
今月は付録にクリアファイルがついてるんですが、22話見た後だけにその破壊力が…Σ(゜口゜;
思わず凍りついてしまったよ。
うわぁぁああん、トラウマだ(´;ω;`)
原作の時もつらかったけど、アニメでこんなにキツイとは思わなんだわ。
時間経って、愛着が生まれてたんだなぁ。
巨人化したエレンを交えた彼らの連携を見たかったね。
22話のオリジナルはアニメスタッフが考えたそうですね。
諌山先生によれば、さすがに遺体を捨てるシーンには凄く抵抗があったようで、
何度も話し合ってやって決めたのだとか。
巨人の話は残酷だけど、演出の為にあざとさを強調する事はないもんなぁ。
やはり自分のキャラに愛着を持つようになってくるとね。
紋章のくだりは諌山先生ご自身のアイデアだそうだ。
兵ちょおおおお…(´;ω;`)
進撃の巨人 第49話「突撃」
前号から続き。
「お前ら!! 今すぐ飛べ!!」
ハンネスの掛け声に一斉に鎧の巨人から離れるミカサやジャン達。
そこにエルヴィン達が連れてきた巨人の群れが殺到。
ミカサは馬に飛び乗れるが、アルミンは無理。
鎧の巨人と並列して走っていたハンネス達の集団。
巨人の群れを引き連れてきたエルヴィンの率いる調査兵団。
これらの集団が一つの点で交差し、激突する。
鎧の巨人と交差する瞬間、エルヴィンは全隊に号令をかける。
「総員散開!!
巨人から距離を取れ!!」
たちまち兵団は散開するが、鎧の巨人は速度を上げて、巨人の群れにタックル。
エレンを盗られない為、手で喉元を隠したままなので戦えない。
出来るのは、パワーに任せて、この集団を突破し、絶対止まらない事。
まぁ、ユミルはともかくよくクリスタが振り落とされないもんだなぁ。
最初の集団は押し倒すのに成功するが、小さい巨人が鎧の巨人の足に組み付かれ、跪くライナー。
もちろん、巨人どもの最初の狙いはクリスタ。
「ヒストリア!!」
と、ユミルはクリスタを守って防戦。
ライナーは大型や小型に群がられて、ガリガリ。
鎧のおかげで、すぐ食われ切る事はないが動けない。
その間もどんどん巨人は集まるし、兵団を追い回す者など、完全にフリーダム。
「何だ、こりゃ!?
地獄か?」
遠目に見れば、裸の人間が喰い合ってるんだから、まさに地獄絵図。
だが、ジャンの独白を否定し、エルヴィンは前に出る。
「いいや…これからだ!」
抜刀すると、馬を駆りながら号令をかける。
「総員!! 突撃!!」
この巨人の群れに人間が飛び込めばどうなるか解り切ってるので、ミカサですら驚くし、コニーも絶句。
が、エルヴィンは叫ぶ。
「人類存亡の命運は今!!
この瞬間に決定する!
エレンなくして人類がこの地上に生息できる将来など永遠に訪れない!!
エレンを奪い返し、即帰還するぞ!!
心臓を捧げよ!!」
抜刀したまま、敬礼をするエルヴィン。
ミカサが真っ先に反応し、馬を駆る。
ジャン達もビビりつつ、後に続く。
この混乱を利用するしか、平地で人間に勝機はない。
最善策では勝てない。
と、かつてエルヴィンは言った。
必要なら大きなリスクも背負う。
そうしなければ、人類は巨人に勝てない。
だから、エルヴィンは自ら先頭に立ち、馬を駆る。
そうでなければ、皆はついてこないとよく知っている。
あの地獄へ踏み込むなど、命を捨てる覚悟でなければ進めない。
「うおおおおおおおおおおおおお」
抜刀したまま、調査兵団は鬨の声を上げる。
恐怖にしがみ付かれない為に。
「調査兵団め…。
奴ら……完全にどうかしてる」
だが、憲兵団には、その機微が判らない。
戦場では時に狂わなければやっていけない事が。
むしろ、アホらしく見えてしまう。
が、ここは巨人の巣なのだ。
「オイ!」
「は?」
呆れて見送っていた憲兵団の男に同僚が声をかけた時は遅い。
ここでは生きる事は動く事。
立ち止まったものは頭から巨人に食われるだけだ。
それはライナーも十二分によく解っている。
手を使えないせいで、巨人達のディナーにされかかってる。
ユミルが戦ってるが、あくまでクリスタを庇いつつだし、巨人の数が多すぎるので、
形勢を逆転する事はない。
(さっきから何が!?
