The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

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大腸がん

2015-09-10 19:57:08 | がん

大腸がんのため、出演予定だった舞台『THE WINDS OF GOD』を降板した俳優の今井雅之さん(54)が、がん公表後、初めて姿を見せ現在の病状について報道陣に説明しました。今井さんは「ギリギリまで自分の体と相談したんですけど、ドクターストップ、プラス自分でも舞台に立てない」と感じたといい、「末期がんのステージ4」だということも告白しました。大腸がんのステージ4とは、どんな症状なのでしょうか?

 

大腸がん早期発見のカギは「便潜血検査」

大腸がんは、長さ約2mの大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。大腸粘膜の細胞から発生し、腺腫(せんしゅ)という良性腫瘍の一部ががん化して発生したものと正常粘膜から直接発生するものがあり、その進行はゆっくりだといいます。大腸がんは、粘膜の表面から発生した後、大腸の壁に次第に深く侵入していき、進行するにつれてリンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移していきます。

 

便に血液が混じっているかどうかを検査する便潜血検査が有効であることが明らかになっていますが、症状が出る前でも、検診などで早期発見が可能です。早期に発見できればがんを完全に取り除ける可能性が高く、5年生存率も90%以上となります。

 

放射線治療や抗がん剤で根治を目指す!

今井さんが告白した大腸がんステージ4は、肝臓や肺などへの転移(遠隔転移)が認められているといった状態です。現在の病状について今井さんは「CTスキャンをしたら大きい腫瘍が2つ、3つありました。かなり痛みもあるし、ほとんど歩けなくなって、声も出なくなった」といい、抗がん剤治療も「2クール目に入った」と病状の深刻さを告白。

 

今井さんのように、完全に切除することが難しい転移が起こってからがんが発見された場合は、手術に加え、放射線治療や抗がん剤治療が行われます。手術後に再発した場合でも早い時期に見つかれば、切除により根治できる可能性があります。

 

「大腸がん」急増の原因は食の欧米化!?

大腸がんが急増している背景に「結腸がん」の増加が影響していると言われています。罹患率の国際比較では、結腸がんは欧米白人に多いと言われてきましたが、最近では、結腸がん・直腸がんともに、日本人は欧米白人とほぼ同じになってきています。これは日本人の食が欧米化していることが原因だと言えるでしょう。

 

また、大腸がんは、直系の親族に同じ病気の人がいるという家族歴が、リスク要因になります。特に、家族性大腸腺腫症と遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系は、明らかな大腸がんのリスク要因とされています。

 

生活習慣では、過体重と肥満で結腸がんリスクが高くなり、次に飲酒も大腸がんのリスクを高めることが明らかになっています。また、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)は、大腸がんリスクを上げる可能性が高いといわれています。

 

今井さんは、今年2月に行われた同舞台の制作発表会見で、昨年末に大病を患い、一時は「余命3日」とまで診断され、腸の緊急手術を行ったことを告白。舞台降板発表後には、自身のブログで「ホンマ悔しくて悔しくてたまりません!」とつづっていました。

 

同舞台は、予定した15公演のうち5公演を中止。所属事務所の発表によると、今井さんは5月下旬の公演に出演するために、体に負担のかからない程度の仕事とリハビリを行っていく予定だということです。

 

http://mocosuku.com/2015043012880/?type=prev


体格の指標BMI

2015-09-10 19:49:07 | 健康

「肝内胆管がん」の手術を受けたことを発表した川島なお美さんの激ヤセが話題になっています。現在は回復傾向にあり、舞台の稽古にも励んでいるとのことですが、あまりの痩身ぶりに見ていて心配になります。一般に、大病を患った人は病気の深刻度と比例して体が細くなる印象がありますが、やせていても十分に健康な人もいます。病的な痩せと健康な痩せとはどこが違うのでしょうか?

