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白山(2,702m)
北アルプスの山々に登ると、天気のとても良い時だけ、遥か彼方に白山が見えます。白山は独立峰で、周りに高い山がないので、すぐにそれだと分かります。高いだけでなく、横に広い山だなあと思いますが、遠いので形がはっきりしません。御嶽山に似ている気もしますが、白山の稜線は御嶽山よりずっと単純に見えます。おぼろげとした、しかし堂々とした遠くの白山に、一度登ってみたいと思っていました。
「おそらく諸君の多くは日本の中部の山から、北に当って遠く、雲の上に浮んだ白山を見逃しはしなかっただろう。そしてそれは孤高の気品をもって諸君を打ったに違いない。~」(深田久弥『日本百名山』(新潮社版))
前日仕事の後、北陸新幹線で金沢まで出て泊まり、翌日はバスで登山口の別当出合まで向かいました。乗り換えなしでとても便利ですが、5時半発、6:45発、9:25発の1日3本しかありません。始発便でなくても当日中に山小屋(白山室堂)までは上がれそうですが、9:25では遅いので、6:45発に乗ります。観光バスと同じリクライニングシートで快適でした。路線バスでは珍しく、車掌さんが乗務していました。南アルプスの、北沢峠行きのバスと同じです。9時前に終点に着きました。
登りは「砂防新道」を歩きました。まず歩くのがこの吊り橋です。揺れるのが分かります。
砂防工事の際付けられたルートなので、砂防新道と呼ばれています。ガイドブックでは、歩きやすい反面景色の魅力には少し欠けるようなことが書かれていました。最初樹林帯の多い地味なコースでしたが、不動滝や別山(2,399m)を眺められ、悪くはなかったと思います。高山植物もたくさん咲いていました。
それにしても、ペースが全く上がりません。何で今日はこんなにしんどいんだろうと思います。暑すぎるくらい暑いです。この日の金沢の最高気温は32度とのことでした。登山道は標高が高いとはいえ、暑くてバテそうになりました。途中で何回も休みました。甚之助避難小屋では1時間もの大休憩を取り、やっと体調がもとに戻った気がしました。
(登頂:2015年7月中旬) (つづく)