は協力を得ることは出来ません。
「一人で一品」という説明に、恵だけでなく創真も反応していたのが良いですね。
恵の事を気に掛けてくれているんだなあ、というのが分かります。(^^)
「全員敵だと思え」という、四宮のアドバイス(個人的にはアドバイスになんてなってない発言だと思うけど)に、僅かに疑問を抱く創真。
流石に鋭い。
これは後に、読者がその理由を知ることとなるわけです。
かくして調理開始となるわけですが、我先にと食材を奪い合う生徒達でかなりの喧騒と化すことに。
ただでさえ闘志の低い恵はそんな殺伐とした雰囲気に押されてしまいますが、負けずと立ち向かいます。
うわ~これは感心させられますね~。
これまでの恵は気弱で臆病なイメージが根強かったのですが、怖がってなんかいられないと挑む姿には彼女の成長を感じられてしみじみ。
頑張れ!
と、ここで予想外のアクシデントにぶつかってしまうことに。
それは、カリフラワーが全て状態の悪い物しか残っていなかったということ。
これはマズイですね。恵の行動の遅さがまさかこんな形で裏目に出るとは。
窮地に立たされ、咄嗟に創真に助けを請おうとする恵。
ですが、すぐに我に返り自分の力で乗り越えようとします。
この気概にもこれまた感心。
人に頼りっ放しではいけないという考えには私も賛同。
頑張れ!!
ここで取り出したのが、故郷を離れる際に家族から貰ったお守り。
これまで自分を支えてきたそれを頼りに、対応策を考え始めます。
そして打開策を思い付き、調理に入ることに。
ここの調理を進める恵の面差しがとっても凛々しい!!
これは初めて目にする恵の表情でした。
ただ真摯に料理に向き合い、頑張り続ける恵のこの姿勢がなんとも良い!
頑張れー!!
一方で創真も無事合格。
ほっ。(^^)
ここですぐに恵を見遣る創真がこれまた良いですね。
ここまでの展開の中で一切喋っていない創真ですが、その分さり気ない行動の面で彼の思慮が描かれていました。
それらを通して感じられる、恵への心配り。
ちょっぴり羨ましいぞ、恵。
ようやく料理を完成させた恵。
その出来栄えは、彼女が自信を持てるものでした。
なのに。
ここから、前回のラストと時間軸が繋がるわけですね。
退学にした理由を尋ねてみれば、料理そのものに全く過失はありませんでした。
恵が取った策は、ワインビネガーの使用。
ちなみにワインビネガーとは、ブドウから作られたお酢のこと。(日本のお酢はお米から作られます)
確かにカリフラワーを茹でる時に酢を加えると、驚くぐらい真っ白に仕上がりますよね。もう小麦粉か、ってくらいに。
しかも単に漂白作用を狙った見た目のカバーだけでなく、野菜の甘みを酸味で引き立たせるという、味の面でもビネガーが活かされているものでした。
それほど見事な品を作り上げたというのに、恵を不合格にしたのは何故か。
それは、ルセット(レシピ)を勝手に変えたから。
四宮の理由付けに異議を申し立てたのは、創真。
創真の言い分は、こう。
食材を選ぶ時点で鮮度の落ちている物ばかりだったのだから、レシピに手を加えたのは不可抗力。
恵の対応力や創意工夫を無視して不合格と判断するのは如何なものか。
対して四宮の言い分は、こう。
状態の悪い食材は、行動の早さや目利きの腕、冷静さを審査するため意図的に加えたもの。
出遅れて良い食材を確保できなかったのは恵の過失。
ましてや“料理長”である自分のレシピを、下っ端の“従業員”が手を加えるなんて、許されるわけがない。
・・・・・・・・・・う~~~ん・・・・・・・・・・。
一応、いち社会人としての立場から言わせてもらえば、どちらもそれぞれ尤もな部分があるんですよね。
仮定とはいえ“従業員”という立場にいる恵は、“長”である四宮の判断を仰がないまま無断でレシピを変えてしまった事は確かに咎められても仕方ないと思います。
やはり“長”というものは、全ての代表であり、責任を背負う立場なわけですから。
そこを考えると、恵は良い食材がもう無いことを四宮に報告し、どうしたらいいかを相談すべきだったと。(※ちなみに職場では、「報告・連絡・相談」は「ホウ・レン・ソウ」と呼ばれ、ビジネスマナーにおいて重要な基本的要素となっています)
まあ、それで四宮が不合格と判定したなら、それこそ文句を言って当然ですけど。
一方で、四宮の行動にも明らかな非があります。
冷静さや目利きの腕を測るつもりだったのなら、生徒の人数分の食材はちゃんと用意しておくべきです。
そうしておけば、恵は勝手にレシピを変えるようなマネはきっとしなかったでしょうに。
合格者を絞るために良い食材の数を生徒数より少なくしたなんてのは理由になっていません。
この合宿の意図は「才能の無い者を篩い落とすこと」の筈。
無理矢理不合格者を出して人数を減らすことではありません。
ひょっとしたら班の全員が「才ある者」の可能性だってあるかもしれないわけです。
それなのに、必然的に不合格者が出てしまうような状況を作ったのは、「才無き者が必ずいる」という一方的な“決めつけ”が入っていると思います。
加えて。
食材の確保に出遅れた恵を「鈍間」として落したならば、そもそも「制限時間」の意味自体が無くなるんですけども?
