心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

白山 花と御来光の山(2)

2015年07月15日 | 中部・近畿地方の山


白山(2,702m) (つづき)

 南竜山荘へ向かうルートとの分岐点(南竜道分岐)からの登りは、見上げると立体感があり、今日のハイライトでした。時に雪の上を歩きながら、登りをこなします。カラマツソウやハクサンフウロなど花が豊富でした。中でも感激したのはキヌガサソウでした。キヌガサソウはとても美しく、一輪見つけただけでも嬉しいのに、それがここでは群落になっていたのです。残雪歩きが終わると、今度はハクサンフウロやコバイケイソウの群落になりました。

 白山こそは花の山です。「ハクサン~」の名が冠せられた高山植物は18種類もあるといいます。




 登りきると「黒ボコ岩」で、これはずっと昔白山が噴火した時に、火砕流が運んてきた巨岩です。ここで、別当出合から登るもう一つのルート・観光新道と合流します。観光新道は明日の下りで歩きたいと思います。もう少し登ると、今度は広々とした弥陀ヶ原です。ガスが取れて、目標の白山が見えてきます。


 最後の登りを経て、室堂の小屋が見えてきました。暑さのバテを引きずったまま来てしまいました。計画では、今日山頂の御前峰まで登ってみるつもりでしたが、そんな気力はありません。宿泊の手続きを済ませると、寝る場所まで案内してもらえます。相部屋ですがスペースはしっかりしていました。今日はやや混んでいるとのことでしたが、部屋に入ると定員の半分より少ないくらいの人数でした。
 ここ室堂は、山小屋では珍しく完全予約制を敷いているので、布団の数以上に詰め込まれることはありません。

 生ビールを飲むと、息を吹き返した気分です。この日は九州からの人と、京都から来た人と乾杯しました。九州の人は昔つくばに住んでいたとのことで、とても面白くお話させていただきました。今日は暑いながらも、晴れていてよかったと思いました。

 (登頂:2015年7月中旬) (つづく)



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