何が起きてるんだ!?)
ライナーが手でバリケードを作ってるので、中のエレンは何も解らない。
せいぜい、外が騒がしいと解るくらい。
ライナーもしゃがんでるだけじゃどーしょーもないので焦り出す。
(動けねぇ…巨人を引き剥がさねぇと…このままじゃジリ貧…。
なら…!!)
ライナーは手のバリケードを諦める。
(踏ん張れよ! ベルトルト!)
ライナーは遂にバリケードを解き、周囲の巨人を殴り、振りほどき、この状況を打開しようとする。
「やったぞ!!
手を放した!」
ジャン達にも、その光景はよく解った。
喉元にベルトルトと拘束されたエレンがよく見える。
「今なら…!」
勢い込むミカサをジャンが止める。
「オイ、ミカサ!?
周りの巨人が見えねぇのか!?
つーか…誰かあそこまで行けんのかよ!?
この巨人の中を掻い潜って…!」
騎馬集団に巨人達が気付き、ばらけ始めている。
本来、巨人の目標は食いづらい鎧の巨人より人間だ。
だが、エルヴィンは臆しない。
「進め!!」
が、その瞬間、エルヴィンの姿が馬上から消えた。
隣の部下が焦った時は、エルヴィンは右腕ごと巨人の口にガップリと食われている。
「うあああああああああ、エルヴィン団長!!」
全員が絶叫した。戦場で大将を失う事は、闇の中に放り出されるに等しい。
だが、エルヴィンは齧られたまま絶叫した。
「進め!!」
兵団の兵士達、ミカサ、アルミンらは、その命令に瞬時に動揺から覚める。
エルヴィンは血塗れになったまま尚、光を失わぬ目で下知を下す。
「エレンはすぐそこだ!!
進め!!」
臆せば死ぬ。
止まれば死ぬ。
命令は生きている。
ならば、進むだけだ。
団長を救出しようとする数名を残して、兵団は進撃を続行する。
巨人の無数の腕の中へ。
血でぬめったアギトの中へ。
何人かは捕まる。何人かが踏み潰される。
が、誰も止まらない。
掻い潜った者。生き延びた者が目標に向かう。
鎧の巨人。
いや、その喉元のエレンの元へ。
真っ先にミカサが取りつく。
立体起動でベルトルトを狙うが、気づかれて躱される。
が、そこは森でない。
巨人だらけの入れ食い場だ。
飛んだ先に待ち構えていた巨人の大きな手にミカサは捕まってしまう。
「ううッ! あぁッ!!」
5m級位?だが、容赦ない力に握り締められ、肋骨にヒビが入る。
「ミカサ!! クソッ!!てめぇ!!放しやがれ!!」
追いついたジャンが巨人の目に刃を食い込ませる。
ブチ切れたジャンはかっこいいのぉ。
他の団員もエレン奪回に飛ぶが、ライナーに阻まれて近寄れない。
ベルトルトは唇を噛みしめて、呟く。
「やっとここまで来たんだ!!
エレンを連れて帰る!! 故郷に帰るんだ!!」
(クソッ…。
オレが捕まったせいで…このままかみんなが死んでしまう…)
バリケードが取れて、周囲の状況が掴めたエレンだが、自分の不甲斐なさに歯噛みするだけ。
縛られてるとはいえ、働け主人公(^▽^;)
そこに飛んで来たのはアルミン。
「ベルトルト!!」
(アルミン!)
