八ヶ岳横断歩道は、編笠山の登山口でもある観音平から美し森まで、およそ16キロを結んでいます。地図では、歩道はまるで等高線のような曲線を描きます。観音平から途中の、天女山の駐車場までを歩いてみました。全体を通して樹木が立派で、中でもカラマツが美しいのはとても八ヶ岳らしい感じがします。日本のカラマツは多くが造林されたものですが、この歩道のカラマツは立派で、天然林に違いないと思います。名前は「歩道」でもアップダウンは多く、谷を乗り越えるたびに急な登りが現われました。天女山まで休みを挟んで6時間半で、歩いた後の充実感は山を1つ登るのと同じでした。
森が立派な分、展望のひらける場所は少ないです。富士山が見えたのはここが唯一だったと思います。
(2021年10月上旬)