課された事を成し遂げるまでの許容できる時間を設定するのが、「制限時間」ですよね?
恵はギリギリではありましたが、ちゃんと四宮が設定した制限時間内で料理を作り上げました。
それなのに、食材の確保に出遅れただけで「鈍間」と判断するのは、これまた判断視点が狭いのでは。
食材の確保は早くとも、調理に手間がかかって完成まで時間ギリギリになってしまった生徒もいる筈です。
そんな生徒だって「鈍間」と言えます。
食材の確保の早さだけで合否を分けるのは、これも不公平だと思うのですが?
要するに、四宮のやり方は「切り捨て」ているんです。
乾や関守のようにやり直させてくれるという、再起の余地は全く無し。
自分の価値観や基準内に入る者だけを選び取り、少しでも自分の考えに逸脱した者は即排除。
そんな極めて短絡的で極所的なやり方。
ああ、そしてそんな横暴としか言えないようなやり方は、創真にまで・・・!
これ以上楯突くならお前もクビにしてやろうか?と脅してきた四宮。
ついさっき自分で合格判定を出したばかりだというのに。ただ創真は自分の意見を口にしただけなのに。
これはもはや立派な職権濫用です。
訴えて勝てるレベル。
この暴君振りに、さすがに声を荒げる創真。
そんな創真を恵は止めます。
「もういい」と繰り返しながら恵が創真に見せた表情、それは・・・。
恵、きみって子は・・・!!!!!
ここの恵の表情の直前に、口元を見せたのは意義深かったですね・・・。
「笑え!!」という心の叱咤が聞こえてきそうな、自分を無理矢理偽る悲壮な心情が・・・もう・・・。
恵のこの心情、個人的にとても共感できます。
自分なりに精一杯頑張っても。懸命に気遣っても。
理不尽な理由でそれが報われない時ってあるんですよね。こと“社会”というものにおいては。
どんなに辛くとも。納得いかなくとも。
心配してくれる人に気を遣わせてはいけない、「職場」という環境において場を乱してはいけないという思いから、無理して笑顔を作り、陰で泣く、ということが。
分かりますよ・・・。
本当に・・・。
それだけに、ね。
ここからの創真の姿はもう、ね。
恵の涙が創真の瞳に映った直後の、創真の眼差しの険しさときたら。
これほどの憤怒を宿した創真の眼差しは、これまで見たことがありません。一度も。
この眼差しの変化一つで創真の激怒が強烈に伝わってくるとは、やはり、本当に“眼”の力って強い。
そしてそんな創真の感情を、“眼”だけで完全に描き表わした佐伯先生の描写力も凄い。
言葉を一切用いず、“眼”で全てを語らせた附田先生の脚本力も凄すぎる。
そんな激昂を垣間見せたものの、至って落ち着いた素振りで四宮に質問する創真。
・・・でも・・・。
眼が・・・。
そして。
彼の後ろには“風”が・・・。
創真の口から出た言葉、それは『食戟』。
!!
そうか、その手があったか・・・!
創真がとったその手段には至って感心しました。
なるほど、確かに『食戟』は遠月学園内にて絶対の権限を持つ勝負方法。
三つの基本要項さえ満たせば、お互いの立場なんて一切関係無しの無差別級形式です。
それを考えると『食戟』って、まさに創真のような上下関係問わずに挑もうとする、強い矜持を持った料理人の為にあるようなものですよね。
ラストにかけての4ページは、もう無心で惹き込まれました。
恵の痛々しい笑顔。
創真の眼差しの豹変。
一時の間。
次のページへの移行直前に発せられた、「食戟」という言葉。
そしてラストの見開きで叩きつける、“挑戦状”。
心から言えることですが、この作品は本当に、“漫画”としての面白さをこれ以上ないくらい全うしていると思います。
次のページにはキャラクターのどんな言動が待ち受けているんだろう。
一体どんな展開が控えているんだろう。
そんな、ページを捲る瞬間のワクワクドキドキとした思い。
そんな高揚感を遠慮なく盛り上げてくれる“力”が、この作品は大変秀でていると思います。
とまあ、ここまではリアルタイムで読んだ時の感想です。
『食戟のソーマ』という作品に、そして「幸平創真」という人物に火が付いてしまった今となってみると・・・
うおあぁーーー!!!!!