エレンも必死で顔を向ける。
殺気だったベルトルトの横顔を見ながら、アルミンは必死で考える。
どうすれば、この状況を変えられるか。
隙を作れるのか。
その為には、何かを捨てねばならない。
エルヴィン団長はこの状況を作り出す為、自分の命すら向う見ずに擲って道を作った。
(何を…何を捨てればいい?
僕の命と…他に何を捨て去れば変えられる!?
他に何を…)
ライナーはベルトルトがアニばかり見てると言ったが、それはアルミンですら気づいていた事だった。
あの三人は同郷で巨人。
アニはベルトルトに素っ気なかったが、そんな事はどうでもいい。
アルミンは気づいた。
黒い…黒い笑みが浮かんだ。
自分が捨てればいいものが解った。
人への思いやり、気遣い、道徳。
「敵」に、揺らがせたい相手にそんなものを考慮する必要はない。
むしろ、それこそが武器になる。
「いいの? 2人共…。
仲間を置き去りにしたまま故郷に帰って…」
初めてベルトルトが素で驚いた顔をした。
巨人の中のライナーも。
アニは憲兵団だ。
一番安全な場所にいると思っていた。
アルミンは重ねる。
「アニを置いて行くの?
アニなら今…極北のユトピア地区の地下深くで拷問を受けてるよ」
ベルトルトの顔が真っ青になる。
「彼女の悲鳴を聞けばすぐに体の傷は治せても痛みを消すことはできないことはわかった。
死なないように細心の注意が払われるなか、今この瞬間にもアニの体には…休むヒマも無く、
様々な工夫を施された拷問が――」
「悪魔の末裔が!!
根絶やしにしてやる!!」
嗤うように語りかけるアルミンの言葉を遮るようにベルトルトは絶叫し、剣を構える。
が、注意が逸れる瞬間を彼は待っていた。
巨人を駆け登った男が、我を忘れたベルトルトのむき出しの胸を襷ごと切り捨てる。
その痛みにベルトルトは思わず相手を見た。
鬼気迫る顔がそこにあった。
エルヴィン団長。
喰われた右腕の傷口を縛ったまま、左腕だけで下から袈裟懸けに切り裂いた男。
その瞬間、エレンの体が解放され、落下する。
その体をミカサが背後から掴んで受け止めた。
アルミンがホッとする。
それを確認したエルヴィンはそのまま馬に飛び乗った。
「総員撤退!!」
ライナーが慌てて手を伸ばすが、既に兵団は一目散にその場を走り去っていく。
「あ…」
ワイヤーで何とか落下を免れたベルトルトはようやく己の失態に気づく。
まんまとアルミンの嘘に翻弄されて、エレンを奪回されてしまったのだ。
いやぁ、エルヴィン団長。かっこよすぎる。
何という男前。
あのリヴァイが文句も言わず従うのも無理ねぇや。
しかし、作戦が終わったら、即入院だ。
今後、団長代理はどうするんだ。
彼ほどの人材がちょっと見当たらないぞ。
アルミンは肝が据わってるし、賢いが、エルヴィン程、カリスマなさそうだし。
いや、しかし、思い切るなぁ、この作品は。
どんなキャラだろうと、一寸先は無事かどうか解らん(;゜Д゜)
さて、ユミルとクリスタ。
ユミルは小さいので結構ピンチ。
「うあああ」
助けてもらってばかりだったクリスタもユミルが巨人に伸し掛かられて隙だらけなので、背後からうなじを切って、援護。
「やった…初めて倒した…ユミル」
戻ろうとしたクリスタをコニーが馬上から救い上げる。
「クリスタ!」
「わ!?」
「何やってんだよ、お前ら!! 帰るぞ!!」
「コニー、私はいいの! ほっといて!」
「は?」
「ユミルが私を連れてかないとライナー達に殺されるって言ったの!」
コニーが背後を見ると、ユミルが物凄い勢いで馬を追っかけてきてる(^▽^;)
「私達はあっち側に行くつもりなの!」
「何だ、そりゃ。ユミルが言ったのか?」
「そう! だから降ろして!」
「今さっきお前を助けるために、死にもの狂いで戦ってた奴がそう言ったのか?」
「…!」
その言葉に気づかされるクリスタ。
ユミルは自分の命より、いつもクリスタを守ろうとしている。
いつもそれだけだ。
「ユミルがやる気を出す時なんて、お前を助ける時だけだぞ。
まぁユミルがどうやって殺されるのか知らねぇけどよ。
お前ら少し落ち着け。
どう考えても今ここにいたら二人共死ぬ確率の方が高ぇだろ!