◆20代女性の半数は「痩せ過ぎ」

「痩せ」にもさまざまなタイプがあります。厚生労働省が2015年に行った国民栄養調査によると、20代の女性の半数が「病的に」痩せているという報告があります。

医学的な基準では、身長160cmの女性で体重が45kg以下ならば痩せ過ぎと考えます。肥満が不健康であることはしばしば取り上げられますが、過度の体重減少も身体にとっては有害です。

日本人の女性は、痩せている=美しいと考える傾向があり、太っていなくてもダイエットに取り組む人が少なくありません。中にはそれが行き過ぎて拒食症や過食症などの摂食障害になる人もいます。摂食障害は精神疾患の一種であり、治療が必要です。

ほかにも、特に痩せる努力はしておらず、食事も普通に摂っているのに身体が段々痩せくる、という場合があります。過労や睡眠不足、精神的ストレス、運動のしすぎなどが理由であればあまり心配はいりませんが、何らかの病気があって痩せてくる場合もあるので注意が必要です。

◆痩せ過ぎとは

では、「痩せ過ぎ」は具体的に何が問題なのでしょうか? 痩せ過ぎは、体力がなく衰えやすい状態です。鉄分不足の貧血により頭のふらつきを覚える人も少なくありません。

痩せ過ぎだと身体に疲労が溜まりやすく、すぐ疲れてしまいます。室内と外気の温度差が激しい時には自律神経が乱れて立ちくらみを起こします。

また、脂肪や筋肉が少ないので、骨格が歪みやすく体型を維持しづらい状態でもあります。このため猫背の人や足を組む人が多く見られます。また、多くの人が頚椎や脊椎などのずれ、ストレス、眼精疲労などによって肩こりに悩んでいる人が多いようです。

◆体格の指標BMI

日本肥満学会では、適正体重の基準をBMI値に求めています。BMI(Body Mass Index)とは体格を表す指標で、次の式で算出します。

BMI=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m]

統計的には、BMIが22の時、ヒトは最も病気にかかりにくい状態だと言われています。BMI=22となる体重を標準体重とされるのはこのためです。BMI=19.8未満は痩せているとされます。

逆にBMI=22にするために、自分の適性体重が何kgなのかは、次の計算式で求めることができます。

●適正体重=身長[m]×身長[m]×22

公式データによれば、川島なお美さんの身長は158cmですから、彼女の場合は1.58×1.58×22=54.9208、つまり55kgくらいが適正体重となります。川島さんの現在の体重は明らかになっていませんが、ネットの報道では30kg台前半という話もあります。仮に35kgだとしても、適正値より20kgも少ないことになります。

◆痩せる原因

不健康な痩せは、代謝を維持する甲状腺ホルモンの一種の分泌量が極度に低下して起こります。この状態が起こる疾患としては、がんのほかに糖尿病、甲状腺機能亢進症、胃や腸の疾患、悪性腫瘍、精神疾患、結核などがあります。

がん以外の病気の場合は痩せる以外にもさまざまな症状が出ますが、がんの場合には、痩せることだけが主な症状である場合があります。

◆痩せ過ぎの人に見られる症状

上記のような病気を発症しているかどうかに関わらず、痩せ過ぎの人には身体に次のような症状が現れます。

【無月経】
体重が減ってエネルギーが不足すると、私たちの身体は生命維持に必要な機能を優先させて、身体を守ろうとします。これにより、女性の場合、生殖機能がストップします。短期間に体重が10%以上減ると、女性ホルモンが分泌されず、排卵が起こらなくなると言われています。このため、痩せ過ぎのサインとして無月経は見逃せません。

【胃腸のトラブル・食欲低下】
痩せ過ぎの人には、胃が痛い、重い、気持ちが悪い、お腹があまり空かない、お腹を壊しやすいといった症状があります。食欲が減退してきて痩せてきた場合は、主に胃腸や肝臓、膵臓など消化器系の病気の可能性があります。胃腸の働きが低下すると食物の消化吸収が低下して痩せてきます。

◆死亡率

最近の研究で、男女ともに太っているよりも痩せているほうが、死亡率が高くなることがわかってきました。また、米国のワシントン大学の研究グループの発表では、65歳以上の高齢者で、痩せ過ぎのほうが死亡率は高くなり、健康上の問題が多いということが指摘されています。

2009年には日本の厚生労働省も、成人後に体重が増えた人よりも減った人のほうが、中高年での死亡リスクが高いと発表しています。栄養不足による免疫力低下などが影響している可能性があるということです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150909-00010002-mocosuku-hlth&p=1