タイバニ映画当日、友人たちとすき屋行って、タイバニダーツやって、そのまま貫徹でカラオケ。
いやぁ、楽しかった!!!\(^▽^)/
みんな、ダンスうまいの。ダーツうまいの。歌、うめぇの。
芸無し、不器用、音痴の三重苦の私ですまんの(^▽^;)
でも、やっぱタイバニ最高!!
カードは9割がライアンで交換会出来ず。
うーん、偏ってるなぁ。
…と、思ったら1週につき2種類づつ。全10種揃えたくば最低5週2回づつ行けって事なのね。
で、どーしてもう全10種揃えてヤフオクで出品されとるのだろー。
進撃の巨人 第54話「反撃の場所」 1
諌山先生への質問で雑誌掲載時は「ベリックを喰ったじゃないか」がコミックでは「マルセルを~」に変更になったのは
「すいません、思うところあってマルセルです」だそーだ。
何か変えるだけの理由、ただし公表しない理由があるらしい。何だろー。
さて、本編。
クリスタの幼い頃の思い出。
まだクリスタが幼女で無邪気だった頃、彼女には姉のような存在がいた。
名前も知らない黒髪の女性。
背中まで届くエンゼルヘアー。麦わら帽子に白いシャツと長いスカート。
名前は知らない。覚えていない。
その女性はとても優しく、絵本で字も教えてくれた。
二人で乾草の山の影でよく本を読んだものだ。
「すごいよ、ヒストリア。
もう、こんなに読めるようになるなんて」
「だって、おねぇちゃんが教えてくれるから」
褒められて、ヒストリアは嬉しそうに顔を上げた。
抱いてもくれない母や冷たい祖父母と違い、女性はいつも笑っていた。
彼女に喜んでもらうのが嬉しかった。
「あ、だめだよ。
鼻水垂らしてちゃ。
ヒストリアはもうちょっと女の子らしくしないと」
女性は腰に下げていたポーチから白いハンカチを取り出し、ヒストリアの鼻にあてがう。
「はい、かんで」
「ふんんんんん」
「おう」
綺麗なハンカチなのに、女性は花水で汚れるのもちっとも気にしない。
「はい。よくできました」
それどころか、こんな小さな事でも褒めてくれる。
労働力でなく、ちゃんと子供として扱ってくれる。
「ねぇ?」
「ん?」
「女の子らしくって何?」
ヒストリアは他の子どもと遊んだ事がないので、他の少女達と比較しようがない。
だから、自分がどう他の少女と違うのか。女の子らしく振舞うというのが解らない。
「そーだね、女の子らしくっていうのは、この子みたいな女の子のことかな」
女性は絵本の挿絵を指さした。
そこにはフードをかぶった巨人らしい男にリンゴを差し出す女の子の絵が描かれている。
「ヒストリアも、この子が好きでしょ?」
「うん」
「いつも他の人を思いやってる優しい子だからね。
ヒストリアもこの子みたいになってね。
この世界は辛くて厳しいことばかりだから。
みんなから愛される人になって助け合いながら生きていかなきゃいけないんだよ」
「…うん」
難しい話はよく解らないので、ヒストリアは曖昧に返事する。
ヒストリアはこの牧場しか知らないし、この女性以外、優しくしてくれる人はいない。
まだ本当の過酷さも何も知らないが、彼女がそういうなら正しい事なのだろう。
「じゃあ私、おねぇちゃんみたいになりたい」
絵本の少女より、現実の女性こそがその理想そのものだった。
幼女らしいストレートな目を彼女に向ける。
「え!?」
女性は赤くなって戸惑う。
「私…大きくなったら、おねぇちゃんもたいになれるかなぁ?」
「……」
女性は呆然としていたが、突然ひどく感激してヒストリアを抱きしめた。
「いいよ!!」
「わ!?」
「いいよいいよ、そのままでいいよ」
「うわ…」
抱きしめられるのは気持ちいい。
撫でられるのは気持ちいい。
愛されているのは気持ちがいい。
女性は愛しそうにヒストリアを頬ずりし、ヒストリアはくすぐったそうに心から笑った。
楽しくて、楽しくて。ずっとこのままでいたかった。
だが、不意にツラそうな顔をする。
「ごめんね、ヒストリア。
もう時間になっちゃった」
女性はヒストリアの額にコツンと自分の額を当てる。
「今日も私のことは忘れてね。
また会う日まで」
「え――」
えーやだと言いたかったのに、頭の奥でピリと電流が走った気がして、
気づいた時は女性はヒストリアから背を向けた歩き始めていた。
ヒストリアは垣根を乗り越えていく女性を見送る。
まるで初めて見るように。
「あれ?