そんぐらい、バカにだってわかるぞ…」
おおお、コニーが段々賢くなってきてる。
やっぱり、毎日死ぬか生きるかだと、必死に頭使わないと生き延びられないので、
解んないやーじゃ済まないのね。
自分の家族の事もあったし、ユミル達の事もちゃんと見るようになったんだね。
が、そこでいきなり巨人の巨体が空から降ってくる。
「んな!!?」
2人は仰天。
巨人の巨体は逃げていた兵団の眼前に落下。
慌てて避けるジャン達。
振り返ると
「ライナーの野郎…!!
巨人を投げて寄越しやがった!!」
自分にむしゃぶりついてる小型(それでも結構大きいが)を次々投げてくる鎧の巨人。
「あっ!!」
が、運悪くそれはエレンとミカサが乗っていた馬に当たってしまう。
特にミカサは肋骨を巨人に折られているので、ダメージが大きく動けない。
凄まじい痛みがミカサを貫くが、必死で顔を上げるミカサ。
「エレン…」
が、その時、彼らに巨人が近づいてくる。
2人は顔を上げた。
そこには忘れもしない、あの顔があった。
エレンの母を食い殺した、あの巨人が。
次号続く。
あ、あの巨人、一旦壁の外に帰ってたんかーΣ(゜口゜;
こりゃ、ミカサ動けないし、怒り心頭だし、「オレの縄を切れ!!」で、そのまま巨人化だな。
ぶっ殺しまくりだな。
今まで動けなかった分、仕返しせんと気が済まないだろ。
だが、そのまま放っておくとライナー達がまたもや戻ってくるから、テキトーなとこで撤退しないとね。
エルヴィン団長が持たないし(^▽^;)
あああああ、しかし、エルヴィン団長、かっこよかったなぁ。惚れたわ。
まさに有言実行の人。
自分の命も平然と策に乗せるあたり、漢だねぇ。
エルヴィンが怪我して戻ってきた時のリヴァイがどんな反応見せるか楽しみだわ。ワクワク。
でも、マジでどーなんの。
メチャクチャなんだけど。ミカサも戦力外になっちゃうし。ハンジさんもダメだし。
アルミンが大嘘こいたので、ベルトルト達はアニ救出に動きそうだし。
戦える人がドンドン減っていくーーー!!
生きてる人でやりくりするのも、そろそろ限界では。
エレン、新兵だ、巨人化は初心者だと言ってられなくなってきた。
壁の中に戻ったら、ユミルについて特訓してもらえ。
せめて、リヴァイが復帰しないと危ないわ。
ああ、次回が早く読みてええええええ。
故郷とはどこのことを言っているんでしょうか?
ライナーとベルトルさんには仲間になって欲しいですが、
ゴッツイ人数殺してるんで、正直難しいっぽいです。
内輪だけにバレてればまだ救いもありましたけど、犠牲者が余りに多すぎますからねぇ。
自分の身を挺して、ボロボロになって人類の危機を救う(しかも巨人の姿で)位はしないと誰も納得しないでしょう。
故郷は何処なんでしょうね?
巨人の来れない小島とか、隔離されたとこかしらん?