創真ぁーーー!!!!!
もうね、
全!身!全!霊!で叫びまくりです。
「納得いかないっすね!!」
おう言ったれ言ったれ!!
「不可抗力ってやつでしょ!」
ごもっとも!!!
「状態の悪いカリフラワーはわざと混ぜた」
はあ!!??
「お前もクビにしてやろうか?」
ぅおい!!!!!
「食戟であんたを負かしたら田所の退学取り消してくんないすか?」
~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!(言葉にならない)
(深呼吸!)
創真格好良すぎぃーーーーー!!!!!!!!!!
(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
何度見直しても、ラストの創真には鳥肌が立ちます。
ガチで男前。
マジでイケメン。
これぞ主人公という貫録!!!
この時の創真は、まさに「荒野」そのもの。
吹き荒れる嵐。
でも大地は決して揺らがず動じない。
それでありながら、その地面下には灼熱のマグマが存在する。
やはり「幸平創真」という人物の最たる魅力は、“静けさの内にある熱さ”だと言えますね。
前回(第20話)のラストのくだりが完璧な「絶望」とするならば、今回は完璧な「反撃」でした。
こと創真に関しては、これまで飄々としていまひとつ掴みどころがなかったからこそ、これほどまでに熱く、そして仲間想いな人物だったことに大きく刮目させられることに。
創真のこの一面がこんなにも印象的に、かつ超共感出来る形で明かされたのも、恵の健気さと四宮の横暴さが大きく働いていたからこそですね。
この王道の王道を往く、熱さと真っ直ぐさ。
この作品の真髄を強烈に知らしめた回だったと思います。
初めて、創真が自ら申し込んだ『食戟』。
手ぬぐいを引き出した創真の姿は、“抜刀”しているかのようでした。
今回の第21話【至上のルセット】。
ラストの見開き。
これこそが、『食戟のソーマ』という作品の
象徴たるイラストと言えましょう。
あ~~~~~。
本当にこの回はいくらでも語れます。
それぐらい、完璧にして最高な「神回」でしたから。
さて。
ここからアニメの方の感想を述べさせて頂きます、けど・・・。
警告:今回のアニメを楽しめた方、内容に満足なされている方は、絶対に、絶対にこれ以降をお読みにならないでください。
気分を害される危険性が多分にあります。
そして、アニメを制作してくださった方々への無礼を覚悟の上で述べさせて頂きます。
どうか、一個人の感想として、お許しください。
(いいんですね?)
(後戻りするなら、今ですよ?)
(・・・では。)
なにこれ?
これが、私が今回のアニメを観終って、最初に思った事です。
観ている時の私の表情、出来ることならアニメスタッフさん達に見てもらいたかったです。
きっと、能面のような張り付いた表情だったことでしょうから。
創真の回想に、なんでえりなの胸や太ももを出させる必要が?
その地獄絵図はギャグのつもりですか?
この展開の直後にそのアイキャッチ?
どうしてそこで“眼”を見せるの?
なんで後光?
わざわざ「食戟」の字幕出す必要ある?
なんで背景が炎?
分かってない。
なにも、分かってない。
この『食戟のソーマ』という作品の素晴らしさも。
「幸平創真」の魅力も。
なにもかも。
これまでの『ソーマ』のアニメは、「原作からのファン」を主にした作風だったと思うんです。
原作の演出やテンポ感、力を注いでいる所の把握など。
だから、これまでほとんど文句なく満足出来たのだと。
なのに。
今回は「アニメから作品を知った人」向けの作風にしか思えませんでした。
初めてこの回を目にした人なら、純に楽しめたことでしょう。
勿論、原作からのファンの人でも、満足できた方は多くいたことかと思います。
でも。
原作の「作画」も勿論ですが、それ以上に「脚本」に、なにより「演出」に惚れこんだ私にとって、今回のアニメは全く心を動かされませんでした。
怒髪天を衝くような怒りも。
奈落の底に落ちるような消沈も。
どちらも全く湧かなかったんです。
つまり、どうこう感じることさえも通り越してしまった、ということ。
こういうのを幻滅っていうんでしょうかね。
・・・今回の演出(絵コンテ)、初めての方が担当なされたのですね。
どうして初めての方に、この超重要な回をお任せすることになったのやら。
分かりません。
もう、知りたいとも思いませんが。
音響や声優さん達のお仕事は相変わらず良かっただけに・・・。
残念です。
ただ、残念です。