あの女の人…だれ…?」
風が絵本のページをめくる。
過去の遠い遠い記憶。
忘れてはいけない記憶のかけら。
ああああ、この女性はエレンが記憶の断片で見た貴族の女性じゃないか!
この女性はどーやら座標持ちぽい。
て、事は巨人なのかー。
座標って記憶操作まで出来るの?!
何というチート能力!!
ループ云々て言われるのは、この能力のせいかねぇ?
エレンもこれをいずれ出来るようになるのかしら?
それとも、色んな座標の能力が個別にあるのかいな?
ただ、エレンがヒストリアと同じ女性を知ってるって事は、グリシャの薬はこの女性を元にしたものか?
何となく若い頃のカルラさんにも似てるんだよねー?
でも、そーだとカルラさんを喰った巨人は知性を持った巨人になる筈だけどなってないし、
カルラさんの親戚か何か? 姉か妹か?
ヒストリアと彼女はどういう関係なんだろー。
母親ではないけど、父親方の親戚?
だとすれば、エレンとヒストリアも親戚同士??
よく解らんが、この女性はヒストリアを妹か娘のように愛していて、
しかし、自分の素性を消さないといけないらしい。
記憶はないけど、ヒストリアはクリスタになった時、彼女を演じていたわけだ。
彼女がなってくれといった理想像。
ヒストリアがなりたかった理想像。
人を思いやる優しい女性に。
ただ、素のヒストリアとは大分違う性格だったんで、ユミルには評判悪かったが(笑)
記憶操作は知識は消えないが、消したいものは消せる便利能力らしい。
誰がヒストリアに文字書きを教えたんだろと思ったが、彼女だったんか。
祖父母も雇い人(いればだが)も教えてくれなさそうだったんで、不思議だったんだよね。
家庭教師を雇うよーな農場じゃなかったし。
彼女を呼び止めたくて、ヒストリアは夢中で手を伸ばした。
「あ!?」
その状態で目が覚める。机に突っ伏してうたた寝していたのだ。
自分が手を伸ばしていた事にヒストリアは気がついた。
「え?」
その声にエレンはベッドから起き上った。
「どうした?」
「何も…寝てただけ…」
ヒストリアはぼんやりと呟いた。
しばらく考える。
「だめだ…何か大事な夢を見てた気がするのに…。
もう絶対思い出せない」
「あぁ、オレもそれよくあるぞ」
エレンは寝起きの頭を擦った。
最近は白昼夢すら見る。
一瞬、何か大事な情景が写り、消える。
大事な事は解るのに、知らなくてはいけないのに、消えてしまって何も残らない。
ただ、判らなかったもやもやがいつまでも残る。
「…けどもうこんな時間か。
日が沈みそうだ…。
兵長がいれば何とかなると思いたいけど…。
相手は本当にリーブス商会なんだろうか。
なぁ?」
ヒストリアは物言いたげにエレンを見返すばかりだ。
エレンは責められている気がして、頭を掻きながら、対面の椅子に座る。
「悪かったよ…硬質化できなくて。
こうやって遠回りしなくちゃいけなくなっちまって…」
「…。
何で私に謝るの?」
ヒストリアは腕組みから顔を上げて、意外そうに呟いた。
エレンを見ていたのは、捕まえられなかった夢のしっぽが疼くからだ。
ヒストリア自身もそれが何故エレンなのかは解らない。
解らないから、つい見てしまうだけの事。
「え?」
エレンも意外そうに切り返す。
「ユミルを…早く助けたいんだろ?」
「助ける…。
助けるっていうのは…もう違う気がしてる」
ヒストリアは考え、考え言った。
「エレンの言う通りユミルはあの時に自分の生き方を自分で選んだ。
もう私が何かする権利は無いし、私は必要無い。
私に今あるのは…よくわからない出生の事情と、
私なんかに務まるとは思えない大きな役割だけ」
「じゃあ、お前…どうしたいんだ?」
「……。わからない」
クリスタは小さく答えた。
それきり二人の間に沈黙が落ちた。
言葉もなく、視線を逸らし、お互いの思いにふける。
「エレンはいいね。
とても辛いだろうけど…やりたいことがいつもはっきりしてて」
やがて、俯いたままヒストリアは呟いた。
「エレンだけじゃなくて、みんなそうだ…。
みんなそれぞれ命を懸けられるくらい大事なものがある。
ユミルは調査兵団を選んだ私を…私も知らない本当の私を見れくれた。
でも…ユミルがいなくなって、自分が何者なのか…。
何をしたいのかわからなくなった。
エレンにはわかんないでしょ。
こんなのがいるなんて」
「あぁ、まったくわからん」
不安げなヒストリアの視線を、エレンは強い言葉で弾いた。
困惑しているヒストリアを見返すと、エレンは向き直って、真正面に座り直した。
「だってよ、こんな世界に生きてんだぜ?
何もしなきゃみんな食われておしまいなんだ。
すべて無くなるんだぞ?
悩んでる余裕がねぇんだよ。
今だってアルミンはお前の身代わりになって危険な役目を買ってんだぞ。
あいつらが心配でそれどころじゃないんじゃねぇか?」
「……。
ごめん、それが正直よくわからない」
エレンは驚いて見返す。
昔の仲間想いのクリスタにはあり得なかった発言だ。
「クリスタなら、みんなの心配をしてただろうね。
クリスタ・レンズはいい子だから。
でも、ヒストリア・レイスは親からも誰からも愛されたことがなくて…。
それどころか、生まれたことを望まれなかった子で…。
それもこの世界じゃ特に珍しくもない話で。
都の地下とかではよくあること…。
どう?
みんな、がっかりてたでしょ?
本当の私はこんなに空っぽで、クリスタ・レンズみたいないい子は
どこにもいなくて」
「いいや…そんなことねぇよ」
が、エレンの返答は彼女にとって意外なものだった。
「他はどうか知らねぇけど、オレは以前のお前が結構苦手だった」
「…え」
「いつも無理して顔を作ってる感じがして…。
不自然で正直、気持ち悪かったよ」
「……」
エレンには演技を見抜かれていた。
ユミルのように。
ただ、正直気持ち悪いとまで言われて、ヒストリアはひどく落胆する。
理想像のつもりで、それなりの評価を得ていただけに、
容赦ない批評は耳に痛すぎた。
そういう方向で責められると思ってはいなかったのだ。
「…そう」
ヒストリアは項垂れた。
演技していた自分が気持ち悪いなら、今の空っぽな自分はエレンの目にどう映っているのだろうか。
より嫌悪する存在なのだろうか。
仲間すら心配するどころか、自分の事で手一杯で、兵士どころか、よるべのない子供のような自分など。
が、エレンは言葉を繋いだ。
「…けど、今のお前は何かいいよな」
「……え?」
「別にお前は普通だよ。
ただバカ正直な普通のヤツだ」
普通。
ヒストリアは驚いた。
空っぽな筈なのに、目標も、依存していた相手も失って、途方に暮れて、愚痴を零し、
己を卑下すらしている自分が「普通」。
今の自分は「何処にでもいる普通」の人間なのだろうか。
演技していない自分の下には、ごく平凡な少女が隠れていただけなのだろうか。
しかもそういう自分はエレンは「何かいい」と言ってくれる。
正直だと。何も隠してないと。
それは驚くべき発見だった。
だったら、卑下する必要など何もないとエレンは言ってくれてる。
目標が無いのすら恥じる必要がないと。
ヒストリアは驚きに打たれて、ただエレンを見つめていた。
おおお、さすがの主人公補正。
ライナーやアルミンやジャンやサシャが女神だ、神だ、結婚したいと褒めちぎり、幻惑されていたのに、
エレンだけがクリスタを「気持ち悪い」とバッサリ。
しかも、それでヒストリアはその事に救われるという。
ヒストリアも自分がムリしてるなーという事に気付いてたから尚更。
自分はもっと自分勝手で、優しくなんかなくて、人によく見られたいだけで、しかもそんな自分が嫌いだった。
だから、死にたかった。
死んだら、初めて自分が評価されると思ったから。
何処までも他人の評価だけを自分の中心に据えていた。
自分が誰にも愛されてないから、そういう形で愛されたかったのだ。
でも、ユミルに本当の自分を愛してもらった。
だから、彼女と共に生きようと思った。
依存してるのは判っていたが、やっと自分を曝け出せるかもと思った瞬間、ユミルからグッバイ。
途方に暮れて、演技するのも嫌になって、解った事は自分が最重要人物という重たすぎる宿命だけ。
でもかと言って、どうしたい訳でもなく、実の処その宿命もどーでもいい。
何か宙ぶらりんの自分が嫌になって、愚痴ったら、割にあっさりエレンに救われてしまった。
コニーといい、エレンといい、バカの方が本質を突くよね(笑)
頭でっかちのアルミンやハンジさんには出来なさそう。
2へつづく
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